一人歩きする2%
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アベノミクス効果で円安、株高が止まりません。いつまで続くのでしょうか。株高はともかく、急激で過度な円安は物価上昇を招きかねず、あまり歓迎出来ません。何事にも緩やかな変化が望まれます。
円高などによる価格の値下げは、本当に緩やかですが、円安はいい口実になると見えて素早く値上げする業者が多いのには困ったものです。特に輸入車業者、酷いもんです。
(今年発売のAUDI A6 本国では3万8500ユーロ、日本円で約440万円、がベースだが、日本仕様はクワトロやハイブリッドの付加価値をプラスして610〜835万円で売る/100万円は高い感じ?)
中でもドイツ車は酷い、ユーロが最盛期の3分の2まで下げているというのに、値下げどころか、モデルチェンジを口実にむしろ上がっています。(笑)それでも日本全体で見ればデフレ基調は変わらず、言っているようなインフレ率2%なんて夢のまた夢ではないでしょうか。
ところで、このインフレターゲットの2%、一人歩きしています。TVなどで盛んに「物価がまず上がり、給料は後からになるので大変だ〜〜。」と騒いでいます。なんておバカなんでしょうか。(笑)
世界で例のないデフレ下でのインフレターゲットとは、読んで字の通り、あくまでも目標です。特に日本の場合は達するかどうかが問題ではありません。2%に達する努力をする過程において、金融緩和(プラス財政出動)などにより資金需要が満たされ有効需要が創出される事に意味があります。
それによって内需が拡大されデフレギャップが消えて行く事こそ肝要で、インフレ率ゼロに達すれば、まずは万々歳なのです。欲を言えば、その後さらに需要を増やし1〜2%のインフレとなり、供給側に投資のインセンティブを持たせる事が出来れば成長軌道も本物という訳です。
という事で、少なくとも2%くらいを目標にしなければ、物事は動かないであろうというのがリフレ派の考え方で、今の政府や度素人ではありますが、筆者などの考え方は、この、いわゆるリフレ派に属します。ミンスなどのデフレ容認、財政再建(緊縮財政)派とは、正に対角線上にあるのです。
ですから、いつになるのかは知りませんが2%に達した時は、デフレギャップが解消している事になります。その分の経済成長が達成されている訳です。当然収入が増えていなければ、ものを買いませんから、インフレ圧力も起きません。
おそらくギャップは公表されている結果ベースの数字どころではなく、真に潜在的なものを含めると50兆円くらいにはなるでしょうから、一年でインフレ率ゼロを達成すれば、単純計算で成長率が10%という事になり、どえらい事になる訳です。(笑)まあ、2年くらいで達成出来れば上出来とすべしではないでしょうか。
だというのに、阿呆なコメンテーターが2%上がった場合どうのこうのと、まず値上げありきの、逆算でものを言うからおかしな事になります。そんなバカな政策ならやらない方がましという事になりかねません。
ところがデフレを放置するという事の方がよっぽど怖いのです。これは経済が収縮する事ですから、税収も減り財源問題に悩まされる事になります。さらに他国との相対関係から円高も進むのでグローバル化の波に翻弄される輸出産業は、もっと厳しい状況に追い込まれるという訳です。
年金生活者にはデフレの方がいいなどと言っているあなた。払える年金があればこそです。デフレはその財源さえも直撃し、支払開始年齢の引き上げや、支払額削減を招きます。物事は長い目で見なければいけないのです。今現在を基準にすれば、将来を見誤ります。
池上さん。
思わず引き込まれる程、お喋りは上手いのですが、経済の解説は、、ちょっと無理があったかもしれませんね。(笑)番組の趣旨かどうかは知りませんが、ミスリードもあるようです。
ロケットの打ち上げも、北朝鮮に、自力で人工衛星を打ち上げられる技術がある訳ないじゃないですか。常識で考えてみて下さい。韓国だってまるで駄目なんですよ。
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