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2013年5月 8日 (水)

外資誘致 見えぬ戦略(?)

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----- TPP 日中韓FTA 消費税増税に絶対反対 ------

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昨日の続きのようになりますが、今日もデフレ系の経済の話です。
日経新聞が、またやらかしてくれました。(笑)本当に経済新聞なのかと首を捻ってしまいます。今日のブログテーマは日経の記事「外資誘致 見えぬ戦略」です。

日本企業はどんどん海外へ出るのに、来日する海外企業の勢いは鈍い。日本の対内直接投資の国内総生産(GDP)に対する比率は4%弱。2割から5割の他の先進国に比べ見劣りし、中国や韓国にも水をあけられている。要因を探ると、外資誘致の努力不足という課題が浮かんでくる。

なぜ、ミソくそ一緒くたなのでしょうか。(失礼)いえ、日本と他国を比較する意味は全くないという意味です。まず、日本はデフレです。という事は供給力が余っている事を意味します。

つまり、他国と比べても確実に優良と言える商品やサービスが、もったいない事に消費されていないのです。デフレギャップの意味は、これら、ものとサービスがあり余っているという事なのです。当たり前過ぎて言うまでもありませんが。。

そんな市場に誰が投資をするというのでしょうか(?)国内メーカーも海外のメーカーも当然二の足を踏みます。増々供給過剰になり共倒れになるだけだからです。

その為、好むと好まざるとに関わらず輸出や直接投資で海外に出ざるを得ません。日本で売り上げの拡大が望めないのですから当然ではないでしょうか。

正に、その異常さを正常に戻すのがアベノミクスなのです。国内需要を喚起するには、より多くの資金量(マネーストック)が必要です。国内にいくら金融資産があっても、使われないのでは意味がありません。

そこで日銀が市場から国債等の債券(有価証券)を月に7兆円も買う事にしました。紙っぺら(有価証券)ではものは買えないからです。紙っぺらを実際のお金に換える事で流動性を確保し、民間の設備投資を促そうというのが第一の矢の異次元金融緩和策なのです。

但し、それだけでは不十分、つまり借り手が思うように現れるとは限らないので、第二の矢、財政出動があります。公共事業等で実際の仕事(需要)を増やす訳です。企業は政府による仕事が保証されるので設備投資意欲がわいて来ます。

さらに、それらの動きを円滑にしてデフレ脱却を早める促進剤が第三の矢の成長戦略ですが、ここはちょっと間違うと供給側を刺激しかねません。現実に今、産業競争力会議から提案されているのは、インフレ対策とも言える、供給力を増やす方向のアイデアばかりです。従って採用されません。(笑)

もし採用されるような事があるなら、利権が絡んでいるか、あるいは政府が肝心な事がさっぱり分かっていなかったか、のどちらかと言う事になります。

いずれにしても、政府がやろうとしている事すら理解出来ず、デフレの最中に国内向け設備投資が少ないなどと、間抜けな事を言っている経済新聞とは一体何なんでしょうか。ホンマ理解に苦しむわ〜。(笑)

大体、自動車にしても電機にしても、建設や医療サービスにしても、世界に冠たる優良メーカーや機関がひしめいている日本に、外資は参入し難いのです。早い話が勝てないからです。

現代自動車なども日本車の3分の2と言う低価格戦略で販売に参入しましたが、あっという間に撤退しています。ブランド戦略に失敗し、品質的問題もあって、さっぱり売れなかったのです。

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(6月に発売されるアコードハイブリッド、燃費は同クラスのカムリ 23.4/ℓを大きく凌ぐらしい。PHOTO は米国仕様のプラグインタイプ、日本仕様はまずHV だけの模様)

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日本のユーザーは世界で一番目が肥えています。なぜなら世界一を誇る産業が国内にひしめいて、しのぎを削っているからです。もちろんブランドにもうるさく、ドイツ車以外は苦戦します。と言うか売れません。

しかしながら、ものが良く、ブランドさえ認知されれば、高い方がかえって売れたりするのです。結局、国産品の倍も払って性能が悪いものを買っていたりします。(笑)

話が横道にそれました。投資の話に戻ります。
例えば韓国などのように、重要部品の国産化率がゼロと言われている液晶TVなどを見ても分かりますが、国内の生産財、資本財系の生産基盤が弱く、外貨も少ない国は必死で日本など海外からの直接投資を呼び込みます。法人税をゼロにしてでもメリットがあまりあるからです。

液晶パネル大国・韓国、重要部品の国産化率ゼロの現実

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(日本からの生産財輸入がなければ成り立たない、サムスンやLGの液晶TV

逆に、日本への海外からの直接投資が少ない理由は、必要な産業がピラミッドの形で全て揃っているからに他なりません。だと言うのに、その頓珍漢な記事では法人税にまで言及していました。これもあり得ません。社会負担率は他の先進国との比較でも決して高くはないのです。

いずれにしても、よっぽどのインフレにでもならない限り、誰も日本には来ません。モーターショーにだって参加を辞退するメーカーが増えているのですから、ほぼ諦めているのです。

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   (この殆どがドイツ車、ベンツ、BMW、AUDI は善戦している)

それをネガティブに捉える人やマスコミがいますが、全く分かっていないと言わざるを得ません。日本の方が海外を見捨てているのです。その証拠に、これだけの先進国で外国車販売比率が5%しかない国なんて例を見ません。

そういう意味で、既にガラパゴス化は進んでいます。勿論、それは合理的選択の結果ですから悪い意味である筈がありません。日本人は、もっと自信を持っていいのです。

本当に日本の反日マスコミはBKD なだけでなく、内容もないようです。(笑)筆者に言わせれば「外患誘致、いらぬ戦略」です。

 


 

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

いやいや、田中様。
法人税を低くしたい経済界への提灯記事で
しょう。もしくは外資への。ただ彼等メディア
はわかってないなあと思うのは、『あんた達
いつまでそれで通用すると思ってんの?』です。
馬鹿にしすぎですよね。あぁ、利口になって
欲しくないから馬鹿記事を垂れ流してるのかな?
それも言い訳だとしたら背筋が凍りますが。

投稿: blue | 2013年5月 8日 (水) 21時44分

日本のマスコミには、いつも背筋を凍らされます。
実は結構バカなんじゃないでしょうか。
最近そう思います。彼らを過大評価してはいけないと。

スバル買われたのblueさんでしたよね?
ボクサーの調子はどうですか?
ホンダのハイブリッドも良さそうですよ。
デザインがえぐいのがちょっと。。(笑)

投稿: 田中 徹 | 2013年5月 8日 (水) 22時16分

スバルについて:
その昔、スバル1000の水平対向エンジン・ミッション・インボードディスクブレーキ等のFF式動力系のレイアウトは画期的且つ独創的であり、低重心でシンメトリカルな構造はある意味理想的で夢のような設計でありました。アルファロメオのアルファ・スッドがこの構造に凄くよく似ていた・・・と記憶しております。その血筋が最新のSUBARUにも流れているのでしょうね。バルルル・・・と聞こえる排気音も気持ちが良かったですね。最近はエキゾーストの取り回しを変えて排気干渉を減らしたらしき・・・で音も大人しくなったらしいです。米国・カナダ等では価格を抑え気味にしたこともあり、凄く沢山売れているらしいです。雪・氷っぽい路面に強いので寒冷地での支持率が高いそうです。

投稿: AZ生 | 2013年5月21日 (火) 06時52分

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