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2013年1月 1日 (火)

笑顔で内需拡大を(!)

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平成二十五  謹賀新年

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皆様、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

昨年は、始めこそ酷かったのですが、最後の最後に、嬉しい嬉しいどんでん返しがありました。ここまでの事は正直期待していなかったので、望外の喜びをクリスマスプレゼントとしてもらった感じです。日本はやはり神の国、見捨てられてはいなかったのです。第二次安倍政権の武運長久を祈らざるを得ません。

254420_255359867920797_1907805401_n          (アベノミクスに期待が高まる安倍総理)

さて、これからが大事なのですが、矢継ぎ早に打つ手は的を射た感じで好ましく見ています。これだと意外に早い景気回復が望めるかも知れません。それはそれで消費税の事があるので複雑です。

まあ、その時になれば潔く「撤回します」でいいんじゃないでしょうか。景気さえ良くなっていれば、誰も増税を望む筈はありませんから、公約違反だと言って騒ぐのはマスコミだけでしょう。(笑)そんなのは無視すればいいのです。

目先の経済が安定して成長軌道に乗ったなら、中長期の構想を練らなければなりません。まず中期ですが、大きなテーマとしては「脱グローバル化」それとセットで「内需拡大」「自前のエネルギー資源の開発」「防衛産業振興」の四点でしょうか。

ところで昨年最後の記事「あなたならどうする。?」ですが、単なるケアレスミスで削除してしまいました。1630回も記事を書いて、たった一回のミスですから、確率的には非常に低い事になります。

しかしながら、ミスを犯した事と、それが気に入っていた記事だけにショックは隠せません。何とか修復の方法はないかと試行錯誤しましたが、叶いませんでした。どなたか、もし、コピーされている方がいらっしゃったら、ご連絡下さい。

内容的には「我が郷は足日木の垂水のほとり」さんが提案された、「国民一人当たりに政府紙幣で50万円のプレゼントを」をネタに、デフレの日本なら、そのくらいの事をしてもいいのではないかというものですが、コメントも比較的賑やかでした。

幸いコメント(今日の記事に添付します)だけは残っていたので、少し、その話をしたいと思います。blue さんがおっしゃるように、現場の人間は体験学的に分かるのです。いえ、日銀総裁のいう、金融緩和の条件としての「成長力強化と規制緩和」ですが、これは明らかにデフレ解消に逆行するものです。

いくら企業が努力をしても報われない状態が続いているのですから、それは違うだろう、と言いたくなります。それよりも、まず出すべきもの(お金)を出さなければ話にならないのです。ものには順序というものがあります。

筆者などの業界でも、目に見えてマスとしての仕事量が減ってくれば、国内を見切って海外に向かわざるを得ません。こうして日本の企業は、好むと好まざるに関わらず、外向き(グローバル化)にさせられました。何が「最近の日本人は内向きだ」だ。(笑)

冗談じゃないよ、と言いたくなります。内向きになんかなっていたなら干上がってしまうのです。さらに、民主党政権と日銀の無策の為に、多くの優良な日本企業が資金不足に陥り、海外資本に買われたりもしました。

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        (3.11 後、東北を見捨てなかった豊田社長)

つまり、デフレは技術や資本の海外流出を招き、グローバル化を加速するのです。これが日本人の本意である筈がありません。いみじくも昨年の年初、トヨタ自動車の豊田章男社長は「今年は内需拡大だ」と言っていました。さらにキーワードは「笑顔」だと言うのです。

民主党政権下、残念ながらその思いは叶いませんでした。しかし、今年は新生自民党政権です。その言葉が現実味を帯びて来たのです。今年こそは、にっこり「笑顔で内需拡大」に邁進しましょう。自民党と安倍政権への期待は大きいのです。

さあ、新生日本丸の船出を祝いましょう。

Ne02618b             (日本丸/イメージ画像です)

 

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
>読むと、2%の達成には「金融緩和と成長力強化の両方が必要だ」さらに「規制緩和で企業が挑戦し易い環境を作る必要がある」です。

これなんですが私もこの論調に予々疑問を持ってまして自分が馬鹿なのか?などと思ってました。といいますのも一年ほど前でしょうか。日銀総裁であられます白川さんがデフレの処方箋の話をされまして「規制緩和で生産性の向上」と申されたのです。私、反応しましたね。私の認識の天地がひっくり返りました。困りました。かたや天下のエリート、私しがない高卒の個人経営。いや困る必要ないですね。白川様が正しいはずです。マスコミも突っ込まないし。。

確かに私のような個人経営規模では生産性の向上は利益の増大に直結しますし日々考えています。少々邪魔になる理不尽な規制もあり取っ払ってくれよと思う事もあります。でも規制を取っ払って皆で大河を渡るとその先には値崩れが。。白川様の視線は俺を見てないだろうなと(笑) 彼の視線は大企業、または高齢者、既得権益者か。ホームセンター、家電量販店、ネット通販で貧乏人の私でさえギョッとする安価が溢れてます。これ以上供給を増やしてどうすんの状態なんです。白川様の高説及び追従マスコミには「規制緩和で生産性の向上」の細かい説明をして欲しいもんです。でもって規制緩和で伸びた会社がいかに胡散臭いかを検証して欲しいもんです。


投稿: blue | 2012年12月30日 (日) 12時18分

> まあ、野党やマスコミが、世界の終わりじゃないかと言うくらい大騒ぎするでしょうねえ。

・・・野党やマスコミって、実社会(世界史の中での日本の立場とか、実態経済とか本来の金融のあり方とか)を全く理解していない創造的価値の生産性の全くない生物が運営している・・・としか観察出来ません。

・・・安倍政権は一部を除いて分厚い人材を選択した様です。麻生さん等・・・少しずつ明かりが見えて来ましたね!!!

・・・ミンス惨敗で胸がすっきりしました。白川とかいう日本病シーラカンスをサッサと料理して下さいね、安倍さ~ん麻生さ~ん!

投稿: AZ生 | 2012年12月30日 (日) 18時30分

宮内庁と日銀の闇 http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/51863321.html

日銀て…6でもない組織かもしれないです。シラカワじゃなくてハラグロカワかもしれないです…

投稿: ぽん | 2012年12月31日 (月) 00時29分

文章だけですが
あなたならどうする。(?)

  
    当ブログは、消費税の増税と、TPP への参加には断固反対です。

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29日の新聞を見て驚きました。日銀総裁インタビューとして、一面の見出しに大きく「物価目標、政府と連携」と書いてあるのです。いえ、ここでは驚きません。(笑)それは、よろしいんじゃないでしょうか。資金を50兆円も用意するそうですから心強い限りです。問題は次のサブ見出し「緩和・成長策で」です。
読むと、2%の達成には「金融緩和と成長力強化の両方が必要だ」さらに「規制緩和で企業が挑戦し易い環境を作る必要がある」です。。。この人、とぼけているんだか、本当に分かっていないのか、先日国際金融資本の日銀への干渉の話をしましたが、撤回しなければいけないかも知れません。(笑)
こんなデタラメを載せる新聞も新聞です。日経新聞ですが。。このやり方は、追いかけるクルマに折角ターボを搭載しようというのに、逃げるクルマにもターボにプラスして、抵抗となる排ガス規制を外そうというようなものです。
つまり、一方はデフレ対策(緩和)ですが、他方はインフレ対策(成長強化)なのです。効果を相殺してしまいます。これでは、いつまで経ってもデフレカーに追いつけません。規制を緩和した副作用も心配です。
そうじゃなくって〜。(笑)内閣府もデフレギャップが15兆円(あくまでも結果としての数字)と認めているのです。つまり、その分供給が余っているのに、さらに供給力を強化してどうする。(?)いくら金融緩和をしてもデフレ解消には効果がない事になります。
そもそも日本企業は、いつでもインフレに対応出来る体制にあります。いや少なくとも2008年まではそうでした。リーマンショックで随分痛めつけられ、おまけに3.11ですから、今は抜群の供給力とは言い難いのかも知れません。
それでも内閣府が15兆円あると言いますから、実際のポテンシャルは15〜50兆円の間くらいではないでしょうか。15兆円分のギャップには遊休設備や労働予備役(経験のある失業者、あるいは早期退職者など)は含みませんから、いざという時には現GDP の10%くらいは捻出出来る筈です。
例えば、筆者の専門であるクルマで言いますと、つい3〜4年前までは国内生産台数1200万台(輸出含む)の能力がありました。因にピークは90年の1348万台です。今は850万台(実際の生産台数)まで下がっています。では失われた350万台の設備や人員はどこに行ったのでしょうか。
全てが売り払われたり、取り壊されているとは思えません。人員も全てが海外に再就職したとは思えないのです。従って、やりくりすれば現状の10%増の90万台くらいは何とかなるでしょう。

(ちょっと高いが、試してみたいクルマの一つ/プラグインハイブリッドカー・プリウス)
あるいはハイブリッドカーなどの高付加価値車にシフトして、売り上げを伸ばす手もあります。経済成長とは付加価値の量的、質的増加ですから、そちらの方が合理的かもしれません。そういう点では日銀総裁に言われるまでもなく、日夜成長力強化、つまり高付加価値化にメーカーは務めています。
推測の域を出ませんが、他の産業でも似たようなものでしょうから、日本全体で失われた分(所得)を取り戻す事くらいは大して手間も時間もかかりません。
何が言いたいのかと言いますと、つまり、新しく特別な何かをするとか、成長の為の何か法律を変えるとかしなくても、お金さえ出せば今のままでも15兆円、それ以上なら遊休設備や労働予備役を活用するだけで、十分効果がある筈だという事です。
考えても見て下さい。例えば今「我が郷は足日木の垂水のほとり」さんが提案するように、国民一人当たりに50万円が支給されたとして、4人家族で200万円です。200万円、国から支給され「さあ、なるべく早く使ってくれ」と言われたら、あなたならどうしますか。(?)

  (「あなたならどうする」で一躍人気歌手になった石田あゆみ)
「いやあ、うちは十二分に満たされていて買いたいものがないからねえ」などと言う人が一体何人いるというのでしょうか。クルマをハイブリッドに買い替えようとか、家のリフォームに使おうとか、ゴージャスな海外旅行に行こうとか、あっこれは駄目です。(笑)殆ど内需に貢献しないから、国内旅行にして下さいね。
皆、買いたいもの、受けたいサービスは一杯ある筈です。先ほどクルマで言ったようにそれに応える供給力もあります。だから、黙ってお金さえ出せばいいのだよ。白川君。つまり、取りあえずは追加の生産性を伴わないお金の使い方をしなければ、デフレは解消しないのです。
まあ、皆が一気に50万円使うと、さすがにインフレになるかも知れませんが、それはそれでいいのではないでしょうか。今よりははるかにましですから。。(^_^)
問題は、問題の本質を白川日銀総裁が理解していないかもしれないという事です。上記の発言だけでなく、「生産年齢人口の減少がデフレの原因」と言ったり、「金融緩和が成功した例がない」などとうそぶいたりしていますが、日本の元禄時代や、アメリカの例を知らないのでしょうか。
第二次大戦中の米は1939年からの45年間で財政が拡大し、45年には29年の30倍もの国家予算になっています。この5年程で増大させた通貨供給量は、なんと2倍以上だそうです。これによって米が世界の中心に躍り出たという訳です。
お隣の韓国を例にとっても、貿易比率(対GDP90%)が桁外れに大きいので、輸出でGDP を拡大して来たと思われがちですが、実はそうではないのです。対外純資産世界一の日本と違って、常にデフォルトの危機にさらされている対外純債務国ですから、貿易収支がメインの経常収支はむしろ赤字基調だった訳です。
ではなぜ経済成長出来たのかと言えば、ベースに日本からの資本と技術流失があり、加えて為替介入が疑われます。つまりウォン安誘導の為にドル買い為替介入を非不胎化で繰り返した結果が通貨膨張となり、内需が拡大して経済成長したのではないかという事です。また借金好きの体質も貢献しているでしょう。
勿論日本の場合は、バブル崩壊以降のバランスシート不況の影響が残り、米や韓国に比べて借金しにくい体質になっているのが大きいのですが、そこは財政出動とセットと言っている訳ですから、自民党のやり方でも問題があるとは思えません。

  (昔、日本国政府が発行した政府紙幣、日銀券ではありません)
しかし、いみじくも日銀が50兆円の金融緩和資金と言っているのですから、七面倒な事をするより「我が郷は足日木の垂水のほとり」さんが言うように、国の負債にならない政府紙幣(名目)として、一人50万円くらい、ペッと個人の通帳に印字する方法が手っ取り早いのではないでしょうか。(笑)
まあ、野党やマスコミが、世界の終わりじゃないかと言うくらい大騒ぎするでしょうねえ。
と言う訳で、今年の最終回をめでたく終了致します。今年一年拙ブログを見に来ていただきまして、大変有り難うございました。来年も日本の輝ける未来の為に、皆様と共に戦って参りたいと思いますので、宜しくお願い致します。
では、よいお年をお迎え下さい。。

投稿: toro | 2013年1月 1日 (火) 14時22分

toroさん、大変有り難うございます。お陰で助かりました。半分諦めていただけに、嬉しいです。

新年早々縁起がいいです。

本年も、宜しくお願い致します。

投稿: 田中 徹 | 2013年1月 1日 (火) 14時52分

あけましておめでとうございます。
TPP・反TPP、リフレ・反リフレなど去年は様々な論争がありましたが、一応どちらの陣営も名の通った識者が自説を唱えており、こっちを聞いて「なるほど」と思い、あっちを聞いてはまた「それもそうだ」となり、正直自分などにはまったくわからない話です。今回の選挙で国民は安倍さんの自民党を選択したのだから、とにかく安倍さんには選挙前にしゃべっていたような政策を実行に移してもらいたいですね。何もしないのが一番最悪です。
今年も田中さんの考察を楽しみにしています。
橋下「こども市長」徹さんのことも評価できるところは評価してあげてください、徹さんつながりで(笑)

投稿: 大阪乙 | 2013年1月 1日 (火) 18時01分

コメントを書くのは始めてですが、いつも楽しく拝見しております。
とても的を得た内容でいつも関心しながら拝読させて頂いてます。
さて「あなたならどうする。(?)」の記事ですが、文章は既に、toroさんが伝えてらっしゃったので、もういいかとも思ったのですが、一応、今後の為と思いましてお伝えしておこうと思いました。

グーグルのキャッシュに画像も全て残っていましたので、こちらを見て頂ければと思います。

http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:p2PWqBndZzkJ:ust.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-c3c4.html+&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

さすがは人気ブログですね。僅か数日でキャッシュされるなんて^^

投稿: koji | 2013年1月 1日 (火) 21時13分

koji さん有り難うございました。無知なもので、そういう方法を知りませんでした。今後の参考になります。
皆さんから色々教えられます。(^_^)

投稿: 田中 徹 | 2013年1月 1日 (火) 23時07分

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