急いては事を為損じる
----- TPP 日中韓FTA 消費税増税に絶対反対 ------
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政府試算のTPPに参加する事によるメリットですが、どうも胡散臭いです。
よく見るとTPP によって輸出が増えて経済が成長するのかと思いきや、貿易は赤字の設定なのです。内需と投資によって3.2兆円増えるという事のようです。投資は分かるとしても、内需って何でしょうか。(?)
貿易の総額が増える事により、内需が活性化するという意味かも知れません。確かに輸入に関しては、国内販売や加工の付加価値分の内需が存在します。しかし、それは妙です。国内産品との価格差の関係上、輸入が増えた分以上に内需が減る筈ですから、良くても相殺されると考えるのが妥当ではないでしょうか。
つまり、実はTPP では経済成長は望めないというのが真相なのです。それではTPP 参加を推進する理由がなくなるので、試算のし難いところ、すなわちバレ難いところにプラス分を持って来たと考えれば合点がいきます。
ところで、政府はTPP 対策として農業の競争力強化に言及していますが、全くあり得ません。いかに強化しても自然条件や文化が違い過ぎるという、超えられない壁があります。農業こそ迷う事なく地産地消、自給自足ではないでしょうか。
これで自給率アップという矛盾を言うのですから呆れます。本気で日本の農業を世界から守るなら高関税にするしかありません。事実上の輸入禁止措置をとれば、自給率は瞬間的に100%になります。それこそ成長産業です。
安全保障問題を語るなら、自衛隊から国防軍への名称変更などよりも、食料の自給自足化こそ最優先されるべきではないでしょうか。
さて、第三の矢である成長戦略の形がおぼろげながら見えて来ましたが、案の定メチャクチャです。「挑戦、海外展開、創造をキーワードにヒト・モノ・カネを生産性の高い分野に移して経済の活力を取り戻す」と言うのですが、いかにも頭の悪い左翼の考えそうな内容です。(笑)
まず、これは供給力のアップと外需依存の考え方ですから、アベノミクスのメインである金融と財政政策、つまり第一第二の矢と思い切り矛盾します。本気で物価を上げる気があるのかと首を捻らざるを得ません。
内需拡大を唱いながら海外展開というのも意味不明なのですが、矛盾する事を平気でいうのも左翼です。目的は混乱なのかと勘ぐってしまいます。自分たちの頭が混乱しているだけか。(笑)
(急いては事を為損じる。もう少しじっくりやった方がいいのでは。)
そういう点で安倍政権の全方位経済対策、ほころびが見え始めています。色々な分野、人に対し、良い顔をし過ぎではないでしょうか。利権目当ての魑魅魍魎が集まって来ます。的を絞ってぶれない姿勢を見せるべきです。折角上手く飛び立った第一第二の矢が失速しかねません。
挑戦、創造云々も急ぎ過ぎです。物価の状態を見ながら段階的にやるべきで、優先順位は高くありません。それに元々、このカテゴリーは民間が得意です。政府は邪魔をしないよう見守るだけいいのです。利権の巣窟を作りかねません。
生産性の高い分野にヒト・モノ・カネを移すというのも思い切りひっかかります。文化や伝統を重んじた時に、合理性だけでは解決出来ない問題があるからです。これを推し進めるという事はTPP 肯定に繋がり、比較優位な世界を作り出します。グローバリゼーションそのものです。日本人が最も住み難い世界ではないでしょうか。
前提条件や理想を度外視し、闇雲に世界に伍して戦おうとするから無理が生じます。日本はオールジャパンでまとまった時にこそ力を発揮するのです。悪魔のささやきを聞いて、各分野での個別の戦いに引っ張り出される愚を犯すべきではありません。
下手をすると水族館のイワシのように全滅してしまいます。
須磨海浜水族園(神戸市須磨区)がゴールデンウイークの目玉として企画したイワシ約2万匹の群れ(イワシ玉)が、サメなどに食べられ想定外のスピードで激減している。28日の時点で“生き残り”はすでに数百匹。「5月3日くらいまでは楽しんでもらえるはずだったのに」と同園は困惑している。
(結局サメのいる水槽に入れた2万匹のイワシは全滅したそうです。自然界は厳しい。笑 地球を水槽と見れば、性善説の日本人はイワシかもしれません。団結し知恵を使わないと生き残れないのです。)
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