不死身の怪獣シャッキンガ〜
----- TPP 日中韓FTA 消費税増税に絶対反対 ------
ブログランキングに参加しています。
折角安倍総理が「成長なくして財政再建なし」と明快に言っているにも関わらず、未だに国の借金が〜とほざくバカ者がいます。G8でも財政赤字に言及されたそうですが、本当でしょうか。国内問題に過ぎない日本の財政問題に、そんなに関心を持つとは思えません。
これに乗っかる形で、暫くは大人しかった日本の各マスコミや似非エコノミストが一斉にわめき始めました。おまけに一般ブロガーまでが言い出す始末ですから、その根拠は(?)と問いつめたくなります。
読んでみると大抵の人は勘違いしているようです。今日は、初めて当ブログを訪れた方にも分かりやすいように、代表的な例を箇条書きにしてみました。
1)このままでは金利払いだけで破綻しかねない。1%くらいで収まっていればいいが、暴落して5〜6%にもなったら持たない。
2)個人の金融純資産が1000兆円ちょっとだから、もう僅かしか借入の余地がない。(そう思っている専門家が結構いる)
3)将来世代へ借金を先送りする。
4)日露戦争の時に高橋是清が公債発行で調達した戦費に対し、返済に窮した事実と現在を比べ、額の大きさが、その比ではないと懸念する人、少数ではあるが、真面目に心配している。
(米滞在中に現地人に騙され、奴隷として売られた経験を持つという高橋是清)
1)の人は、日銀が今何をしているのかが分かっていないようです。市場から買いオペレーションで国債を買っているという事は、実質的な国の負担が減っている事を意味します。日銀は民間企業ではありません。
そもそも日本政府の借金構造は複雑で、他の国とは随分趣を異にするのです。と言うのは、国債は全て円建てで、買っているのは95%が国内です。しかもその60%近くは政府系金融機関が買っているのです。
さらに日銀が、ほぼ無制限に買い上げる訳ですから、政府系金融機関の保有率はもっと上がります。つまり、市場から日本国債がどんどん姿を消すのですから、常識的に考えて、金利は上がり難い筈です。
おまけに日銀以外の政府系金融機関は、与信能力のない年金や郵貯です。国債を売っても他に買うものがありませんし、暴落して困るのは自分たちですから、最悪のケースでも投げ売りはないと思われます。
尤も、日銀のインフレターゲットが成功して2%のインフレになったなら、長期金利はそれ以上にならないと魅力がなくなります。従って最終的には3〜4%に上がっても不思議はないのではないでしょうか。
その場合に単純計算で1000兆円の3%は30兆円なので、そんな金利は払えないという人も結構多いのです。これも全くの間違いです。通常、長期金利とは10年もの国債の金利を指すのであって平均ではありません。
リスクの低い短期金利は低く、60年償還の建設国債など15年以上の超長期国債は10年ものより高くなります。さらに変動に固定、法人向けに個人向けと、色々種類がある訳です。
それら全てひっくるめて、0.1%上がった場合に1000億円の利払い増だと、先日国会で麻生財務大臣が言っていました。それだと長期金利が3%になっても単純計算で、現在の10兆円プラス2兆円のトータル12兆円にしかなりません。
しかもその大半は政府系金融機関が受け取る訳です。海外に支払う訳ではないので、リスクは限りなく小さいと言えます。さらに言えば、政府の持つ金融資産、約600兆円の金利も平行して上がる事になりますが、不思議な事に財政再建派で、その事に言及する人はいません。
2)は別に個人だけが買っている訳ではないので、最初から論理が破綻しています。例え個人だけが買うとしても個人の金融資産も平行して増える事が理解出来ていないようです。
国が国債を発行して市場から調達した資金は、予算として全て国民側(公務員も含む)に支払われます。個人や企業の手元現金が一定だとすれば、金融機関にその全てが吸収される事になるのです。
金融機関は国から現金と引き換えに国債という有価証券をもらっていますから、その時点で金融資産は減っていません。つまり国家予算で消化された分だけ、さらに金融資産が増える事になりますから、その分が次の国債買い入れの原資になるという訳です。
3)もナンセンスです。海外からの純負債ならともかく、円建てで国内からの借金ですから円を刷れば解決します。現に今現在それをやっているではありませんか。日銀が市場から買いオペで国債を引き受け、円を刷って金融機関に払っています。
これで実質債務は限りなく縮小して行くという訳です。それで何か問題があったかと言うと、GDPは上昇しているし、為替や株は適正値に向かっています。これでお分かりでしょうが、今の日本に財政問題は存在しません。
4)はもっとナンセンスです。当時とは国力が違い過ぎます。その当時は軍艦も兵器も英国や他の先進国への依存度が高かったのです。その為に全てではありませんが、外貨建ての公債を発行する必要がありました。具体的に言えばポンドとドルです。
ロシアの勝利に賭けていた英米の投資家を、当時の高橋是清日銀副総裁が日本の優位性を説いて説得すると言う、今では考えられない涙ぐましい裏話があります。その外債は関税収益が担保でした。その為に、必死で輸出に精を出す必要があり、産業が育っていない当時としては大変な苦労をした訳です。
今?外債はないし、あったとしても日本が持つ莫大な海外債権と帳消しになるだけです。繰り返し言いますが、アベノミクスで異次元の金融緩和を採用した日本に、もはや財政問題は存在しません。
さすがの不死身怪獣シャッキンガ〜も、黒田ターミネーターにより、ご臨終という訳です。
ブログランキングに参加しています。共感いただければクリックを。
当ブログは日本の名誉を挽回するために尽力される中山成彬議員を応援します。
中山議員の ホームページ 南京問題を扱っています。
最近のコメント