ライバルは似た者同士
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さて、今日は久々新聞ネタです。日経新聞を目の敵にしている訳ではありませんが、日経しかとっていないのでご容赦願います。(笑)特に、社説が酷いという話は散々して来ましたが、ここまで日本を正しく評価しないのはどういう意図があるのか計りかねています。
今朝の新聞でも日本の自動車産業に触れ、ベンツやBMW のようにブランドを確立せよと言うのです。前も同じ事を書いていましたから、そう信じ込んでいるのかもしれません。そうだとすればとんだ勉強不足ではないでしょうか。
世界での日本車はとっくの昔からブランド化しています。日本国内に限って言えば、いわれなき欧州車崇拝のようなものがあり、ベンツ・BMが実力以上の評価を受けていますが、欧米での扱いはレクサスやアキュラ(ホンダの高級ブランド)、あるいはインフィニティ(ニッサンの高級ブランド)でなくてもドイツ車並、あるいはそれ以上です。
それにしても、日本でのドイツ車販売姿勢は強気すぎてむかつきます。(笑)ユーロが最盛期から見れば40%も下落しているというのに殆どの車種で価格が据え置きなのは解せません。利益取り過ぎでしょう。日本人も有り難がって、バカみたいに高いお金出して買うからまずい。。。
話は戻って、筆者が未だホンダにいた頃の話です。長期米出張の折、現地人デザイナーと毎日のように飲食を共にしていましたが、ホンダに務めている事を自慢するシーンによく出くわしました。
ウェイトレスなどにも得意げに「アイ・アム・ア・ホンダデザイナー」と言ったかどうかは忘れましたが、(笑)そのような事をよく言っていたのです。
もう30年も前の話ですが、当時からそういう感覚であった事は確かなのです。その頃から見れば対ドルで3倍以上にも跳ね上がった円高にも耐え、世界販売台数をむしろ増やしている事実をどう解釈しているのでしょうか。つまり日本車はドイツ車の倍も販売していながら、決して安さで売れている訳ではないのです。
て言うか、(笑)クルマに限らず日本そのものがブランドでしょう。どこかの国のように「ウリナラマンセー」をやるよりはましかも知れませんが、少なくとも正確に評価しましょうよ。
(ベントレーコンチネンタル、このクルマが似合う日本人は想像し難い/笑)
補足しますが、ロールスロイスやベントレー、あるいは、それらに比べるとちょっとライトでスポーティなジャガーのようなブランドは一朝一夕には出来ません。歴史が必要なのです。
それも世界で覇権をとっていた時期が長い程磨きがかかります。階級社会故の貴族文化も不可欠です。そういう点で言えば、繊細さに欠けるアメ車は論外としても、日本が英国に追いつく事も考え難いのです。
従って、ブランド化と言っても、あくまでもライバルは歴史や民族性において、日本と似たようなポジションにいるドイツという事になるでしょう。お互いに影響し合っています。
ところで、日本車がドイツから好影響を受けたのは明らかですが、反対は必ずしもそうは言えないのです。ベンツあたりが、妙に量産を意識して安っぽくなって来たのは、明らかに日本車に対抗する為というのが一因のようです。
つまり、世界中が生産技術も含めて、作り方までもが金太郎飴になって来たのです。これは唯一、日本が輸出した悪貨と言えるのかもしれません。
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コメント
なるほど納得の話でした。
私も日本車はブランドを確立したと思う一人。トヨタも凡庸の極地に達しつつあるのではないか?いい意味で、と思っていたらプリウス発売。
日本メーカーは欧州貴族趣味的な車をひっくり返っても作れませんがハイブリットシステムはエグゼクティブ層、欧州ハイソ達のスノッブなハートをガッチリと鷲掴みしたのではないかと思う。
いい加減にメディアにはしっかりした分析の上での是々非々を語って欲しいもんです。
投稿: blue | 2012年10月13日 (土) 14時59分
> (ベントレーコンチネンタル、このクルマが似合う日本人は想像し難い/笑)
・・・そ~ねえ、思いっきり似合わない組み合わせなら直ぐにイメージ出来ちゃいます!で、
ミンスのノダさんが泥鰌すくいのホッカムリの出で立ちで乗る。あ、上島竜平さんでもOK.
投稿: かかし君 | 2012年10月14日 (日) 04時03分