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2012年11月25日 (日)

今、日本に必要なのは、大きい政府(?)小さい政府(?)[前編]

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当ブログは、消費税の増税と、TPP への参加には断固反対です。

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安倍さんが「公共投資(国土強靭化)の為の建設国債を日銀に行き受けさせる」などと、突っ走った事による弊害が色々出ています。売国マスコミや他党はもちろん、一般ブロガーからもバラマキ呼ばわりされて、好印象を持たれていません。作戦的にミスとまでは言いませんが、あまり上手くなかったのではないでしょうか。

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特にインテリ系女性には不評です。建設業界の票欲しさじゃないかとか、古い自民党時代の官民癒着のイメージもあるのでしょう。確かに無駄な道路や、無駄な飛行場、使わない箱もの等には皆辟易しています。また同じ事をされるのかと思えば、ノーと言いたくなる気持も分からないではないのです。

しかしながら、ケインズの時代から、不況の時には公共投資と相場が決まっています。民間に資金や、投資のモチベーションがなければ国が肩代わりするしかないからですが、カンフル剤として有効であった例は枚挙にいとまがありません。

ただ、穴掘ってなんぼ、それを埋めてなんぼ、というのでは能がなさ過ぎます。(笑)もっと有効な投資はなんぼでもある筈です。

そこで、日本の現状を鑑みるに、供給に対して需要が追いつかない、いわゆるデフレ経済の状態に長年にわたり陥っている事は間違いありません。これだけは、どんなアホな経済学者や政治家にも共通認識があります。

では、どういうタイプのデフレかと言えば、新自由主義で格差が致命的に開いてしまい、国民から購買力が消えてしまった他の先進諸国と比較して、そこまでは汚染が進んでいない日本の場合は、かなり良性のデフレである事が分かります。つまり、何かのきっかけで十分解消出来る状態にあると言っても過言ではないのです。

何が言いたいのかと言いますと、供給サイドに立って、日本に足りないものは、GDP比で5%程でしかない資源系以外殆どない日本ならば、財政政策次第で自力再生が十分可能だという事です。つまり、お金で解決出来るのです。

これが、物やサービスを生み出す為に、主要部品や材料を他国に依存し、輸入しなければ産業が成り立たないない韓国のような国ならば、そうはいきません。

国内の為に何かをしようとすれば、即輸入超過となり、結果として通貨安に振れ、インフレ圧力がかかります。内需の為だけ、には怖くて動けないのです。従ってウォン安誘導してでも輸出に精を出すしかなくなります。

その結果として輸出が増えれば、それとリンクするように、通貨安も手伝って輸入額が増える事からも、この構造が持続可能でなく、不毛なものである事が分かるというものです。余談でした。(笑)

ところが日本の場合、ざっくり言えば震災で悪化したとは言え95%以上が内製ですから、内需拡大にインフレ圧力がかかりません。さらに凄い事に、技術も資金も自前で用意出来ます。

何と言っても金融資産が5700兆円(個人は1500兆円)もある、金余り下のデフレなのですから、資金的な問題などある筈もないのです。どこの余剰資金をまわすかという技術論にしかなりません。

という事は、資金を市場から調達(従来通り国債を発行する)しても大して問題があるとは思えないのです。国の借金が増えるのを嫌う、あるいはそれを攻撃材料とする人がいるので、敢えて「日銀引き受け」と言うのでしょうが、おそらく、国債を年間に100兆円くらい日銀に引き受けさせても、何も起きないのではないでしょうか。(すんません。素人が偉そうに。。。笑)

インフレが怖ければ小出しにすればいいだけです。何もしないで、ハイパーインフレになると言ってみたり、手をこまねいているよりは、はるかにましではないでしょうか。恐れるべきはインフレだけだとすれば、こんな愚かな事はありません。試してみればいいではありませんか。

それでも結局日本には需要がないので、公共投資は有効需要に結びつかないとか、乗数効果が大して望めないとか言う人はいますが、GDP の内訳が分かっているとは思えないのです。

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GDP の約6割を占める個人消費が頭打ちで、過剰に生産設備を抱えた民間の設備投資や、世界不況から純輸出も大きくは望めない今は、政府支出の増大しか経済成長に寄与するものはないのです。それでも、それは持続可能ではないとおっしゃる貴方(!)マスコミに毒されていますよ。(笑)

マスコミや政府がよく言う「成長産業に投資する」くらい馬鹿げたセリフはありません。そこは民間主導で十分とは言わないまでも、しっかりやっています。むしろ何に投資すれば良いのかさっぱり分かっていない政府が邪魔しているくらいです。

政府の言う「観光立国」や「インフラ輸出」が不安定で持続可能とは言えない外需依存である事からも、おつむのレベルが分かるというものです。本来の政府の役割が分かっていません。

ここはシンプルでいいのです。上の表からも分かるように、固定資本形成や政府支出が劇的に減っています。特に公的資本形成は国民一人当たりのGDP が世界二位だった頃との比較で半分以下です。これで成長しろと言う方が無理なんです。

つまり、構造改革や「コンクリートから人へ」が、いかに日本の為にならなかったかという証がはっきり出ているというのに、未だ公共投資は駄目(!)と言っている人は、経済が分かっていないか日本の敵であるという事なのです。

この内憂外患の時代に、「平成の開国」などとうそぶいて日本を危険に晒そうとしている政党や、地方主権と言って中央集権体勢を崩そうとしている第三極の連中も勿論論外です。今はひたすら大きな政府、強い政府が求められます。あっ結論言ってしまった。(笑)

では、大きな政府が公共投資として、何をすれば一番効率がいいのか、あるいは将来の為に何をすべきかという事に関しては次回やります。

 

 

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コメント

> 今、日本に必要なのは、大きい政府(?)小さい政府(?)

・・・今、日本に必要なのは、大きい希望と小さい反日勢力!!!

投稿: 青うさぎ | 2012年11月25日 (日) 10時20分

安倍さんが述べたのは、日銀による「買いオペ(市場からの間接購入)」であって「引き受け(直接購入)」ではないのですが…。
まんまとマスコミにミスリードされてしまっている人が多いのが残念ですね。

『「建設国債の日銀引き受け」発言は本当にあったのか? 』
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121123-00000001-gendaibiz-pol

マスゴミは、今後もこういう姑息な手段で安倍バッシングを続けると思いますので、保守系の方達までが、マスゴミの尻馬に乗って安倍批判をすることがないように気をつけたいものです。


投稿: nzj | 2012年11月25日 (日) 14時32分

確かにマスコミに乗せられては敵の思うつぼです。注意しましょう。
ただ、今回の件に関しては、単なる買いオペによる金融緩和より、建設国債の日銀引き受けの方が有効だと思われます。
あるいは一旦市場に建設国債を売却し、日銀が買いオペする手もあります。その場合は国会の承認が必要ないので、手間が省けいいかもしれません。

投稿: 田中 徹 | 2012年11月25日 (日) 15時13分

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