現場を知らない評論家達
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テレ東のWBS、 困った番組です。変な外人コメンテーターが出て「日本国債は破綻の可能性がある」と、さも深刻そうに言っていました。そりゃあそうです。債券を発行するという事、その事自体が、その可能性を有すという事ですから、可能性と言う点では勿論あります。顔と同じで、全くピントがずれている。(笑)
視聴者は、そんな事が聞きたいのではありません。そのリスクの程度です。どういう事態に陥れば、デフォルトの可能性が、どのくらいあるのかを知りたい訳です。ドイツなどとの相対比較が出来ればなおいいでしょう。
一応もっともらしく「EU などが立ち直ってくれば日本債券が売られる可能性が出て来る」とは言っていましたが、EU がそう簡単に立ち直るとは思えないし、それはそれで日本にも好材料になる筈です。
まあ、大半の日本国債の保有者である日本の政府系金融機関が大量に売りに出す事はあり得ないし、十数パーセントを持つ民間銀行だって、この時節、他に魅力ある金融商品がない以上、手放すとは思えません。
今や8%くらいになっている外国人機関投資家が売り浴びせる事は考えられますが、緊急事態になれば日銀が買い支えればいいだけです。それはそれで量的緩和効果が出て面白いのではないでしょうか。
尤も、売り浴びせてメリットを出す可能性があるのなら、とっくの昔に仕掛けられている筈です。そういう意味でも世界一安全だと思われているからこそ、長期国債の金利がコンマ8%と世界一低いのではないでしょうか。
いずれにしても、100%自国通貨建ての国債が破綻すると言うのは、理論上はおかしな話です。通貨発行権を有する日本国が存在する限り、円を刷るという行為は違法でもなんでもない訳ですから、いざとなれば、いくらでも刷って準通貨である国債と交換すればいいのです。
デフォルトとインフレのどちらかを選べと言われたら、迷わずインフレを選ぶでしょう。しかし、最早インフレという言葉に憧れさえ抱きます。本当に、出来るものなら一回やってくれ〜(笑)
それにしても経済評論家はテクニカルな話に終始するケースが多いのですが、そんな枝葉末節ではなく、経済の基本、すなわち付加価値供給力にもっと言及してもいいのではないでしょうか。ここがピカピカだから円が高いし、準通貨である日本国債の人気が衰えないのです。
今やドルに信任を与えているとさえ言える円がガタガタになれば、それこそ世界がシッチャカメッチャカになります。EU はドイツが支え、米とアジアを日本が支える構図をイメージして下さい。
机上で数字だけを見ている人に言うのも酷かも知れませんが、現場を知らないという事は恐ろしい事でもあります。そんな人達にアドバイスを受けて、お金を動かすなんて、あり得ませんから。。。
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コメント
> 現場を知らない評論家達
・・・ま、白人コメンテーターを出演させれば日本人B層(実は俺も)視聴者が納得するとでも思ったのでしょうか、その番組のディレクター君は!40年位前ならば日本人を騙せたのかもしれませんけれどね。何れにせよ、テレビとか全国紙の新聞はスポンサーと権力者の洗脳メッセージを伝える機関と思えば納得出来ちゃいます。
> EU はドイツが支え、米とアジアを日本が支える構図をイメージして下さい。
・・・なんで、如何して第二次大戦の敗戦国が我がままな放蕩息子みたいなアッチコッチの国を助けなければいけないのでしょうか!?特にお隣の半島国家・C国・A国等。
もっと腹が立つのが嘘つきばっかりのミンス・・・あ、これが一番ヤバいですね。
投稿: 心配性君 | 2012年6月27日 (水) 10時28分