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2013年3月19日 (火)

ローカリゼーションの薦め

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------------ TPP消費税増税に絶対反対!!-----------

当ブログは日本の名誉を挽回するために尽力される中山成彬議員を応援します。
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それにしても「TPP で日本は経済成長する」などと、何の根拠も示さず無責任に書いているブロガーが多いのにも困ったものです。それだけはどう考えてもあり得ないし、そもそも外需で成長しようなんて、大きな国のおこぼれをちょうだいする、発展途上国的な考え方でしかないという事が分かっていません。

世界の全輸出イコール全輸入だという基本的事実を知らないのでしょうか。つまり全ての国が貿易で成長する事などあり得ないのです。例え100兆円輸出しようが100兆円輸入すれば経済成長に寄与する数字はゼロです。

100兆円の輸出で輸入がゼロなら経済成長は100兆円ですが、それには、どこかにその100兆円のマイナスを受け入れてくれる国がなければなりません。今世界には、貿易赤字を継続的に受容出来る国なんてないのです。

さらに、例え受け入れてくれる国があったとしても、輸出で稼いだお金(外貨)で世界から買うものがなければ、輸出した製品は何のため?という事になります。円に替えて国内で使えば、それこそインフレになります。

この事の意味をじっくり考えなければなりません。今や輸出は増やせばいいというものではないのです。外需で成長と言う皆さんには大いなる錯覚があるようですが、確かにリーマンショック前までは、米以外の国が輸出で儲けられる図式はありました。

なぜなら米が際限なく赤字を増やしていたからです。途上国始め日中独の貿易黒字が膨らみます。しかしながら、リーマンショックでそのパラダイムが崩壊したのです。それは弱肉強食の時代が始まった事を意味します。

借金には鷹揚だった筈の、あの米のオバマさんが輸出倍増計画を打ち出したのですから大変です。日本の倍以上もある140兆円の輸出を倍にすると言うのです。という事はその分の輸入を、米国以外の国が引き受けなければなりません。大変な話ではないでしょうか。

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各国純輸出で甘い汁を吸った記憶が忘れられず、自国だけは有利に導こうと通貨安競争に突入するまでに多くの時間を必要とはしませんでした。民主党BKD 無能政権下、ボーッとして出遅れた日本が超円高で割を食ったのは記憶に新しい事実です。

お前はそう言うけど、100兆円分の日本の得意分野の製品を輸出すれば、100兆円分の日本にないものが買えるじゃないか、と言われるかも知れません。確かにそうです。そういう、ないものを補完し合う関係なら分からないでもありません。

しかし、輸入品目を見てみると対GDP 比で5%程度に過ぎないエネルギーやレアアースなどの資源系必需品、あるいは高級ブランド品などの特殊な消費財以外は、日本で作れるものばかりなのです。

クニウロさんのように、わざわざ海外生産して逆輸入しているものまであります。国内を空洞化して海外に200兆円(海外進出企業全体/2008年の売上実績)も貢献するのですから阿呆みたいな話ではないでしょうか。

食料も含め、消費財や生産財がGDP比で6%もありますが、その分を国内で賄った方が経済成長する事は明らかです。例えば、それらを全て日本国内で生産したなら、人件費分を考慮すると、倍くらいの経済効果があるのではないでしょうか。

高いものを買わされる事になると言われるかも知れませんが、元の6%分は海外に払う訳です。高くても国内生産分は国内に支払われる訳ですから、対GDP比で12%(コストが倍として)も名目所得が増える事になります。どちらが日本国民にとってメリットがあるかは火を見るより明らかではないでしょうか。

えっ、でもその12%分の供給力はどこから調達するのかと言われるあなた、目のつけどころがシャープです。(笑)単純に言えば輸出を削ればいいだけです。デフレギャップを含め12%分の余剰供給力を国内向けに振り向ければ何の問題もありません。

もちろん産業の形は変わりますが、それをコントロールするのが政治というものです。個人や企業の利益より公共の利益が優先するのは言うまでもありません。

簡単な式で考えてみます。日本のGDPが500兆円として

従来の形を
500(内需)+60(輸出)−60(輸入)=500(GDP) と仮定します。

資源系5%に海外ブランドもの等、日本では得難い消費財を1%足して、合計12%の輸入総額から引くと国内への振替分は6%(30兆円)になります。国内人件費を倍とすると60兆円です。60兆円の内訳は15(デフレギャップ分)45(輸出から振り替えられた分)となります。従って、

(500+15+45)+(60-45)+(-60+30) = 545
  内需   輸出  輸入

という計算式になり、財政出動や金融緩和なしでも、あっという間に9%も経済成長しました。(笑)

この場合のインフレ率は輸入分12%ー6%の6%となり30兆円です。つまり30兆円分物価が高くなっても、所得が45兆円増えれば15兆円分は真水という訳です。

この場合の貿易収支は−15兆円ですが、これくらいは内閣府発表のデフレギャップに表れないポテンシャル分を当てれば問題ないと思われます。(やや都合のいい計算です。笑)

従って、輸出は高付加価値で他国に真似の出来ない日本独自のものをメインとし、輸入は今の時点で国内から調達出来ないもののみとして、これを最小限でバランスをとるようにするのが貿易の理想型です。

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考えても見て下さい。この調子で世界貿易が増えて行くと、交易による資源の無駄使いと地球の汚染で、いずれ立ち行かなくなる事は自明です。誰が考えたのかは知りませんが、グローバリゼーションなどといういかがわしい考え方を、そろそろ改めなければ人類は自滅してしまいます。

 

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コメント

一寸前原発が壊れた頃 災害復旧費や 補償費まで入れたら 火力の法が安いのだと言うことが 反原発やさんから言われたことがあったと記憶します。 でも 仮に原発のコストの方が 火力発電のコストより高いとしても そのコスト分は ほぼ国内を循環するお金であり日本の誰かが潤うはずで、 一方火力用の石炭石油ガスなどの燃料費はほぼ100%海外に支払われるものなのになーと 思ったことがあります。
 グローバルとは 国境線をなくすことで ユダヤの悲願なのだと思います。 毛利さんだったか スペースシャトルから 地球を見下ろしても 国境線は見えなかったとか言っていましたが、物理的なラインはなくても 文明の違いのラインはハッキリとあり 特に日本には 絶対に犯すべからざる国柄があり、TPPに参加することは、国境をなくすと言うことになると思っています。
お互いの文明は 尊重しあって衝突させたり 一方の文明をおしつけたりするものではないのでは。
 

投稿: 古希のネトウヨ | 2013年3月19日 (火) 21時28分

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