不況は自然発生的には起こらない
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未だ師走前だと言うのに、公私ともに忙しくなって来ました。ブログ更新もままなりません。毎日見に来ていただいている方には申し訳ないのですが、これから年末にかけて、イレギュラーな日々が続きそうです。
さて、安倍さんの大胆な金融政策論に対し、各方面から喧々囂々非難が集まっています。前原さんや、みんなの党のように、内容的にはかなり近い事を言っていた人達からも非難されたりと、あたかも自民対その他という構図の、安倍包囲網が敷かれたかの如くです。
「建設国債を日銀に買い取らせる。無制限に金融緩和する。輪転機を廻せばお金がいくらでも刷れる。」というのは本音として、密かに思っている分にはいいのですが、(笑)建前はもう少しマイルドにした方がいいのでは、と思っていました。
ちょっと安倍さん無防備です。いいブレーンがいるのでしょうから、時系列的に作戦を考えるべきです。つまり、本命案は様子を見ながら小出しにするのが得策ではないでしょうか。特に専門家でも、まともな事を言える人が少ないマクロ経済は、一般人には理解出来ないという前提でものを言うべきです。
せっかく効果的な政策でも事前に潰されたのでは元も子もありません。学者までしゃしゃり出て「そんな事をすればハイパーインフレになる」あるいは、なぜかフィナンシャルタイムズが、「そんなことを言う政治家は頭が悪い」ですから、これまで、いかにこの国が間違った金融政策の下に置かれていたのかが分かるというものです。(笑)必死に叩くのは、叩く側の都合が悪いからに他なりません。
それにしても日銀総裁である白川さんの財政規律を盾にした反論は酷いもんです。そもそも反論する資格があるのでしょうか。これだけのデフレを放置して、中央銀行の出来る事には限界があると言うのなら、そんな機関は必要ないという事になります。解散してもらいましょう。(笑)
ところで、無制限の金融緩和というのは、実は国債金融資本が好む手法でもあります。アメリカはなんだかんだ言いながらも、これまで不況対策としてドルを刷ってばらまいて来ました。
その結果として「大きすぎて潰せない」を理由に金融機関を救い、庶民を見殺しにして来たのです。リーマンショックの負の立役者と言えるゴールドマンサックスなどの投資銀行が焼け太りしているのを見て、不条理、危機感を感じるのは自然な感情ではないでしょうか。
つまり、金融問題から発生する世界的不況は、仕組まれたものである可能性を否定しきれない悩ましさが付きまとうのです。借金返済に窮する庶民の財産は不景気の度に没収され、ジリ貧になって行くのを見て、何ら不思議と思わない感性に失望せざるを得ません。
一方、一部の企業、組織に救済名目で資本が注入され格差は増々開いて行くという訳です。欧米に顕著にその現象が現れています。これまで日本は、その格差とは無縁でしたが、バブル崩壊から小泉改革へと、残念ながら格差拡大への道を歩み始めた事は否定出来ません。
ただ、冷静に考えて欲しいのは、世界全体の供給力は一昔前とは桁違いであるという事です。という事は、金融政策さえ健全であれば無限に経済は拡大する筈です。つまり、皆間違いなく豊かになって行くのです。
勿論一部の急激に人口が増えている地域や、紛争地域などに関しては例外もありますが、普通の先進国や中進国では豊かにならない筈がないのです。それがそうならないのは、政府が無能か、誰かが邪魔をしているかの、いずれかという事になります。
その目的は、わずかな数の大金持ちと、圧倒的マジョリティ貧困層の創出ではないでしょうか。桁違いな差をつけて、貧困層を支配しようとする策謀が浮かび上がります。不気味で邪悪な気配を感じざるを得ません。
卑近な例で言っても、日産自動車のゴーンさんなどに見られる、経営者が法外な報酬を取る日本式でないやり方には違和感を感じるのです。これまでの日本の経営者報酬は一般サラリーマンのせいぜい10倍というのが相場でした。一桁違う100倍の根拠は何でしょうか。まさか百人分の仕事が出来るとでも。(笑)
(コストカット以外に実績がない割には高額報酬を取る/日本的でないものの代表格)
マジョリティである庶民が、強い購買力を持つ事が経済成長の源泉である事を思えば、格差は自滅に繋がります。さらに、グローバリズムの申し子である欧米資本が入る事により、その傾向は助長されるのです。
日本古来の文化や伝統的なものを破壊し、そういう意味でも世界を無理矢理平準化して行くグローバリゼーションの真の目的とは何でしょうか。敢えて格差と混乱を望むのであれば、、、その目的に思いを馳せない訳には行きません。
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コメント
> せっかく効果的な政策でも事前に潰されたのでは元も子もありません。学者までしゃしゃり出て「そんな事をすればハイパーインフレになる」あるいは、なぜかフィナンシャルタイムズが、「そんなことを言う政治家は頭が悪い」ですから、これまで、いかにこの国が間違った金融政策の下に置かれていたのかが分かるというものです。
・・・失わもれた10(~20)年、日銀も財務省も学者も、日本の景気回復もデフレも解決してないではないのかな!
特に現在に至る3年間が支離滅裂。東北見殺し。まあミンスとか朝日・日経の洗脳情報の真逆をすれば良さそう・・・なんて思っちゃいます。。。
維新はミンス以上に日本をハチャメチャに引っ掻き回すでしょうね。維新のスポンサーが近隣潜在敵国だし経済関連アドバイザーが新自由主義者のあっち側だし・・・
投稿: 青うさぎ | 2012年11月22日 (木) 14時07分
> 維新はミンス以上に日本をハチャメチャに引っ掻き回すでしょうね。維新のスポンサーが近隣潜在敵国だし経済関連アドバイザーが新自由主義者のあっち側だし・・・
・・・まあ、新聞テレビ(上下半島国家とか中国一党独占共産主義とか湯田菌国際金融資本の影響下が大部分・・・)は安倍自民(純正保守日本国家の再構築派)をおとしめる為に第三極を持ち上げ、保守派の分裂を全力で進めるでしょう。
来たるべき選挙は・TPP絶対反対・増税反対又は景気回復後に限定する等の慎重派の人材を選ぶべきでしょう。外交を支える海上保安庁、自衛隊強化を推進する事も大切です。ミンス・シャミン等の反日勢力は100%落とさないと日本は沈没します。
投稿: AZ生 | 2012年11月23日 (金) 10時55分