策士策に溺れる(スポーツ編)
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なでしこJAPAN の佐々木監督は、今頃は取り返しのつかない事をしたと後悔しているかも知れませんが、「覆水盆に帰らず」です。これで却って、なでしこと自分を追い込んでしまいました。
(孤軍奮闘の感があった丸山選手)
いえ、控え選手を7人も出した事を、とやかく言っているのではありません。試合に臨む姿勢が問題だと言っているのです。試合に慣れさせて、いざという時に硬くならないように配慮する事は大事です。
しかし、出すならば何があろうが全力で勝ちに行かせるべきです。後方でパスを回すだけでは何の練習にもなりません。却って出さない方がましだったのではないでしょうか。
まず、世界チャンプと引き分けた、と喜んでいた南アフリカの監督と選手にとっては、侮辱以外の何ものでもありません。消化試合の付き合いをさせられた訳です。イメージがうんと悪くなった事でしょう。
次に、遠路はるばる見に来た観客や、遠くから遅い時間帯にも関わらず、テレビ観戦をしていたファンに対して、何と申し開きをするのでしょうか。がっかりしている人は多い筈です。あんなエゴ丸出しの試合の為に、貴重な時間を無駄にしてしまったと。。。
しかしながら、これで首尾よく2位通過したと喜んでいるとしたら大バカものです。組し易しと見られたと思ったブラジルは、全力で勝ちに来ます。火をつけてしまったのです。
佐々木監督は自分たちを追い込んでしまった事に気がつくべきです。負けるに負けられなくなりました。これで負けたら言い訳が出来ません。もし、南アフリカ戦を全力で勝ちに行き、一位通過での準々決勝で敗れても、非難される事はなかったでしょう。
似たような話を思い出します。1989年の日本シリーズで、近鉄3連勝の後の巨人4連勝優勝です。近鉄の投手が3連勝の後、巨人はパリーグ最下位のロッテより弱いと言ったのです。これで火のついた巨人打線を止める事は出来ませんでした。
やはりスポーツの基本はフェアプレイ精神です。相手を敬い、常に全力を尽くす、それを忘れたチームに明日はありません。オリンピックの場合、無気力プレイで失格にさえなりかねないのですから、迂闊な事は出来ないのです。
世界バドミントン連盟(BWF)は1日、ロンドン五輪の女子ダブルス1次リーグで無気力試合があったとして、8強入りしたペアのうち4組を失格処分とした。複数の英メディアが報じた。
失格したペアは韓国の2組と中国、インドネシアの各1組。準々決勝での組み合わせを有利にしようと、1次リーグ最終戦で安易な失点を繰り返すなどわざと負けるようなプレーをした。
ほらあ!!(笑)
ところで、日本のフェアプレイ精神は、世界でも高く評価されているようですが、お世辞にもフェアだとは言えないシーンを色々見て来た筆者には、素直には受け取れないのです。
福岡ダイエーホークス時代、王監督の年間ホームラン記録を破らせないようにと、コーチ主導で(?)近鉄のタフィ・ローズ(下)を敬遠攻めにしました。黙認する王監督にもがっかりしたものです。
松井稼頭央の盗塁王の為の、チームぐるみの見苦しい相手選手(ロッテの小坂選手)への妨害にも萎えました。投手にボークまでさせて、走らせないのですから呆れます。松井自身も二塁ベースに張り付いて、露骨な妨害をしていました。正にファン不在です。
(ダーティなイメージの江川卓ですが、ベンチに背いても故意四球は投げなかったと言います。)
その他ゴルフでも、昔の日本の選手はよく怪しい事をしていたようです。某有名選手がドライバーでボールの後のラフを叩いてならしていたのは有名な話です。オーストラリアの選手に注意され、それがテレビに映っていたのは日本の恥以外の何ものでもなかったのです。
女子サッカーの場合はアマチュアだから、自分たちの最善の為にやっているんだ、と言われればそれまでですが、策を弄する者は、必ず策に溺れます。なでしこのメダル獲得に赤信号が灯りました。それを跳ね返すのは無垢な選手達自身です。オリンピックの魔物に負けるな(!!)
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コメント
今日は♪
う~ん・・・なでしこの手抜きは興醒めですね。それにかえって相手の闘争心に火を付けて仕舞いましたね。
1989年の日本シリーズは第七戦の切符しか買えず「見られないだろう。払い戻しに成るだろう。」と半ばあきらめて居ました。でも、三連敗した後の巨人が三連勝♪結局、最終戦で勝って日本一の胴上げシーンまでスタンドで観戦出来て、家族の良い思い出に成りました♪家族全員で球場に赴き観戦をしたのは後にも先にもその試合だけです。大の巨人ファンの両親に孝行が出来ました。
巨人奮起の切っ掛けを作ってくれた近鉄・加藤選手に感謝した思い出が有ります♪
投稿: ももっち | 2012年8月 3日 (金) 10時23分
それは凄い試合を見ましたね。
私はテレビで見ていました。まさか4連勝するとは、プロ野球史に残る名試合です。珍試合か?(笑)
第5戦、それまで不調だった原の満塁ホームランが印象に残っています。
最終戦は打ち合いでしたが、巨人のホームラン攻勢の前に近鉄が打ち負けました。
投稿: 田中 徹 | 2012年8月 3日 (金) 13時23分
サッカーの件とバドミントンの件を一緒にするな!!
投稿: SANKEI | 2012年8月 3日 (金) 13時27分
女子サッカーも、ステルスコリアの根拠地ですからね。
その他のスポーツ、ゴルフ選手は如何でしょう。
WCで、引き分け狙いは許されても、オリンピックでは許されないことを
サッカー界が勘違いしていることと、純日本製じゃないことふたつが原因です。
投稿: 不思議 | 2012年8月 3日 (金) 18時42分
サッカーもそうですか。野球やゴルフも多いですよ。
ただ、日本人のマインドを持った人もいますから、十把一絡げにはしたくありません。日本が好きで、日本の為に尽くしてくれるのであれば何人でもいいのです。
サッカーの李君は、心はあちらの人のようですが。。。
投稿: 田中 徹 | 2012年8月 3日 (金) 19時42分