日本を道連れにする経済学者達
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日本がアベノミクスで成長戦略を謳ってる事に対し、エコノミストの浜矩子教授と榊原英資氏がフジテレビの番組で、「日本はすでに成長期を終えて成熟社会に突入しているのだから、今後無理に成長を求め続けるのではなく、富の再配分を通じて、いわばヨーローッパ型の豊かな社会になることを目指すべきだ」と言っていたそうです。
それを見たあるインテリ有名人が自身のブログで、「成長を求め続けるのは、どこかで歪みを生み長続きはしないだろう。歪みを放置する事によっていい目を見ようとするのは先進国のエゴでしかない」というような意味の事を書いていました。
日本人には、こういう考え方の人が少なからずいるようです。発展や成長に罪悪感を持っているのです。そりゃあそうかもしれません。中国など新興国の発展の仕方を見ていると、本当に近い将来に歪みを解消出来るとは思えないのです。
つまり、そういう人の考えは経済成長イコール地球の破壊、資源の浪費という考え方です。しかし、筆者は地球を破壊しない成長もあると思っています。自然と共生する高度に洗練された循環型社会は実現可能ではないでしょうか。
例えば、江戸時代には、好むと好まざるとに関わらず、自然と共生するしかありませんでしたが、ある程度豊かと言える、平和で、しかも文化の香り高い循環型社会が完成していました。身近に凄く良いサンプルがある訳です。
それをお手本に自然と共生する、ハイテクを駆使した次世代の理想郷を創造するとすれば、日本をおいて他にはありません。それを実現し世界に伝えて行く事は、その能力を与えられた日本人の使命ではないでしょうか。
見解の相違と言えばそれまでですが、どうも、悲観的なものの見方の人には異質なものを感じます。やや楽天的と言える(笑)筆者などとは基本的に感性が違うのでしょうか。それともインプットしているデータが違う(?)むしろそっちかもしれません。
インテリと言えども、新聞テレビの情報の中にいれば、真実が見えなくなるのではないでしょうか。非常に憂うべき事です。知的層がこうですから、後は推して知るべしです。
そもそもヨーロッパ型の豊かな世界と言いますが、そこは成長が止まっている訳ではありません。ヨーロッパだってこれまで成長し続けて来た訳です。これからも成長します。EUを作り、共通の通貨ユーロを採用してからがおかしくなりました。
国境があるのに通貨を共通にすれば、為替の安定化機能が働かず、ドイツなどの貿易強国の一人勝ちになります。その結果はご存知のように、ギリシャなど、債務国の借金の面倒まで見なければならなくなりました。ブロック経済共同体の限界が露呈したのです。
この時点で、EU全体を平均すれば悲惨なものがありますが、EU結成の前までは豊かな世界と言えたのではないでしょうか。特に英独仏は。。しかし、それは長い歴史の中で、植民地からの富の収奪だけでなく実際に成長していたからです。別に欧州が日本型のデフレ不況に喘いでいた訳ではありません。
日本は欧米以上に、まだまだ成長出来るポテンシャルがあるのに、自ら芽を摘んでいただけです。もちろん外圧はありましたが、はねのける事が出来なかった事を人のせいにしても始まりません。多かれ少なかれ先進国には、そう言ったサボタージュ、リスクはあるのです。
いずれにしても、件のブロガーは世界屈指の技術大国で、金余り大国でもある日本を、相当に駄目な国だと思い込んでいるようです。非常に恐ろしい事ではないでしょうか。
もうとっくの昔に成長期を終えて、成熟かどうかは知りませんが、豊かな老後を送っている浜さんや榊原さんにアベノミクスを正しく理解出来る筈がありません。日本を自分たちと道づれにするなと言いたくなります。(笑)駄目な経済学者やエコノミスト程、社会にとって迷惑な存在はないのです。
確かにヨーロッパ型成熟社会は、一時日本など足下にも及ばないかの如くでした。筆者がH社にいた頃、英国BLMC社と提携しましたが、その記念に贈られたジャガーXJ -6 に乗って、これが英国の貴族趣味かと圧倒されたのです。
当時の価格で900万円程でしたが、その後筆者がリーダー(デザイン)で開発したレジェンドは250〜350万円というところでしたから、その差は歴然です。乗ってみても価格差に違和感を感じなかったのです。
(ホンダの高級車一号、レジェンド 当時としては良いクルマだった。)
時は流れて、欧州車を性能や新技術で凌駕するようになった日本車の価格は、欧州車をむしろ上回る場合すらあります。これはやはり日本が名目はともかく、実質的には成長して来たからと解釈すべきです。
欧州の場合、英国などは一見止まっているかの如く見えますが、緩やかな進化は続けています。ただ、自動車産業なども資本が海外資本となったためか、往年の煌めきはありません。部品も全てが国産という訳にもいかないのです。ただ日本車が当時の英国車のような、何か特別な、煌めきと言うかオーラと言うか、貴族趣味的な何かがあるかと言えば否と言うしかありません。
(筆者が友人より譲り受け、好きな色「ダークグリーン/パール)に塗り替えて乗っていたXJ-S とにかく人目を引いたが、その割には走らなかった。V型12気筒5.4リッターは燃費最悪、今では考えられない)
格差の大きい階級社会故かも知れませんが、日本もその域に達するには、もう二山くらいのバブルが必要かもしれません。もちろん次回はソフトランディングです。
いえ、何がいいたいのかと言いますと、日本が豊かで成熟した社会だ、などというのは片腹痛いという事です。まだまだこれからではないでしょうか。日本人の好奇心と向上心、探究心を侮ってはいけません。政治次第でどこまでも伸びます。
日本政府は、今年の12月31日までに5000万円以上の海外資産を保有する者に対し、翌年3月15日までに申告することを義務付けた。海外資産の実態を把握し課税するのが目的で、韓国に資産を持つ在日韓国人や日本人なども対応が必要だ。(東洋経済)
太田昭宏国土交通相は3日、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の復興工事で不足が懸念される生コンクリートの供給対策として、2014年度をめどに国が中心となって公共プラントを設置する方針を明らかにした。(河北新報)
アベノミクスは幅広い分野で機動性を発揮し日本経済の再生に取り組んでいる事が分かります。海外資産の件は徴税の強化と不正蓄財の取り締まりで、生 コンクリートは公共事業が減り供給不足に陥っている土木建築分野へのてこ入れです。経済再生のためには例外を設けず邁進する姿は、さすがと唸らせるものが あります。
総理大臣安倍晋三、蛙の子は蛙、いや多少薹が立ってはいますが「栴檀は双葉より芳し」です。比較するのは好きではありませんが、どこかの国の為政者は栴檀にしては芳しからず、ではないでしょうか。
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コメント
こんにちは。
レジェンドは田中様の作品だったのですか。私はセダンにしか興味がないほどのセダン好きですが、レジェンドは乗ってみたかった車です。昔の会社の上司がレジェンドに乗っておられました。
レジェンドという名前がまたかっこいいですね。
これからもずっと「伝説」を作り続けて頂きたいものです。
日本もまたレジェンドを目指して頂きたいですね。
子供時分に、ドラえもんの「アニマルプラネット」という劇場公開作品を見たのですが、今でも記憶しておりますけども、化石燃料などを一切使わずにエネルギーを調達しているクリーンな惑星が物語の舞台です。
私は原発推進派でありますけども、自然エネルギーで本当に全て賄えるのならば、こんなに理想的な環境はないでしょう。
そのためには、何といっても開発(投資)しかありません。
『そんなの無理だ!』と言う方も中にはいらっしゃるでしょうが、無理と決め付けたらその時点で本当に無理です。
出光興産が“おが屑”だったか何かを再利用した発電技術を開発しましたけども、やはり、革新的な技術というのは革新的発想からしか生まれないと思います。最初から選択肢を自分で限定してしまえば、そこで終了です。
だから、今こそ官民一体となって日本の英知を結集し、未来を切り開くために投資をすべきだと思います。
人はとかくネガティブな思想に陥りがちですが、原発推進派の私でさえも、原発の代替え技術の登場を夢見ております。
田中様のおっしゃる未来予想図も、可能かと聞かれれば明らかに可能です。時間はかかるやもしれませんが。
しかし、不可能だと言い切ってしまえばそこで終了です。何も生まれません。
道のりは果てしなく遠いかもしれませんが、最後に笑うのは間違いなく日本です。
そのためには、ネガティブウィルスをばらまく自称経済学者などには退出を頂くより外ないでしょう。確かに。
余談ですが、江戸時代の日本は成熟した社会でありました。西洋の重工業技術はありませんでしたけど、間違いなく江戸が世界一の文明都市だったと思います。
大東亜戦争後、東京裁判において、満州事変の首謀者だった関東軍の石原莞爾氏はGHQからの「戦争責任」という言葉に激怒し
『戦争責任と言うのなら、ペリーをここへ連れて来い!我々は江戸時代で満足していたんだ!』
と言ったそうですが、なるほど、江戸時代ほどに成熟した社会であれば、日本人は満足していたはずです。
そこへ大砲をぶら下げてやってきたのがペリーです。
日本のネガティブウィルスは、このペリー来航から始まっているのではないかと思います。もちろん、グローバリズムとやらも。
江戸時代にも蘭学やエレキテルなどの西洋文化は入ってましたから、鎖国せよとまでは申しません。しかし、我々日本人が未来を切り開くために、もう一度江戸時代に立ち返り、日本という国を見つめ直すところからではないでしょうか。
江戸時代には完全リサイクル技術も確立していましたし、江戸には水道から公衆便所までありました。
なぜなら、「社会を良くしよう」とみんなが思っていたからです。
多文化共生などと言う絵空事は捨てて、日本社会にそぐわない外国人は勇気を持って排除すべきです。支那人はゴミの分別さえできません。
私が今住んでいるマンションには、外国人(白人)の家族がいますが、皆とても礼儀正しくて、決まりをちゃんと守り、お辞儀もできます。
「日本人の心を育てる」
そんな国に早く戻ってもらいたいものです。
投稿: 硫黄島 | 2013年3月 8日 (金) 03時07分
> もうとっくの昔に成長期を終えて、成熟かどうかは知りませんが、豊かな老後を送っている浜さんや榊原さんにアベノミクスを正しく理解出来る筈がありません。日本を自分たちと道づれにするなと言いたくなります。(笑)駄目な経済学者やエコノミスト程、社会にとって迷惑な存在はないのです。
・・・むらさきBBAさん→頭ん中も紫色
・・・朝日・日経新聞さん→頭ん中は真赤っか
投稿: かかし君 | 2013年3月 8日 (金) 09時13分
日本を道連れにする経済学者達
・・・経済学者って過去の事例のあれこれを取り上げて、体系的な論理を構築する、又は過去の他の論理体系をいじくりまわしたり、論評したりすることがメインのお仕事。
なので、これからどうすべきか・どうあるべきかの近接未来・未来像の構築はあんまり得意でない方々もいらっしゃる(殆どこれ)のでしょう。
ましてや日本国公共電波法(局の株主は外資20%以下に限定されているのにフジテレビは超えているらしい)を無視(又はすれすれ)しているテレ媚番組なんぞは、金さえもらえば日本の知的情報レベルを下げてお隣国の宣伝洗脳機関に成り果てた電痛のやり放題。そんなところに出て来る経済学者ってロクなのがいないのでしょう。
紫おばさまより危ないのがH中さん・・・諭吉さん、叱ってあげて下さい、あの世から。。。
投稿: AZ生 | 2013年3月 8日 (金) 16時06分