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2013年1月15日 (火)

彼女がハードルを下げるとき。

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人間が動物と決定的に違う点は想像力が逞しい事です。場合によっては妄想と言った方がいいかも知れません。その結果として大いなる勘違い、あるいは錯覚に陥る事が多々あります。同じ状況にいて同じものを見せられても、人によっては全く違う妄想をしてしまうのです。

もちろん性別、年齢での差はあります。特に男女の差は致命的と言える程で、カップルでも同床異夢の連続ではないでしょうか。(笑)今日(書いている時点)は雪が降り、あいにくの成人式ですが、その成人独身男性の妄想の話をします。

筆者はクルマ畑なので、クルマに因んだ話です。
一部の日本製超ハイテク環境対応車を除けば、性能が世界中で大差なくなりつつある昨今、購買動機の最も大きな要素は価格とデザインと言って過言ではないでしょう。

カテゴリーで選ぶというのもありますが、これは、その時の消費者の生活スタイル、シチュエーションによって変わりますから、あえて動機の一因として話す意味はありません。

O06000448nob_861    (久々のピュアスポーツカー/トヨタ86、スバルとの共同開発)

さて、凄く未来的で格好のいい高性能スポーツカーが発売されたとします。価格はクラスとしては手頃ですが、なぜか高そうに見えるのです。知的な中にワイルドなテイストもあり、独身男性にはピッタシの感じです。

これをショールームで見たユーザー候補者はすぐに妄想を始めます。「これはいい。俺様に似合うに違いない。格好よく見えるぞ〜。もてるだろうなあ。」てなもんです。彼女とのドライブを心に思い描き思わず、にやつきます。

大枚はたいて頭金を出し、5年ローンを組んで購入しました。少し厳しいが残業でカバーすれば何とかなります。そのクルマは想像通り凄かったのです。運転の未熟ささえカバーしてくれます。上手くなったような気がして有頂天になった事は言うまでもありません。

ところが、勇気凛々、彼女にしたい女性をドライブに誘ったところ、あっさり断られました。(笑)ブランド好きの彼女は、国産のクルマになど興味がないのです。それより、安月給のくせに、そんな浪費をする男を、「どうだかなあ」と思ったという訳です。チャンチャン(笑)

いえ、チャンチャンでは済まないのです。その男に取っては致命的です。投資した効果がなかったのですから、クルマに逆恨みをしたいくらいではないでしょうか。それでも、安心して下さい。クルマメーカーと国の経済に取っては大きな貢献をしたのですから。。

でも、よく考えれば、そりゃそうなのです。メーカーが売っているのは、その錯覚なのです。(笑)製造業としてハードこそ売りますが、そのハードは人によっては全く違って見える錯覚という衣をまとっています。

その衣をデザインするのがデザイナーで(筆者の仕事)そのデザインのイメージ通りに動くよう保証するのがエンジニアの仕事という訳です。なので、性能に関しては保証されますが、錯覚の部分は保証のしようがありません。

極端な表現をすれば、一種高等な詐欺かもしれないのです。ユーザーはまんまとひっかかった事になります。(笑)

このユーザーが逆に、堅実で将来に希望を抱いていない男だったらどうでしょうか。その男は分相応を心がけます。身の丈以上の事はしないというのが信条です。自分の実力と収入を考えた時に、当分彼女も出来そうもないと思っています。

だから、リスクを考えれば、そんな何百万円もの投資をするなんて考えられません。安アパートに住み、趣味はインターネットと貯金です。スマホや端末機器にはこだわりますが、大きな投資はしません。

その分を貯金に廻せば、その内何かいい事があるかもしれないと思っています。政府が信用出来ないので将来にも備えたい、と思ったりしているようです。当面の欲望は、画面の中で何でも満たせてもらえるので、特に不自由はしていません。(笑)

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いやあ、書きながらだんだん心配になって来ました。その錯覚でものを買うのが筆者などの若い頃なのです。もてたい一心で、思い切り背伸びして物を買っていました。今の若い人は後者が多いのではないでしょうか。これでは経済が上向く筈はありません。将来を信じて、自分に投資をしなければ何事も前進しないのです。

発展途上国が先進国からの直接投資以外に、これと言った高付加価値産業がないにも関わらず内需が拡大(経済成長)するのは、先進国から見れば無価値な物や、つまらないサービスでも錯覚を起こすマインドがあるからです。日本などからの投資が刺激となって信用創造機能が働いている事は言うまでもありません。

アベノミクスは、その錯覚を上手く作れるでしょうか。実現性はともかくとして(笑)国民に夢を与えられる凄腕のデザイナーがいるかどうか心配です。尤も、既に少し錯覚があるからこそ株が上がり、円が下がっているのかもしれません。

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彼女も錯覚をして、ハードルを少し下げてくれると日本経済も助かるのですがねえ。。(笑)

 

 

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