« 社会保障と税の一体改革は簡単(?) | トップページ | 進む国内空洞化と世界平準化 »

2012年6月22日 (金)

双子の赤字を抱えたアメリカは、なぜ経済成長出来たのか

606

   (当ブログは、消費税の増税と、TPP への参加には絶対反対です。)

ブログランキングに参加しています。

昨日の記事で間違いがありましたので、訂正してお詫び致します。平成 24年1月に発表された厚生労働委員会調査室の調査によれば、
平成 42(2030)年には、総人口 1 億 1,662 万人、生産年齢人口 6,773 万人(生産年齢 人口割合 58.1%)、老年人口 3,685 万人(老年人口割合 31.6%)に、平成 72(2060) 年には、総人口 8,674 万人、生産年齢人口 4,418 万人(生産年齢人口割合 50.9%)、老 年人口 3,464 万人(老年人口割合 39.9%)となると推計される。

とありますから現時点では、はるかに有利な条件になるという事が分かりました。筆者の計算は、ほぼ平成42年の時点に相当します。18年も先の話をしてしまった訳です。(笑)それにしても平成72年まで数字を出す意味が分かりません。状況次第で大きく変わる筈です。

さて、本日のテーマです。
米が円高是正に対する牽制をメキシコでのG20 でしたそうです。相変わらず、猿芝居に余念がないようですが、あの超大国が落ちぶれて行く樣は、ざまー見ろでもあり、一抹の寂しさを感じたりで複雑です。(笑)しぼんだジャイアンは見たくもありません。

そう言えばリーマンショック直後のG20 では、各国の経常収支を対GDP比で4%以内に抑えようと、FBI のエリオット・ネス似(TVドラマ・アンタッチャブル)の米財務長官ティモシー・ガイトナー(下)が提唱していました。輸出大国中国の反対にあって、批准という訳にはいかなかったのですが、米の必死ぶりが伺えたのです。

0_2          (エリオット・ネス役のロバート・スタック)

Img_6824c4d447c5add18c497959effd217     (この人も、買収されない、という意味のアンタッチャブルかどうかは知りません)

それにしても、それまでの米が異常でした。貿易と財政の双子の巨大赤字を垂れ流し、国民も所得を10%も超える消費を借金で賄うというノー天気ぶりだったのです。基軸通貨を有する超大国の特権としか言いようがありません。

しかしながら日本がデフレ不況に喘ぎ、経済成長率が極端に落ちて行ったのとは裏腹に、米はコンスタントに成長して行きます。90年代に並びかけたGDPは20年後には三倍もの差がついたのです。

0c6b39eeadc38daaee422cbd7c3ff36e

そんなバカな事が許されるのでしょうか。この事から分かるのは、財政赤字や貿易赤字は経済成長にとって致命的ではないという事です。特に債務が自国通貨建ての場合、外貨建てとは180度異なります。

貿易に関してもハードカレンシー(国際決済通貨)を持つ限り、日本の経済評論家などが言う、外需を稼がなければ日本は経済成長しない、は真っ赤な嘘だという事が分かります。

Us_2013_03

もちろん米の内需拡大には、日本始め海外からの直接投資も有効であった事は言うまでもありません。背景にはGDPの70%をも占める旺盛な個人消費がありました。貯蓄より消費を優先する民族性もマクロ経済の視点ではポジティブ要因になり得るのです。

つまり、赤字さえ気にしなければ供給は世界から無限に得られますから、インフレになりようがありません。政府の役割は流動性の供給のみという事になります。これで経済成長しない筈がありません。政治家も楽な仕事ではないでしょうか。

この考え方でいけば、世界が成長する限り無限に繁栄を謳歌し続ける事が可能だったのです。金融資本さえ強欲過ぎるピンハネビジネスを展開しなければ、という条件付きではありますが。。。

しかし、上手い事を考えたものです。リセッションがあるたびに量的緩和をするという事は、金融資産は天井知らずで増えて行きます。その資金は世界に投資され、資源価格を高騰させたり、新興国のバブルを醸成します。

タイミングを見計らい一斉に資金を引き上げる、その口実は何でもいいのです。どこかがヘマをするタイミングを待っているのかも知れません。バブらせて一気に引き上げる、これで弱小経済国はパニックです。タイに端を発した97年のアジア通貨危機を思い出して下さい。

次々に飛び火して、ある筈の外貨準備が実はダミーであったという、お隣韓国もひっくり返りました。その影響は、日本の技術輸出に多少なりとも貢献する企業の一つである弊社にも及び、計算(皮算用?)が大いに狂ったのです。

Davidbeckhamprince

バブルで膨れきった新興国の資金需要を満たす為に、金融資本はブーメランの如く戻って来ます。今度は救世主に化けた買収という名の死神ですが、資金に飢えた新興国は、トロイの木馬を白馬の王子と錯覚、喜んで迎えるという訳です。こうして世界は金融資本の手に落ちて行きます。

話があさっての方向に飛び始めていますが、(笑)言いたい事は、準基軸通貨国である日本も、やり方次第では、かつての米のように繁栄を謳歌出来るという事です。

政府、日銀が戦略的金融政策を採る、国民を借金が屁でも思わないような、消費至上主義にマスコミが誘導する、これだけで全く世界は変わって来るのではないでしょうか。大きな政府にして社会保障等を充実させる事も肝要です。安心して消費に向かえます。

長い目で見て、そのやり方が良いかどうかはともかく、日本程の国であればそれが可能であるという事です。いずれにしても貯蓄を美徳とするような考え方だけは、今の日本経済に合わないようです。

昔から、お金を貯める事は決して美徳ではなく、気前が良い事、あるいは施しをする事が美徳だった筈です。その証拠に「守銭奴」や「宵越しの金は持たない」という言葉が残っています。

 

ブログランキングに参加しています。共感いただければクリックを!!

|

« 社会保障と税の一体改革は簡単(?) | トップページ | 進む国内空洞化と世界平準化 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

> 双子の赤字を抱えたアメリカは、なぜ経済成長出来たのか

・・・国際通貨と軍事で世界を従えてきたのでしょうね。

日本はどうせれば良いのかな?
現状認識:地球上各国に於けるあれこれの力学
国際金融機関・・・A > 軍事国家・A国・C国などのジャイアン・おまけでC国の手先のNK国・・・B > 軍事をもがれ、スパイだらけの政府とメディアに洗脳された貢君N国・・・C なのでしょう。

今後の対応:BはAに従って計画を実行中?!なので、Cの国民は洗脳から目覚めましょう。とりあえずミンスを撲滅しましょう。竹島・尖閣等を国土侵略されてもヘラヘラしているNHK(Noda,Hato,Kan)を選挙で落とす。本当は国外追放するべき。当たり前の事です。
AはCの事なぞ気にしていません。BはCの事なぞ心配していません。え、どうすれば良いのかって?・・・スイス国の様な自立した姿勢を範として、高度技術のアドバンスを維持向上し、食料エネルギーを自前で作る自立自尊の富国強兵国家を目指すべきではないでしょうか?インド・タイ・台湾等と仲良くするのかな?

投稿: 心配症君 | 2012年6月22日 (金) 17時24分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 社会保障と税の一体改革は簡単(?) | トップページ | 進む国内空洞化と世界平準化 »