« 双子の赤字を抱えたアメリカは、なぜ経済成長出来たのか | トップページ | まさに四面楚歌の内憂外患状態 »

2012年6月23日 (土)

進む国内空洞化と世界平準化

606

   (当ブログは、消費税の増税と、TPP への参加には絶対反対です。)

ブログランキングに参加しています。

 トヨタ自動車など国内乗用車メーカー8社の2012年度の世界生産台数が5年ぶりに過去最高を更新する見通しだ。各社の計画を合計すると2600万台を超え、11年度を約16%上回る。中国やインド、メキシコなど新興国を軸に、現地生産を拡大する。東日本大震災後の生産停滞などで失った世界シェアの回復を目指す。従来はリーマン・ショック前の07年度の2319万台が最高だった。(日経新聞)

う〜〜ん。数だけはねえ。。。世界合計で2600万台でも国内は過去最高の1150万台から870万台に落ちる訳ですから、殆ど300万台分の空洞化が進む訳です。各社、トヨタで300万台、ニッサン、ホンダでも最低100万台の国内生産は死守すると言いますが、そんなもんじゃじり貧です。世界に奉仕する国になりつつあります。

いえ、それはそれでいいのです。納得して世界に奉仕する、というのであれば立派なM的精神と言えるのではないでしょうか。(笑)好むと好まざるとに関わらず平準化が進みます。自分たちが裕福になろうと思って努力すればする程、相対的貧困化が進むという訳です。

先日ある人が、面白いことを言っていました。為替に関しては、日銀が円を大量に供給すれば円安に振れるというスタンスのようですが、輸出に関しては、「円高でもアジア諸国などが経済成長して、さらに目も肥え日本車の価値が分かるようになれば、高付加価値商品が売れるようになり、日本に有利に展開するのでは。」と言うのです。

確かにそれはそうでしょう。アジア諸国が経済成長して、相対的に日本との差が縮まれば、高付加価値日本車にも手が届くようになるというのは一理あります。中国などが良い例です。

しかし、筆者はそれはおかしな理屈だぞ、と一瞬思ったのですが、咄嗟には反論出来ません。酒を飲みながらなので頭が回らないのです。(笑)やはり経済は難しい、普段使わない部分の脳を使うようです。

さて、しらふの頭で整理しましょう。(笑)アジア諸国が、日本などの直接投資などによって経済成長し、個人の所得が上がります。その結果は、ちょっと贅沢品にも食指が伸びるようになるのが人情というものです。

1334189547resize655366 (タイで生産される三菱のエントリーカー「ミラージュ」低燃費が売りです)

そこで現地生産のエントリーカーなどではなく、輸入されたハイブリッドカーに興味を持ったとしましょう。そこで、長年稼いで貯めた貯金をはたいて、例えばプリウスを買う訳です。

To_s122_f003_m001_1_l

やがてそれがブームになり、輸入車が飛ぶように売れるようになったとします。その結果は、大きく稼げる輸出品を持たない、その国の貿易収支が赤字になるのです。特に日本に対しては大幅な赤字です。

それは円が買われる事を意味しますから、為替のスタビライザー機能が働き、円高に振れます。一方、そのアジアの国の通貨は下がる事になりますから、つまり、以前の関係、プリウスが高嶺の花に逆戻りするという訳です。

この循環は繰り返されます。それを嫌って日本が自らの身を切り、つまり賃金を下げてでも低価格化を実現すればデフレが昂進し、世界との平準化が進まざるを得ません。何といやらしい事でしょうか。

貿易、つまり輸出に頼るという事は、そういう事なのです。それを避ける為には、内需に期待出来ないと思わされている以上、海外への生産拠点進出しかありません。正に、そういう循環に陥っているのです、今の日本は。。。

海外生産が増えると、世界で稼いだお金が戻って来るから、その分は豊かになるのでは(?)と言われるかも知れませんが、これまでの例で言えば、大半が現地へ再投資されます。日本に還元された例は過去に年3兆円程がありますが、世界で名だたる日本企業が200兆円も売り上げて、それっぽっち?という感は否めません。

世界経済のマクロの視点からも、日本の経常収支が増え過ぎるのは考えものだし、痛し痒しです。何度も言うようですが、世界との付き合いで大きく稼ぐ事は幻想に過ぎません。それより無限のポテンシャルのある内需に向かうよう、誰か日本人を洗脳して下さい。(笑)

クルマだけで言っても、過去最高は770万台の国内販売を記録した事があります。数はともかくとしても、高付加価値車メインで売上大幅アップを狙いましょうよ。高品質で多機能なクルマは高くて当たり前なのです。尤も、日本で売っているドイツ車などは不当に高い気はしますが。。。

数を狙って、電機の二の舞になる事だけは避けなければ・・・

昨日のWBSでは、相変わらず「内向き」が駄目だ、「若者はもっと世界に出ろ」と無責任にミスリードしていました。。。ったく、ろくでもない番組だ。(笑)

 

ブログランキングに参加しています。共感いただければクリックを!!

|

« 双子の赤字を抱えたアメリカは、なぜ経済成長出来たのか | トップページ | まさに四面楚歌の内憂外患状態 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

> 昨日のWBSでは、相変わらず「内向き」が駄目だ、「若者はもっと世界に出ろ」と無責任にミスリードしていました。。。ったく、ろくでもない番組だ。

・・・「内向き」が駄目だ、、、、党内の勢力争いばかりして、東北見殺し、竹島・尖閣・沖縄は外国の侵略をほったらかし、日本の自立自尊を破壊するTPPと消費税はやりたがる・・・まるで、ミンス党へ対する批評なのでしたら100点満点。
「若者はもっと世界に出ろ」・・・若者以前に、政治家は近代世界史の中での日本の立ち位置を理解するのが最低条件ですよね!外国にヘラヘラする政治家/官僚/マスメディアは亡国の輩です。

投稿: AZ生 | 2012年6月24日 (日) 03時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 双子の赤字を抱えたアメリカは、なぜ経済成長出来たのか | トップページ | まさに四面楚歌の内憂外患状態 »