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2013年6月15日 (土)

だいじょうぶだ〜。

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----- TPP 日中韓FTA 消費税増税に絶対反対 ------

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(この気持ち分かるなあ〜〜。笑)

株価の乱高下が止まりません。完全に為替と連動しているようです。黒田日銀総裁は、泰然自若として動きませんが、初心を貫徹するというメッセージが大事なので、これでいいのではないでしょうか。

問題は政府です。慌てふためいている様が廻りから見えます。「ぜ〜〜んぜん大丈夫だ〜」でいいと思うのですが、鬼のクビでもとったように大騒ぎするマスコミや左翼のクソ(失礼)どもにビビっているのでしょう。

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(昔気に入って見ていたのですが、爆笑コントにMr.ビーンのコピーがあったのでがっかりしました。オリジナルでは、ひとみ婆さんがよかった。笑)

経済学者や左翼のクソの影響を受けたエコノミストにも困ったものです。無責任にもアベノミクス終了宣言を勝手に出すのですから、いい加減にしろと言いたいです。始まったばかりだというのに気が早いにも程があります。

しかも今起きている事は、主にヘッジファンドや米の景気などの外的要因によるものです。実体経済が毀損したとか、日本固有の問題でない事は明らかなので、少し落ち着きましょう。

こういう下らない事で右往左往しない為に、金融システムにこそ規制が必要なのですが、規制アレルギーの日本には、何をするにも時間がかかります。

いずれにしても、アベノミクスの結果は2年後です。その時に目標であった2%のインフレ率が達成されているか、あるいはそうでなくても実体経済が著しく改善されているかどうかで評価を下すべきではないでしょうか。

有名経済学者のINさんなどは、デフレギャップそのものがあったのか(?)などと言い出す始末です。これで分かりますが、結局経済学者は現場を知りません。「経済活動は兜町で起きているのではない。現場で起きているのだ」と織田君に叫んでもらわなければならないようです。(笑)

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現場を見ないと、どうしても実感として分からないところがあります。技術にしろ、どの程度のアドバンテージがあるのかというのは、実際の現場で世界との比較をしない事には、数字だけでは見えて来ないのです。

いつも筆者の専門である自動車で恐縮ですが、この30年余り、米、欧、アジアと現場を見て来て、日本のアドバンテージが年々上がっているのを肌で実感します。毎度の話ですが、リッター23.4キロも走るハイブリッドカーを、しかもクオリティの高いアッパーミディアムクラスを300万円台で売られた日にゃ敵はいません。

ホンダからも30キロ近い燃費を誇るハイブリッド・アコードが、この6月にデビューすると言われています。クルマの世界では成長戦略の実践が、本格攻勢として既に始まっているのです。

今の日本と比べれば、ドイツでさえ10年は遅れているのではないでしょうか。とは言っても10年後に追いつくかと言えば、それもあり得ません。日本がさらに10年分進むからです。基本的に技術は研究開発費に比例しますから、この循環でフェアにやるなら追いつくのは不可能です。

その研究開発費は売り上げに比例するので、売り上げでも圧倒的な差がある日本を抜かない限り差は縮まらない事になります。結局この世界も積み上げです。魔法はありません。一日にしてローマは成らないのです。

ではなぜ、優秀な日本車はそんなに安く出来るのかという疑問に突き当たります。同じスペックならドイツ車の場合、倍近くもするのは納得出来ません。そこには何か魔法とは言わないまでも、トリックがあるのでは、と思われるのではないでしょうか。

そこは昨日も言いましたように、政府日銀の流動性に対する無策も原因とされるデフレ経済下、コスト削減に明け暮れた事の成果なのです。日本人は真面目なので、人のせいにせずコツコツと我が身を削ってきました。

ところが、それが思わぬ落とし穴を生みます。努力の成果は確かに大量の輸出を達成し、経常黒字にも貢献しました。しかし、その対価は貿易摩擦と円高です。仕方なく海外に生産拠点を移し、国内空洞化を招く事になります。

よかれと思ってした事は、結果として日本のGDP を下げ、長いデフレ不況を呼び込みました。それでも利益を追求する企業は、輸出も海外生産も、国内でのコスト削減もやめません。国は細るばかりなのにです。

つまり、日本程の技術先進国ともなると、世界と付き合う事のメリットは限られます。得るものが薄いという事と、世界の方が守りに入るからです。常にゴールを入れさせてくれるとは限りません。そこを無理にこじ開けようとすると必然摩擦が起きます。

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   (強国なのに、弱国と対等に戦おうとする日本、摩擦も起きる)

その場合、政治的軍事的には弱者かもしれませんが、経済強国である日本の挟持を思うと、引くのが妥当です。それを逆にゴリ押しするものだから、ずっと問題を残して来ました。叩かれれば叩かれる程、世界との関わりを自己努力、自己犠牲で深めて来たのです。

なんと気持ち悪い国ではないでしょうか。(笑)国家レベルのストーカーみたいです。もういい加減に気付きましょう。日本は内需で十分やって行けるのです。

前にも書きましたが、効率がよく生産性の高い輸出産業があったとして、その産業が伸びると為替のスタビライザー機能が働き円高にふれます。相手国から見て釣り合いの取れるところまで円は上がって行くのです。

それに対抗する為には、さらに効率と生産性を上げる事になります。大量生産を前提とした産業であれば、ある程度対応が可能なのです。ところが労働集約型の産業はそうはいきません。為替の変動に対応出来ないのです。

それは結局生産性の差となって跳ね返り、割高感が目立つ事になります。そこを深く考える事なく、生産性の低い産業から、高い産業へ、人/金を移すべき、など阿呆な事を言ううつけ者が出て来る始末です。(産業なんとか会議の人に多い)

言うなれば農業などの労働集約型産業は、資本集約型産業の犠牲になっているのです。従って税制改正などで所得の再分配調整は必須です。農業を、関税を撤廃して世界との自由競争に晒し、輸出産業として付加価値を上げる(?)常識で考えて、あり得ないでしょう。

そこを理解しない限り、日本の自立、再生はないし、脱グローバリズム化は実現出来ません。今の流れは、残念ながらグローバリズムに呑み込まれる方向へと動いています。

この危機を脱するには、ひとえに政治家の覚醒、自覚にかかっていますが、一番ましと言われる安倍政権でも「だいじょうぶだ〜」とは言い切れないようです。

 

 

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