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2012年12月17日 (月)

今後の日本が目指すべき道

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選挙の結果は維新が意外に善戦した以外は、予想通りと言えば予想通りなのですが、ちょっと出来過ぎなところが怖いです。考え過ぎでしょうか。(笑)いずれにしてもこれからです。やっと、余計な心配だけはしなくてすみそうです。

さて、日曜日の朝の報道系TVで、日本人、特に若い人の内向き指向を心配していました。グローバル化の時代に逆行すると言いたいのでしょうか。一度外に出て日本を見直して欲しいと言います。

確かにそれは言えます。中にいると見えなくても、外から見ればよく見えるもの、分かることはあるのです。筆者なども、海外との付き合いの中で、知らない内に培われたものの見方や意識があるのではないでしょうか。それはインターナショナル(国際化)と言えるものかもしれません。

しかしながら、それとグローバル化(世界同一化)を混同して欲しくありません。世界を知り、日本を再認識する事と世界が同一化、均一化する事とは全く関係がないのです。むしろ、世界を知れば知る程、世界には関わらない方がいいかもしれないと思うようになります。

昔、某自動車メーカーにいた頃の話です。ロスにある同社スタジオに勤める米人デザイナーとコラボする機会が多かったのですが、連中が出張で来日、日本の研究所で仕事をしている時に、ある米人デザイナーが「お前はもっと英語を勉強した方がいいよ」と言ったのです。

「この野郎、日本のメーカーから給料もらっているくせに何て事言うんだ。お前が日本語を勉強しろ」と言うべきところ、優しい筆者は心でそう思っただけだったのですが(笑)呆れた考え方ではないでしょうか。自分は一言も日本語が出来ないにも関わらずですから。。。

橋下子供市長ではありませんが、そりゃあ米人は幼稚園生でも英語はぺらぺらです。とても言語でネイティブに勝てる訳はありません。そこを無理して頑張っているのですから、米人としては有り難いと思うべきではないでしょうか。

この些細な事からも分かるように、米人(白人系)の場合、日本人や有色人種を明らかに下に見ています。それは恐らく半永久的に変わる事はないのではないでしょうか。トーゼンと思っているのです。従って親しくはなっても、最後のところでは相容れないものがあります。

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 (豊かなスウェーデン/大企業の部長クラスでクルマ4台の生活)

誤解があっては行けませんが、白人でも例外の民族、国はあります。例えばスウェーデン人からは全くそういう気配は感じませんでした。20年程前、独立後デザイン業務を受注をした時の古い話で恐縮ですが、むしろ日本人に対する尊敬や親しみの感情を感じたのです。

その時の話ですが、スウェーデンの豊かさには驚きました。招待された部長クラスの人の家(四人家族)には4台のクルマと一隻のクルーザー(組み立てキット)があるのです。さらにやたら広い庭と地下シェルター付きの家は豪華と言えないまでも文化的で十分豊かです。

「なんだ。日本負けてるじゃん」と思ったものです。当時は未だ日本経済が元気な頃ですから、ショックは隠せません。そういう生活をするには何年かかるのかと、漠然と思ったのです。

Saab01_2

(工場のラインはホットパンツの金髪さんだらけ/日本と違って楽しそう)

二十余年後、そのスウェーデンに追いついたかと言えば、明らかにノーです。むしろ差がついています。なぜでしょうか。ところが日本の識者は事ある毎に「日本は十分に先進国で、ものに満たされているから需要がないし、経済発展も望めない」と言うではありませんか。

「うそだろ〜。そんなバカな〜」思い切り腑に落ちないものがあります。その識者は想像力がないだけで、実際には潜在需要は莫大にあるのではないでしょうか。持って回った言い方で申し訳ありません。需要がない訳はないのだ。(笑)

したがって、日本が正常に経済成長しなくなったのには理由がありそうです。それは日本人の意識にも問題があるのかもしれません。そう言えば先日、舛添さんが堂々と「日本は貿易立国だから、どうのこうの」と言っていました。

いえいえ、明らかな事実誤認です。(笑)先進国でも米並に貿易依存度は低いのですから貿易立国と言うレッテルは張り替えるべきです。輸出入が対GDP 比で70%〜100%にも及ぶ中国や韓国はそう言えますが、20%台に過ぎない日本はとっくの昔から内需の国なのです。

その国の経済モデルは時とともに変わります。資源や技術、資本もない時には海外から支援を受けてでも貿易で稼ぐしかありません。追いつけ追い越せで、必至で頑張って経常収支が黒字に変わった時点で、やっとものが内需に廻るようになります。

その内需が十分に大きくなり、過去に稼いだ対外純資産が生み出す所得収支の黒字が貿易収支の黒字を上回るようになれば先進国として一人前です。その時点で貿易立国という概念は捨てなければならないのです。つまり米のような内需大国、投資立国という訳です。

その意識の転換が出来ない場合は問題が生じます。外需に頼り過ぎると、その弊害(副作用)に悩まされる事になるのです。いつまでも輸出に頼ったり、観光立国で行くと言い出したり、外需依存の考え方を変えない限り、世界を経済奴隷化するグローバル化の波に翻弄されます。

そりゃあそうです。これまで十分輸出で稼いだくせに、これ以上稼ごうというのは厚かましいと言われても仕方がありません。円高等の為替調整機能も働くというものです。技術や材料、資金までもが国内に十分あるならば、方向転換をしなければならないのは明らかではないでしょうか。

つまり、海外への投資よりも国内投資を優先する内需大国への道を選び損ねたツケ、ターニングポイントを見誤り、グローバル化の波に自ら乗っかって行ったツケが廻って来ていると思えば話は簡単です。

超先進国型内需大国への道を選択するだけの事です。米やスウェーデンにあって日本にないもの、広い土地以外思い浮かびません。逆は色々あります。という事は、人口が減少して一人当たりの専有面積(土地)が増えて行く今後は、日本人も米やスウェーデン人以上の生活が出来る可能性があるという事になるのではないでしょうか。

 

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コメント

> 日本人も米やスウェーデン人以上の生活が出来る可能性があるという事になるのではないでしょうか。

・・・そうそう、日本は人口減少なのでGDPが下がるので中国から1000万人移民として受け入れたい(廉価な工場労働者とかにする為に)などと言っているK団連の何方かはBKD(一党独裁主義者)か莫迦です。その様な事したらカナダとかの都市の様に地域の治安が乱れ、国柄の運営をもスムーズに行かなくなります。又日本人の普通の人の就職が増々困難になりますし、移民の方の子弟への学校の対応としては、現状の教員の数では賄いきれませんから経費がUPし、トータルではむしろ経済効率がDOWNしてしまうでしょう。

・・・まあ、児童への正しい近代史の教育(中国・韓国・北朝鮮へ過度な遠慮をした自虐歴史観を無くする、公平なの近代史教育への変換=日教組の解散)も必要。

・・・あはは~児童だけではなくにちぎん白川とか日本の官僚諸君、特に外務省・財務省、安倍さん以外の自民を含む全ての政治屋(ちゃんとした政治家は少ないね!)さん、朝日新聞(安倍を攻撃するのが社是だって!)・NHKを含むテレビ屋共も「正しい近代史の再教育教育」が急務。

・・・今回の選挙結果を見ると、我が国民の選球眼はかなり真面であって、今日はうれしくてしょうがない・・・我々でもって一歩一歩よい国を構築していきましょう!油断は禁物・・・九十九里里をもって半ばとせよ・・・五輪の書宮本武蔵

投稿: AZ生 | 2012年12月17日 (月) 18時11分

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