« 美しい日本をもう一度 | トップページ | ライバルは似た者同士 »

2012年10月11日 (木)

世界との付き合い方

1209   
    
当ブログは、消費税の増税と、TPP への参加には断固反対です。

ブログランキングに参加しています。

また二日もさぼってしまいました。(笑)理由は忙しいのと、書く事がないのと両方なのですが、書きたい事は色々あっても差し障りがあって自由闊達には書けないというのも偽らざるところです。

国内外にクライアントを持っていては、全くの中立で忌憚のない文章なんて書ける筈もありません。あちらを立て、こちらにも問題ないように、なんて考えていたのでは迫力のある記事は書きようがないのです。

従って以前から言っていますように、そもそも独断と偏見に満ちた拙ブログは折に触れては偏向し、あるいは保身の為に日和ったものとなります。(笑)是非その点は酌量の上、お読みいただきたいのです。

ずっと以前の話になりますが、読者の方から「クルマが商売で世界を相手にしている割には、大胆な事を書いているな」と忠告をいただいた事もありました。「成る程その通りだ」と思い、あっさり軌道修正をしたのです。(笑)

しかしながら、最近のただならぬ世界情勢を見て、何も感じない、あるいは何もしない事で自らを納得させられる程の朴念仁でもありません。少しでも日本の為になる事はしたいというのが人情なのです。

9101              (ラガルドIMF 専務理事)

さて、この間ノーベル賞始め、ビッグニュースが相次ぎ、ネット世界もかまびすしいのですが、東京で開催されている国際通貨基金・世界銀行年次総会の狙いは何でしょうか。米が資金を一番拠出しているという点で、IMFが相当バイアスのかかった組織である事は間違いないのですが、出来る事には限界があるようです。

しかもIMF管理下に置かれた国は、最終的には外資が入り込み、その国の主権そのものが脅かされます。日本も資金を出すのはいいのですが、その資金の使途を良く考えた方がいいのではないでしょうか。廻り廻って自分の首を絞めたのでは意味がありません。

筆者の持論ではありますが、日本程の先進国ともなれば、世界との付き合いは限定的且つ消極的にするべきなのです。そう言えば、今朝の日経新聞に妙な事が書いてありました。世界の貿易総額が減った事により世界全体のGDPも縮小しているというのです。

それはおかしい。(笑)GDPは基本的に国内総生産の事です。釈迦に説法でしょうがGDP= 個人消費+民間設備投資+固定資本形成+政府最終支出+輸出ー輸入です。

つまり、輸出マイナス輸入は世界全体でゼロですから、世界全体のGDPの伸びは内需によるものという事になります。輸出産業が廻り廻って内需にも貢献するという事は否定しませんが、貿易自体がGDP に貢献するというのは間違いです。

むしろ、貿易が縮小した事で、供給を国内に向けざるを得なかった分、内需が拡大するかも知れません。これは持続可能ではありませんが。。。

まあ、筆者も含めて日本人の大多数が、この手の間違いを信じて来ました。「日本は資源のない国だから貿易で稼ぐしかない」といいうのは教科書にも書かれているくらいです。

ところが戦前ならいざ知らず、戦後の日本は膨大な内需によって成長したのです。空襲で生産設備が壊滅的になった事による集中豪雨的な設備投資や、公共投資によって高度成長は実現しました。

この間、純輸出は最近のようにマイナスにこそなりませんが、せいぜい対GDP比1〜3%、で推移しています。輸出額の対GDP比も15%前後で、輸出立国と言われる中国や韓国、あるいはドイツなどと比べても極端に小さいのです。

Gdp_to_uchiwake

この事からも、国が発展するのは内需大国の米を見ても明らかですが、基本的に内需しかない事になります。従って、安易にインフラ輸出だの、観光立国だのと言って欲しくありません。

観光立国構想で世界から質の悪い観光客を大量に呼び込んだ結果は、サービスの質の低下を招き、いざという時に肝心の日本人が寄り付かないのです。ここも高付加価値化で世界の知的層を招かなければ未来がない事は明らかです。

インフラ輸出に至っては、未来永劫親日であると保証されない相手国を発展させ、日本の相対的地位を低下させます。それは安全保障上も好ましくない事は明らかではないでしょうか。いえ、ケチで言っているのではありません。もっと自分の国をちゃんとして、圧倒的優位に立ってからでも遅くないと言っているのです。

政府には全くそんな気はなさそうですが、どこかの国に生殺与奪の権を握られる何かを依存するなんて事があってはいけません。唯一例外は環境技術です。日本だけが生き延びても仕方がないし、地球を壊してしまったのでは、その日本さえ生き延びられないからです。そこだけは協力しましょう。

トヨタが中国に供与する1ジェネレーション前のハイブリッド技術は、確実に酸性雨の酸性度合いを減じるのではないでしょうか。えっ、もう中国じゃ日本車売れないって(?)困ったなあ。(笑)

 

 

 

ブログランキングに参加しています。共感いただければクリックを!! 

|

« 美しい日本をもう一度 | トップページ | ライバルは似た者同士 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

私の尊敬する田中さんのブログのランクが50位以下なんて信じられません。どうか遠慮なく思いの丈を書いてください、よろしく。

投稿: マナベ | 2012年10月11日 (木) 19時44分

> 私の尊敬する田中さんのブログのランクが50位以下なんて信じられません。どうか遠慮なく思いの丈を書いてください、よろしく。
・・・とマナベさんから2012年10月11日 (木) 19時44分に投稿がありましたが、私から見て徹さんは10位以内にいても不思議ではないですよね・・・わが郷・左近尉さんもその辺り以上で不思議ではありませんよね!

投稿: 心配性君 | 2012年10月12日 (金) 10時26分

あんなランキングで上位に行ったところで何の意味があるのか、と言うとちょっと違いますが、あそこの50位以内に、考え方の違いは置いておいて、まともな知性を持ったブロガーはいったい何人いるでしょうか?片手で済むほどではないでしょうか。
とくにベスト5がひどい(笑)三橋さんに一位の座を追われてふてくされて参加を止めていた嘘つきヒロシがまた相手にされたくなって、必死にお金貯めてランキング操作屋さんにいくら払ったか知りませんが、最近いきなり上位に返り咲いてますね。あとは愛国詐欺師や韓国の悪口さえ書いていればOKの嫌韓ブログなど。6位以下も似たようなものです。
本当にためになり尊敬できるブログは往々に検索などで偶然出会うもので、なんとかランキングとかには参加していないことがほとんどです。そういう知的なブログはハテナに特に多いですね。
しかし、考えを広く知ってもらうにはやはりランキング参加が手っ取り早いものでしょうか。一度50位内に入れば田中さんのブログはわかりやすいし更新もマメなので上位に行くとは思いますが。自分もブログを書くようになったら参加するかもしれませんね。ただし、周りのすべてを敵に回すつもりで書きますけど(笑)

投稿: 大阪乙 | 2012年10月12日 (金) 23時32分

> えっ、もう中国じゃ日本車売れないって(?)困ったなあ。(笑)

・・・うっ、うう~ん・・・
大岡越前守の三方一両損ではなくって、四方大損害
一、経済の成長が止まる~中国への日系(近未来は米欧など海外)からの工業生産系投資・工場建設/技術援助が激減する可能性があり中国での工場従業員系及び販売拠点の雇用が減少、中国への観光客・商業投資・不動産投資等も減少する

二、国内が不安定に~外国企業減る→職無くなる→貧困層増大→矛先が中共政府に向く

三、国際的信用の低下~中共政府の国際的な信用が無くなり欧米・周辺国からの信用が失落

四、~海外からの援助業界・投資資本の損害

・・・上手くマトメられませんが、以上の項目以外にあれやコレアありますよね!

投稿: AZ生 | 2012年10月13日 (土) 04時04分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 美しい日本をもう一度 | トップページ | ライバルは似た者同士 »