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2012年7月 1日 (日)

日本列島を闊歩する面妖なる面々

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今日の話題は小沢ゴタゴタ問題、竹中平蔵経済音痴説、孫正義太陽光発電利権問題と盛り沢山です。ちょっと欲張り過ぎかも知れませんが、忘れないうちに書いておかないと、後で後悔する事になります。(笑)

小沢、輿石グズグズ怪談の真相は、やはり金でした。(笑)新党結成の為には選挙費用10億円(候補者一人2000万円×50人)が必要で、手持ち(公的手持ち)が乏しい元代表は、分党すればもらえる政党助成金の分け前を狙っているという訳です。

しかし、これは野田どぜうが分党を明確に否定しているのであり得ません。まあ、他にも何か怪しい利権系ネタがあるでしょうから、いずれにしても分け前で揉めているというのが真相でしょう。

揉めている内に熱が冷めて、一緒に離党しようという議員がどんどん減っています。結局残ったのは小沢チルドレンの使えない面々だけというのでは、新党を作りたくても、格好がつかないのではないでしょうか。

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          (日本人の中でも歌が抜群にうまい綾香)

それにしても、両妖怪の怪談部屋から「綾香」が聞こえていたというのは妙です。どう考えても好みはKポップの「KARA」か「少女時代」ではないかと思うのですが、この点だけは謎なのです。(笑)

続いて竹中平蔵氏、この人の頓珍漢ぶりは枚挙にいとまがないのですが、日曜日も楽しい話題を振りまいていました。その前に、小泉政権時代の2002年の話ですが、日本が財政破綻して、IMF の管理下に入った場合を想定し、財政再建プログラムを検討していた事があるそうです。

例えば公務員の人員の総数を30%カット、給料30%カット、 ボーナスも全てカット、公務員の退職金は100%カット 、年金は一律30%カット、などの試算です。

にわかには信じられませんが、IMF の役割が分かっていないのかも知れません。おさらいするのも何ですが、IMF は経常赤字国救済機関です。例えば97年の通貨危機で韓国が外貨不足に陥り、何兆円かIMF から融資を受けました。日米欧に対する2兆数千億円程のデフォルト問題が生じたからです。

その代償はIMF による厳しい管理で、財閥解体や緊縮財政を強いられました。つまり、外貨(主にドル)を貸し付ける代わりに、旧来の経済システムを壊し、米等の企業が買収などで入り込み易い体制に作り直したという訳です。

その結果、主な銀行やサムスン、ヒュンダイなど代表的企業には国際金融資本の資本が大量に入り込んでいます。李明博大頭領が、どう考えても韓国にとってメリットがあるとは思えない米韓FTA に積極的になる訳です。米の言う事を聞かない訳にはいかないのです。

話が横道にそれましたが、翻って我が日本はと言えば、IMF に対して資金を貸し付ける側にいます。先日も4.8兆円程拠出していました。つまり、万年経常黒字国で、その累積額が世界一、さらにハードカレンシー(国際決済通貨)の円を持つの日本は、IMFを管理しても管理される事などあり得ません。竹中さんが何を勘違いしているのか、さっぱり分からないのです。

何度も言うようで恐縮ですが、ギリシャの対極にいるのが日本です。従って破綻するとすれば、世界で一番最後という事になります。では、その時には誰が資金を出すというのでしょうか。

要するに、赤字国があれば反対側に必ず黒字国がありバランスが取れるという原則が分かっていれば、このような勘違いは起こり得ません。しかしながら不思議な事に、日本財政破綻論がまかり通る面妖さが日本にはあります。

因に、ある経済専門サイトで「日本は世界一の対外純債権国だから破綻しない論に騙されるな」というのがありましたが、その根拠は対外純資産を政府の債務が上回るから、というのにはひっくり返りました。ここでもバランスシート(貸借対照表)が分かっていません。

日本政府の債務残高が1000兆円として、92%の債権を国内で保有する場合、80兆円が対外債務となります。後の920兆円は国内への政府債務と国民の債権でバランスする事になるのです。結局、日本全体で300兆円程ある対外債務の一部が、この80兆円に当たる訳ですから、前述の単純な計算は成り立ちません。

しかも国全体で550兆円の対外債権を有するという事は、プラスマイナスで250兆円のプラス(対外純資産)となります。これが日本国の決算の全てです。ですから榊原教授らが言う、個人の貯蓄が1400兆円あるから、まだ400兆円の余裕があるというのも、何の根拠もない話という事になります。

ついでに言っておきますが、その政府債務の内の普通国債発行残高約650兆円は、大半が国民の側に予算として執行され還元されていますから、その間日本国の金融資産は約650兆円増えている事になるのです。

国内で資金のやり取りをする場合、誰かの債務が増えれば片側で必ず誰かの資産が増えるという理屈を理解していない面妖な経済学者や評論家とは一体なんなんでしょうか。

Bed1c2cc        (やわらちゃん、しっかりしてちょうだいよ。)

長くなりましたが、竹中氏の日曜日の発言に話は戻って、「民主党が当初言っていた、無駄を省いて特別会計などから16.8兆円の資金を捻出していれば、評価出来た」と言っていたのも、よく分からない話です。その財源の内訳は以下の通りです。

1.公共事業見直し: 1.3兆円
2.人件費見直し: 1.1兆円
3.補助金等見直し: 6.1兆円
4.その他: 0.6兆円
5.埋蔵金の活用: 4.3兆円
6.政府資産の売却:0.7兆円
7.税制改革: 2.7兆円

マクロ経済で見た場合、予算の使い道が無駄かどうかは、家計感覚では判断出来ません。一見無駄に見える使い道も、実は有効需要に結びつき、経済成長に寄与する場合はあるのです。

確かに国債の発行額はその分だけ減りますが、予算の総額を減らしたのではも元も子もありません。却って経済が悪くなるリスクを抱えます。短期的に見た場合の経済効果は国債発行額とは関係なく、予算規模によりますから、予算を移し替える事により総額を減らすというのは最悪の経済政策ではないでしょうか。

さらに、財源の内訳を見ると、フローから出るのではなく、ストック(蓄え)からの資金が5と6の5兆円も含まれます。これでは持続可能とは言えません。一年ぽっきり捻出出来たとしても、2年めからの課題が残ります。

そんな事より、有り余る資金の血流を良くする事こそが肝要で、それ以外で政府が頑張る事の意味などないのです。竹中さん程の人からは、そういう話が聞きたいのであって、家計感覚のチマチマした話は聞きたくもありません。

という事で、長くなり過ぎ、妖しい怪しい孫氏の話が出来なくなりました。また後日という事で。。。(笑)

 

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コメント

> 竹中平蔵経済音痴説・・・福沢諭吉があの世で泣いてます。あ、慶応義塾OBとか現役学生諸君も・・・おーい、大丈夫かいこの国の経済は?!グローバルきんゆう家に国家が騙されるなよ。

> 豚珍菅で嘘つきな野田・・・松下幸之助があの世で泣いています。前なんとかとか、のだとか出来損ないしか我が塾卒業生にいないね~、

投稿: AZ生 | 2012年7月 2日 (月) 01時19分

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