地球の為に、成功させるしかないアベノミクス
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しかし、相も変わらず「日本の課題は国際競争力だ」と言っている人がいます。さらに「インフラ輸出だ」「アジアの成長を取り込め」「観光立国〜」と叫んでいる人が多くて辟易するのですが、彼らはマクロの視点からものを考えた事があるのでしょうか。
どうも、近視眼的に目先にある富を奪いにいっているとしか思えません。彼らにとっては分かりく、手っ取り早いと思っているのでしょうが、もっと全体をバランスよく見て欲しいのです。
しかし、よく考えると、これらは全て外需です。つまり海外の富を奪って成長しようとしています。これは言うなれば貿易を過大評価する一種の重商主義ではないでしょうか。人には売りつけるが、出来る限り人のものは買わないという身勝手な考え方です。
確かに輸出マイナス輸入の純輸出を大きくすれば経済は成長します。ところがよく考えて欲しいのですが、全ての国がそう思った時にどういう事が起きるでしょうか。地球全体の輸出マイナス輸入はゼロですから、誰かが儲かれば誰かが損をします。
という事は、損をしたくない国が必死になって儲けようとする訳です。それが行き着くところは戦争ではないでしょうか。持たざる国が、持てる国に対し「俺にもよこせ」とやるから争いが起きます。
「じゃあ、どうすればいいんだ、どうやったら人口が減り始めている国が成長出来るんだ」と言われるかも知れません。もっともです。人口が減るという事は、戦争でもない限り人類は経験していません。とても不安です。
日本の場合、今後老齢人口は増えますが、生産年齢人口だけでなく、最も消費が大きい30代40代の人口まで減るのですから、経済全体のパイが縮小するのは必至ではないでしょうか。最悪の場合、衰退という二文字が浮かんできます。
ところで日本経済が停滞しているのは、本当に競争力が落ちたからなのでしょうか。筆者は、日本がどうかはともかくとしても、地球上で競争力がそんなに大切とは思いません。そんなことを言えば、競争力ない国は全て滅亡しなければならない事になります。
そもそも高成長している国を見ても、日本以上にオリジナルの競争力がある国なんてあるでしょうか。最近はあまり聞きませんが、BRIC's 諸国にしても、海外、つまり先進国からの直接投資や天から与えられた資源によって発展しているのであって、自律的に発展している訳ではありません。
例えば自動車会社が海外拠点をブラジル辺りに作れば、それに付随した産業が生まれます。さらに、現地雇用が大量に生まれますから、そこから得た賃金を何かに消費する事で経済は、さらに成長します。その何かとは、先進国のような高付加価値なものではないのです。
極端なことを言えば、日本人から見て、購買意欲をそそられないものでも、特に必要と思えないサービスでも、資金さえ潤沢にあれば消費される事になります。ある種の錯覚がそこに介在するからです。これから右肩上がりに発展するから、使っても大丈夫だ。と。。
翻って、日本を見た時に、これらの高成長の国との比較で、足りないものがあるとは思えません。むしろ魅力的な商品やサービスに満ちています。ところが需要がないのでデフレになり成長率が低いのです。
つまり、技術もお金も商品も供給体制も、必要なものは全て揃っていてデフレ不況だという事は、貿易を抜きにしても、やはり足りないものは資金流動性と消費マインドだという事になります。人口は現段階、未だ言う程は減っていません。
そこでアベノミクスですが、これまで絞って来た流動性の栓を大きく開きました。その結果は円安となり株が上がって消費マインドも上向いて来た訳です。先進国とは言え内需だけでも十分高い経済成長が出来るという例を作るいいチャンスではないでしょうか。
竜頭蛇尾ですが、時間の都合でまとめます。(笑)
先進国が陥り易いと思われる罠にはまった日本が、先例のない試みをしています。色々な意味で、世界と深く関わった事によって陥ったデフレからの脱出です。
日本と地球の為に、この試みを成功させないわけにはいきません。失敗すれば地球全体をカオスという暗雲が覆い、希望の光が消える事でしょう。
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コメント
> つまり、技術もお金も商品も供給体制も、必要なものは全て揃っていてデフレ不況だという事は、貿易を抜きにしても、やはり足りないものは資金流動性と消費マインドだという事になります。人口は現段階、未だ言う程は減っていません。
・・・≪資金流動性と消費マインドだという事になります≫については、現行のアベノミクスでOK。
・・・≪人口は現段階、未だ言う程は減っていません≫なので中国などから移民1000万人受け入れ推進とか言っているK団連夜根暗って人、気は確かなのでしょうかね!?
・・・内需拡大さえすれば、消費マインドUPするので自動的に消費税を上げる必要もなくなり、万事目出度しめでたし・・・
投稿: 心配性君 | 2013年4月17日 (水) 15時37分
本当に日本のことを思っているのであれば
「デフレ脱却は危ない」(技術評論社)
を読んでみてください。
政府が借金を重ねることの危険性が誰にでもわかるように解説されています。
投稿: XLS | 2013年4月18日 (木) 17時42分