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2012年9月17日 (月)

確実性の時代

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当ブログは、消費税の増税と、TPP への参加には断固反対です。

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先日、自由貿易とTPP に関する記事を書きました。悪い癖で、実力以上に大上段に構えてしまった嫌いはあるものの、自分なりによく出来た記事だと思っていたのですが、反応が今一でがっかりしたのです。(笑)

何かが足りなかったのかもしれません。そこで補足説明という訳でもないのですが、今日は関連した記事を書こうと思います。

自由貿易、グローバリゼーション、FTA EPA TPP などと言うと、確かに聞こえはいいのです。マスコミなどの刷込みのせいで、頭からそれしかないと思い込む人達がいても不思議はありません。

ところが経済規模の差だけでなく、国によって文化や習慣、得意とする産業が皆違いますから、十把一絡げにしてブロック経済圏を作ろうなんて言うのは、いかにも乱暴なのです。例えばTPP 参加国で言えば、ブルネイと日本が、何を、何の為に自由化をする必要があるのでしょうか。

Zrf7c47ul9amu0             (ブルネイのニューモスク)

別にTPP に参加しなくても、物なら自由に売買すればいいのであって、そこに大きな障壁があるとは思えないのです。関税?、勿論あります。それは自国の産業が痛手を受けないように政府が保護をする、独立国であれば至極当前の措置ではないでしょうか。

そう考えると、わざわざ10カ国くらいの単位で集まって、「例外なき関税撤廃」を謳い自由貿易をする意味が分からなくなるのです。将来的には、これらの国が一つにまとまり合衆国でも作ろうと言う暗黙の合意でもあるのなら、分からないでもありません。

しかし、そうでないとすれば、弱い産業の潰し合いみたいな事にならないのか疑問の種は尽きないのです。従って強烈に反対する人が必ずどの国にもいます。

また将来合併する布石として、通貨を統合したりすると、今度はEU の二の舞になりかねません。と言うより、EU諸国よりも色んな意味でばらつきの大きい、このブロックでは、そのリスクは高いでしょう。

しかも物(貿易)だけでなく、人、金も自由化だと言いますから、全く全体像が見えて来ないのです。検討すればする程、不確実性のみがクローズアップされて来ます。

不確実性が高い程、ビジネスチャンスは大きいと言われますが、国単位で博打を打つ訳にはいきません。特に日本のような、一部を除いてバランスの取れた経済大国が、何を好き好んで不確実な世界に飛び込まなければならないのか、全く分からないのです。

日本に求められるものは、むしろ確実性ではないでしょうか。つまり自立した独立国としての、国力のバランスをさらに高めるならば、他国への依存度は低いに超したことはありません。当たり前の話です。

そうは言ってもエネルギーを96%、食料を60%も他国に依存しているという現実があります。先端産業や金融に関しては余裕がありますが、食料とエネルギーがこの体たらくでは偉そうな事は言えません。これまでの政治の怠慢は覆い隠しようがないのです。

平和な時代なら、それでいいのかもしれませんが、昨今のように、周辺、いや世界中で怪しい動きが出て来ると、そこはかとなく不安になります。世界は日本が考える以上に不確実なのです。

では具体的に何をするのかと言いますと、それはそう難しいことはありません。既に十分高い米などを除く、食料に対する関税の引き上げと、エネルギーの国内調達率アップです。国が資金さえ出せば、時間の問題で安全圏に到達出来るでしょう。

幸いな事に、EEZ内には豊富な資源がある事が分かっています。その為の採掘技術もあるのですから、後は政府がその気になるかどうかです。再生エネルギーに関しても、色々な可能性が試されており、環境、省エネ分野でのアドバンテージは揺るぎません。

O0400030012176030239      (川崎重工の新多用途ヘリコプターUH-X/イメージ図)

確実性の為の、もう一つの重要課題、防衛産業も兵器等の国内調達率を上げる事が不可欠です。兵器産業は先端技術を生みます。内需拡大という点でも一石二鳥の、ここを改革しない手はありません。有効性の不確実な日米安保条約は段階的に縮小し、日本独自の防衛システム構築を目指しましょう。

同盟やブロック経済も含めた不確実な世界とは、それなりに付き合って行けばいいのであって、深入りする事だけは避けるべきです。そういう意味では強い政府、ある程度大きい政府が望ましいのですが、安倍新政権に期待するしかありません。

 

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コメント

TPP賛成派の人のブログです。

リカードの比較優位論が根拠になっているようですが、比較優位論についてはどのようにお考えですか?

http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-category-189.html

投稿: AKI | 2012年9月17日 (月) 20時05分

> TPP賛成派の人のブログです。

リカードの比較優位論が根拠になっているようですが、比較優位論についてはどのようにお考えですか?

・・・私は当ブログの一読者なのですが”リカードの比較優位論”をAKIさんの紹介のデータを御参考にちょっと読ませていただきました・・・
理論的には双方の国で優良で余ったものを交換してWin~Win状態で目出度しめでたしなので、一つの理想ではありますね。ただし絵に描いた餅。
国軍を持たない(外交力が弱い)日本をブラフしているのでしょう。
・・・TPPはオバマさんが明言しておりますが、米国内の製造業・保険・医療(薬品も含む)・金融・農業製品を日本に持ち込み、日本の経済を根こそぎ分捕るつもりなのです。完全な不平等条約です。ラチェットとかISD条項を見ればドンダケ酷いかが理解出来ます。
・・・米国から日本へ毎年”年次改革要望書”を渡して完全な子分扱いをしているのが現実・・・それを上回る”経済的植民地・・・奴隷扱い”を目指しているのがTPPなのではないでしょうか?!米国の一企業の要望が日本の国内法より優先する・・・ありえません。

投稿: 心配性君 | 2012年9月18日 (火) 15時31分

心配性君さん

解説ありがとうございます。

TPPはラチェットとかISD条項などの規制があり、自由貿易ではないということですね。

自由貿易自体にはメリットが大きいのであれば、本当の自由を獲得しなければなりませんね。

TPP反対だからといって、自由貿易反対にはなってはいけないのかな、と思いますが、私はリカードの比較優位論は分かるような分からないような感じなので、結論はでないままです。

投稿: AKI | 2012年9月18日 (火) 22時24分

> 自由貿易自体にはメリットが大きいのであれば、本当の自由を獲得しなければなりませんね。

・・・リカードの比較優位論は理論としては正しいでしょう。さすがに経済学のなかではアダム・スミスに学び、彼と並んで評されますし、実業家としても成功し、多くの財を築いた聞いています。しかし彼の活躍した大英帝国は圧倒的な武力を背景とした貿易で、世界を略奪(インドその他の天然資源、奴隷的労働資源)して築き上げた英国のやり口の言い訳として、持て囃された感が私には感じられます。

(日本は)本当の自由を獲得しなければなりませんね。
・・・防衛力の強化しかありません。竹島・尖閣を盗まれっぱなしでは、お人よし国家は消滅します・・・C国、それになびく半島勢、A国は近代世界史を知らないお花畑ミンスがいる内に日本の過去の遺産と現在の日本の生産力・技術を略奪しつつあります。トントン拍子に。

投稿: 心配性君 | 2012年9月19日 (水) 03時16分

TPPは、日本の関税自主権を奪いにくる、侵略行為ですね。
また、治外法権の撤廃は、人種差別の日米地位協定により、達成されていません。
(これふたつは、人種差別不平等条約撤廃の基本事項なのに、想像力が足りない中学生が多い。)

米国の一部支配層が、日本侵略の手口に、TPPは必要だと、
カオナシが黄金を差し出してくるので、千尋はセンにならずに、地道に働く必要があるのです。


同盟という言葉に、幻想を持つ中学生が多いので、友情カルトはコリア文学と教える必要がありますね。
(トモダチ作戦も。実はアメリカとコリアは同類=化け物である可能性があります。南北両方とも。)

更に、同盟は、敵対されないための命綱の側面もあって、子供には理解し難い装置です。
(アメリカの良識層と仲良くし、中国の穏健派とも緊密な関係を維持して、戦争に持ち込ませないことが重要だと思います。)

投稿: 不思議 | 2012年9月21日 (金) 05時02分

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