初夢は逆ガラパゴス
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元旦、二日と暇だったのでTVを見て過ごしました。初詣の往復の車中では音声だけでしたが、結構楽しめたのです。いえ、別にぼろくそに言った昨日の記事に対して、フォローしている訳ではありません。(笑)
ものによっては良いものもあるのです。お金をかけて、ちゃんとした俳優と演出家を揃えれば、大人の鑑賞に堪えるドラマだって出来るのです。オリジナルは漫画だったそうですが、脚本がある程度しっかりしているのでしょう。思わず引き込まれてしまいました。
特に、仁に対する咲の、ひたむきな思いには思わずウルウルしてしまいました。(笑)男のロマンを感じざるを得ません。日本人の控えめな表現を、よりセクシーに感じるのは筆者だけでしょうか。
(TBSドラマ「JIN-仁-」一期、全11話 画面がきれいです。時代考証も確かなのでしょう。日本再発見的な趣も。。。筆者は第二期の方は殆ど見ていたのですが、一期のは見ていないのが殆どだったので、新鮮でした。)
放送局内にも、反日勢力と保守勢力がいて、常にせめぎ合いをしているのでしょうか。このドラマは明らかに保守が勝っていました。従って、NHKやフジテレビでは、このレベルは金輪際出来そうもありません。
我々一般の日本人は取捨選択する目を持たなければいけないのです。つまり、邪悪な意図を持ったものや、低俗なものに対する拒絶の姿勢です。番組を見ない事は勿論、時にはスポンサー企業の製品不買だって考慮せざるを得ません。それくらい偏向が進んだ新聞テレビは問題があります。
逆に、良いものに対しては支援の姿勢を示しましょう。テレビ局内の良心派をサポートする事が肝要です。安倍さんも、総務相に新藤議員を起用したという事は、そのあたりの事を考えての事ではないでしょうか。
(韓国から忌み嫌われている自民党3人組のうちの一人、進藤議員)
さて、本日のメインテーマは「相変わらずミスリードを繰り返す偏向新聞」です。3日の日経新聞の社説は「富を生む民間の活力を引き出そう」が見出しですが、相も変わらずグローバリズム礼賛に溢れていました。
デフレ、円高、少子高齢化などが響き、日本経済の地盤沈下が止まらない事を嘆きます。だからFTA やTPP などの自由貿易を進め、法人税を下げ、規制緩和をして企業が動き易い環境を作るべきと説くのでしょうか。勿論アジアの成長を取り込む事も重要だと言います。
しかしながら、規制緩和やデフレ対策は小泉政権などでも散々やって来たのです。やっても駄目なら、他の手を考えるべきではないでしょうか。そもそも大前提として、グローバル化は避けて通れないというのがありますが、その検証はどのように行われたのでしょうか。
それに関しては、詳しい解説を見た事がありません。なぜグローバル化が日本にとって必要か、あるいはどのようなメリットがあるのか、議論された形跡すらないのです。誰が決めたか、規定の事実、世界の定説のようになっています。(笑)
とにかく、世界から取り残されるから、外向きになって、世界に迎合しなければならないというのは、維新の時代や発展途上の過程でもあるまいし、この情報化時代に、何を言っているのか、さっぱり分からないのです。
ただ、ステレオタイプにグローバリズムを信仰している人を説得する作業は困難の極みです。日本人は戦後70年近くも、そう思わされて来たのですから、やむを得ないのかもしれません。
挙げ句の果ては、どうせ駄目なんだから、成長を諦めてDGP を見ずに「幸福度」で計って行こうとか、脱成長、反成長と言い出す始末です。(笑)おつむは大丈夫かと言いたいです。(笑)
筆者の独断と偏見に満ちた見解は、これまで散々書いて来ましたから、常連の読者の方はお分かりでしょう。日本には一部の天然資源系を除き、足りないものなどなく、財政、金融政策次第でいくらでも経済成長は可能だというものです。
ともかく、迷ったなら原点回帰です。まず経済の原点に戻りましょう。国という単位を肯定するならば、国民に必要なものは、安全保障は勿論、衣食住が足りた生活です。後の付加価値は、それらが満たされれば自然について来ます。
それが国内で全て完結するならば、特に海外と付き合う必要もないかも知れません。つまり、海外から攻め込まれない必要十分な防衛システムを持ち、食料自給率100%以上、快適で安全な住環境、清潔でお洒落な衣服があれば、他に何が必要でしょうか。
勿論それらを維持する為には付帯すべき条件はあります。中央集権の統治システム、付加価値を生む産業と、それらを遅滞なく遂行する為の環境は必要です。しかし、それらはあくまでも主ではなく従なのです。メインのアジェンダ(課題)が達成出来るならば、方法を問う意味はありません。
そう考えた時に、既に技術力で世界をリードする国が、積極的に世界と関わる理由は何かという事になります。最低限の情報は必要ですが、この情報化時代です。さらに好奇心旺盛な国民性故、情報はいやでも入って来ます。
ただ、そう多くはありませんが、資源系を含み、現状は世界を必要とするビジネスを否定する訳にはいきません。それは、逆に世界が日本に対して必要とするものがありますから、それとバーターの関係になればいいのではないでしょうか。
つまり、経済とは、地産地消、自給自足が基本で、足りないもの、余ったものを交易で補うという考え方が、アダムスミスの時代から基本理念なのです。従って、今のような行き過ぎた貿易依存、グローバル化は却って無駄、あるいは持続可能とは言えない環境破壊の元凶という事になります。
そうと決まれば話は簡単です。ひたすら内需を拡大すればいいのです。(笑)自然と共生する持続可能なものであれば、いくら付加価値を上げても問題はありません。さらに、世界にさえ迎合しなければ、質の劣化というマイナス要因もなくなるでしょう。その結果は、世界を圧倒的に引き離す事になります。
その証拠に、芸能関係を除けば、国内主体のサービス産業の高付加価値化は半端ではありません。三ツ星の数だけでなく、レストランの質はどんどん上がっているし、生活利便性追求産業も進化しています。さらに土木建築の世界も世界を圧倒しているのです。そんな国が世界広しと言えども、どこにあると言うんだ。(笑)
製造業も、消費者としてのレベルに疑問符のつく、世界を相手にさえしなければ超高付加価値化が進む事は間違いありません。それは、、そうです。やはり逆ガラパゴス化という事になるのではないでしょうか。つまり、相対的に言えば、世界が進化から取り残されるのです。
ちょっと言い過ぎだったかも知れません。他愛のない初夢と思って笑い飛ばして下さい。(笑)
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コメント
>田中さん
日本の技術が優れているのは日本人が格別優秀だからではありません。
1600年に「関ヶ原の戦い」があって・その当時の日本の人口は約1000万人
1700年の江戸時代になって3000万人にまで増えていますが、それ以後は幕末で3500万人ですから人口増加は停滞しています。
それは江戸時代の日本人が村落共同体の中で固定された生活を余儀なくされたので、開墾も限界があり生産性が向上しなかったからです。
つまり村社会の中では
勤勉性と労働時間を長くすることでしか生産性を上げる手段はありませんから、現代で言われる日本人の勤勉性も”単に我慢強くなった”ということに過ぎないのです。
欧米で言うところの
仕事を効率的に行うための数値化や最適化とは似て非なるものなのです。
私はスキーやスノボなどのウインタースポーツを趣味としていますが・・・
あるとき「山と渓谷社」という一流の出版社に”スキーの滑り方”の画期的なテキストを持ちこんだことがありました。
そこで言われたことは
「このテキストは確かに優れているが・・・
あいにくスキー評論家の写真が載せられないから採用できない」
ということでした。
要するに・・・
出版社とスキー評論家と用具メーカーなどが「シンジケートを組んでいる」のです。
つまり
優れたテキストを出版してスキー初心者などのユーザーが楽しく滑れることよりも、自分たちの”談合の利益”の方を優先するのです。
まぁ・・・
これではスキー人口が最盛期の半分にも落ちていることも当然のことでしょうね・・・
食料品店が腐ったトマトを平気で販売しているようなものですから・・・
以上
日本の大企業とはこのようなものです。
消費者の求める製品を提供しようとする意思がない
過去の成功体験に執着し・新しいことにチャレンジする意欲も無い
ということです。
日本の景気が回復することなどあり得ませんね。
投稿: 柳生大佐 | 2013年1月 4日 (金) 19時18分