耳のないウサギ
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ちょっと円安になったくらいで、まるで日本がアンフェアな事をしているかのように騒いでいる国がありますが、手前のところは散々為替介入しておいて何言ってるんでしょうか。平気で内政干渉をして来る神経が分かりません。
これなども、あくまでも日本マスゴミの報道が正しいという前提ですが、ドイツの金融関係者がアベノミクスを批判していると言います。ユーロが短期間にどれだけ安くなって、他国に迷惑をかけたと思っているのでしょうか。いまの円安の比ではありません。本当に身勝手なんだから。(笑)
それに日本は別に為替介入をしている訳ではありません。政府関係者が「過度な円高を是正したい」あるいは「金融緩和を本格的にやる」と言っただけなのです。未だ一円も使っていません。
政府と日銀とのアコードを、中央銀行の独立性を侵害すると問題にする向きもあるようですが、あれだけ日本に不利益な事をする組織ですから潰されない方が不思議なくらいです。
いずれにしても、主権国家としての独自の金融政策は極々当たり前ではないでしょうか。どの国からも内政干渉される謂れはありません。それに、政府関係者の言葉に勝手に反応している海外の投機筋の事までは知りませんがな。(笑)
安倍政権よ、毅然とあれ。!
(アルジェリアの砂漠の真ん中にある天然ガスプラント/日本で掘りましょうよ)
さて、胡散臭い世界では、色々厄介な問題が起きていますが、アルジェリアの件なども起こるべくして起きたと言うべきでしょう。NATO軍や仏軍が活動している地域などは何があっても不思議はありません。
リビアに対する一般人をも巻き込んだ、7000回を超える理不尽な空爆や、マリの反政府勢力への空爆も、どう言い訳をしても手前勝手な欧米側のエゴが裏にある事は明らかなのですが、日本人は欧米を信じ過ぎます。
今回のテロも奇妙な点が多いのです。武装集団が隠れようのない砂漠を横切って軍隊が守るプラントを襲撃するなど現実的とは思えません。さらに、余りにも手際のいい、テロリストと人質に対する無慈悲な無差別攻撃は、予定されていた行動ではないかという疑念を払拭する根拠をも吹き飛ばします。
いずれにしても日本人は無防備に過ぎると言わざるを得ません。安易に危険なところに行き過ぎます。安倍政権下で、邦人保護の体制が整うまでは、最も安全と思われる一部の地域を除いて渡航を制限すべきではないでしょうか。
日本人は未だピンと来ていないようですが、世界はそのくらいの局面にさしかかっていると思うべきなのです。世界に出た時の唯一の頼りである日本国パスポートの威光は、殆どの地域で通じないと肝に銘ずるべきです。
本当に仕事とは言え、行かされた社員や、その家族はたまったものではありません。犠牲者の方々の冥福を祈らざるを得ませんが、筆者なども人ごとではないのです。好むと好まざるとに関わらず世界に散らばっている日本人は五万といます。
そもそも政府レベルでさえ受け身でしかなく、迅速に正確な情報が掴めないというのは致命的です。情報網と言うか、世界レベルで何重にも情報を収集するシステムを早急に構築すべきではないでしょうか。
(手嶋龍一氏/外交ジャーナリスト・作家1997年から2005年までの8年間、NHK ワシントン支局長を務める/いつも鋭い指摘をしている。)
元NHK の手島さんが上手い事を言っていました。「日本は攻撃用の武器を持たないウサギちゃんだから、せめて長い耳を持たなければいけない。現状は耳のないウサギちゃんだ」
これ最悪ではないでしょうか。(笑)耳のないウサギは、せめて耳が長くなるまで世界へ出て行ってはいけないのです。世界は危険に満ちています。さらに今回分かったように、日本人の命なんて何とも思っていません。人ひとりの命は地球より重いなんて、国内でしか通用しない寝言を言っている場合ではないのです。
この件で集団的自衛権の行使を云々している政府関係者がいるようですが、さすがに論理の飛躍と言わざるを得ません。まず情報収集システムと、現地当局とのコラボによる緊急時の邦人保護体制を構築するのが先決ではないでしょうか。
それが確立されてからの、最後の手段が自衛隊派遣です。さもなければ、軍隊が安易に海外に出て行って泥沼にはまった、あの悪夢の時代の再現にもなりかねません。軍隊を派遣するような事だけは、出来る限り避けるべきではないでしょうか。
いずれにしても、安心して世界に出て行けないのなら、閉じこもるしかありません。それはそれで、そのような体制をとればいいという話なので、世界と積極的に関わるのか、あるいは国内メインで、世界の事は知らんよ、という考え方で行くのか、はっきり決めればいいだけではないでしょうか。
余談
そう言えば、先日TVで、あるモデルの独身女性が単身渡米して生活するという話をしていました。何でも、自分が嫌いだから自分を変えに行くのだそうです。それもニューヨークだと言いますからビックリです。行く方も行かせる方も平和ボケの極みではないでしょうか。
とても何事もなく帰って来られるとは思えません。筆者なども昔出張で行ったロス郊外のモーテルで、隣の部屋がピストル強盗に襲われるという事件に遭遇しました。幸い筆者は留守で事なきを得ましたが、隣室の同僚(同じ会社)はピストルを突きつけられ、「レイダウン」(横になれ!)と叫ばれたと言います。
モーテルに戻った時にパトカーと警官達の物々しさに、何事かと思ったのですが、まさか安全と言われるロス郊外で、しかも隣が襲われるとは夢にも思いませんでした。
その夜は、ちょっとした物音にもビビりまくった事は言うまでもありません。(笑)男でこれですから、うら若き女性が、特に目的もなく単身滞在するなんざ、正気の沙汰とも思えないのです。
温和で無害な筆者でさえ、米で生活するには使う使わないはともかく、銃は必携だと思うのですが、その権利を奪おうというオバマ政権に反対する人は多いのではないでしょうか。米版刀狩りの目的は何でしょうか。
(武器も長い耳も持たないウサギちゃんは、オオカミの恰好の標的なのだ。)
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コメント
こんにちは。
最近、貴方様のブログをちょくちょく拝見させてもらっています。
デザイナーということで、そういった業界の方に、貴方様のような見識を持たれた方がいるのを嬉しく思います。
此度のご意見、概ね賛同いたします。
参考程度に、日本が支那事変に巻き込まれていく過程ですが、やはり情報というのが大きく欠落していました。
性善説の日本人は、NYへ単身飛び出したモデル同様に、『話せば分かってもらえる』という真相心理があります。
こちらに敵意がない以上、相手はこちらに牙を剥くことはないだろうという考えですね。
しかし、国際社会の中でも、とりわけ大陸人は違います。
『隙を見せたら殺される』
これが大陸人の思想であり気質でもあり、日本人に対してでさえもそう思っています。
日本と交戦した国民党の蒋介石ですが、親日派と言われた蒋が、なにゆえ突如反日に転身したのか、それが日本人には理解できなかったのです。
蒋とて大陸人ですから、反共の親日派といえども、日本人を100%は信用しません。しかも、支那人と日本人では気質が丸っきり違います。
「敵の敵は味方」という考えがありますが、逆を言うと「味方の敵は敵」であります。
大陸人気質の蒋に近付いたスターリンは、同じ大陸人気質であり、どちらかと言えば、蒋にとって日本人よりもスターリンの方が理解しやすいわけです。これは、日本人に敵意があるない、スターリンに敵意があるないは関係ありません。
故郷の人に会うと、面識がなくとも、なぜか友達のように感じてしまうのと同じで、蒋からしたら、日本人は、言ってしまえば「宇宙人」のようなものです。
そして、スターリンの敵はアジア随一の反共国家日本です。
気質を等しくする蒋とスターリンは、思想こそ違えど、西安事件で蒋が共産党に処刑されそうになっても、やはり、同じ臭いのする人間に靡いていくものなのです。
そして、味方の敵は敵、ということで、蒋は突如反日に転向しました。
これが分からなかったのです。日本人には。
蒋に共産主義という、嘘・裏切り・謀略・暗殺・粛正、なんでも有りの狂気の政治思想への警戒感というのは、あったようで実はなかったんです。共産主義の恐ろしさが広く知られていなった時代だというものもありますが、1番は、やはり、蒋自身が大陸人だから、共産主義に近い思想、つまり
『隙を見せたら殺される。やられる前にやれ』
という気質があるからなんですね。
損得勘定ではなく、より自分にとって戦い安い相手とは、結局、手の内を読みやすい相手、つまり、大陸人なのです。敵にしたら恐いのは、手の内が読めない人間=日本人であり、『やられる前にやれ!』と、日本を攻撃してきたわけです。スターリンの援助を得て。
投稿: 硫黄島 | 2013年1月26日 (土) 18時11分
本当に日本人は、世界から見れば異質であるのに、それを認識していないのは問題です、
せめて正しい歴史を教えられるようにしたいものです。そういう点で安倍政権は期待出来るのではないでしょうか。
一方で、分かっている人が、草の根運動をする事も大事です。その為にもマスコミだけは何とかしたいですね。
投稿: 田中 徹 | 2013年1月26日 (土) 23時07分
> 性善説の日本人は、NYへ単身飛び出したモデル同様に、『話せば分かってもらえる』という真相(深層?)心理があります。
・・・世の中の99%は性悪説でOK・・・国家間の争い、民族の対立、資本主義と社会主義/一党独裁国家、支配者と奴隷、その他のあれこれ。
・・・ま、日本のマスコミが一番性質が悪い。国際金融機関(湯田菌)と一党独裁国家(酎国とか北腸賎とか・・・勧告が北側っぽくなってきた)に魂を売り払った新聞・テレビが大部分。
投稿: 平成神風 | 2013年1月27日 (日) 14時26分