« デフレ要因の総合商社 | トップページ | 不死身の怪獣シャッキンガ〜 »

2013年6月19日 (水)

何かにつけて日本をけなしたい人達

Photo        

----- TPP 日中韓FTA 消費税増税に絶対反対 ------

ブログランキングに参加しています。

日本の愚かなマスコミが、朝っぱらから日本のスパコン「京」が世界ランクで4位に落ちたと騒いでいました。蓮舫氏の有名な発言「二位じゃ駄目なんでしょうか」がトラウマになっているのかも知れません。

Newsa_0911_01

日米を抜いて中国がトップに立った事が話題としては面白いのかも知れませんが、内容を聞くと、インテルのスパコン用半導体部品(コア)を300万個も使っていると言います。それってどうなんでしょう。

門外漢でさっぱり分かりませんが、お得意の人海戦術のコンピューター版に見えてハイテクのイメージからは遠退いてしまいます。使い勝手や消費電力などの効率も悪いようです。

日本は2020年には「京」の300倍のスペックを持つスパコンが完成すると言いますが、300倍の効率を、今並の維持コストで達成出来れば素晴らしいのではないでしょうか。

今日はその効率の話です。技術は研究開発予算規模に比例すると書いた前々回の記事にも関連しますが、本当にその通りなら途上国には夢も希望もないという事になります。

結論から言えば、残念ながらその通りです。(笑)ごく一部の先進国以外の国、特に基礎技術の積み上げもない途上国には、例え予算があったとしても急に追いつく事は出来ません。但し、単独ならば、と言う前提です。先進国からの支援やコラボであればその限りではありません。

では先進国が皆、効率のいい研究開発を行っているかと言えば、そこも大いに疑問なのです。例えば米GM には、触れられたくない過去、「サターン」があります。

1985年に35億ドル(当時のレートで8750億円)もかけて、鳴り物入りでスタートした世界小型車計画は、もろくも頓挫しました。サターン設立当時、筆者は日本の自動車会社に在籍していましたので、GMがその気になった、このプロジェクトには大変興味があったのです。

当時対米輸出で破竹の勢いだった日本製小型車にぶつけて、日本車ターミネーターがやって来ると、各メーカー戦々恐々としていました。ところが蓋を開けてみると、冴えないロアーミディアムクラスに皆ひっくり返ったのです。

800px1stsaturnsl1

「えっこれっ?まさか・・」正直な感想です。性能的にも特に見るべきものはありません。何より品質の悪さ、出来の雑さには驚いたものです。「あれだけのコストをかけてこれかい」それ以来日本人技術者の、米やGMを見る目は大きく変わったのではないでしょうか。

満を持して1997年に日本に上陸したサターンは、8年間粘ったヒュンダイよりも早く、2001年には日本を去る事になります。さらに2009年にはリーマンショックの煽りを受けて消滅してしまったのです。

Photo_2

 

    (2011年度、自動車会社の研究開発費、世界ランキング)

このように先進国でも、予算さえかければ何とかなるというものではありません。そこには大国のプライドや驕りもあったのでしょうが、何より日本車に対する緻密な分析、研究がおろそかにされていた事は否めません。

このマインドがある限り米の復活は望めないのではないでしょうか。EVでも韓国と組んで失敗を繰り返しているようです。車に関する限り、日本にとっては安全パイに成り下がってしまったのです。

ところで日本の愚かなマスコミや勉強不足の政治家も、「日本は駄目だ。競争力がなくなった。中韓にも負けている。」などと思い込んでいる人が多いのですが、全くそんな事はありません。

Photo_3

       (2012年、輸出額ランキング/ベスト5)

世界的に見れば日本の存在感は大きく、経済に関しては未だに一流、いや超一流を維持していると言っても過言ではないのです。特に貿易に関して落ち込んでいると思っている人が多いようですが、それは明らかな間違いです。

確かに原発事故で、一時的にコスト高のエネルギー系輸入が増えて、貿易赤字にはなっていますが、輸出の方が落ち込んだという事実はありません。因に2012年度の輸出世界ベスト5を見ると、中国、アメリカ、ドイツ、日本、フランスの順になっています。(上の表参照)

中国の場合、輸出依存の構造上、為替をコントロール(ドルペッグ)している点が見逃せません。フェアな競争による成果とは言い難いのです。しかも約半分は日米などの外資系企業からの輸出です。

アメリカはGDPそのものが大きいので、規模としては妥当ではないでしょうか。在米日系企業からの輸出分も含みます。

ドイツは、元々日本と大差ありませんでした。2000年代になってから50%も増えているのは2001年のユーロ導入にシンクロします。EUというブロック経済圏にあって共通通貨のメリットを目一杯生かしていると言えるのではないでしょうか。フランスもドイツに準じます。

そう見た時に、強過ぎるが故の貿易摩擦という障害や、莫大な直接投資(売り上げが200兆円を超す海外への企業進出)があるにも関わらず、日本の輸出額は決して少ないとは言えません。

多い事がいいかどうかはともかくとして、結構健闘しているのです。少なくとも、落ち目という姿はどこからも見えて来ません。与えられた条件下では、非常に効率よく動いていると言えるのではないでしょうか。

ただ、その効率の良さと謙譲の精神が仇となり、現在の低迷に見える状況を作り出しました。そこにマスコミや反日左翼勢力がつけ込んで来るのですが、不思議な事に、自分たちも同じ船に乗っている事には気がついていないようです。

 

 

ブログランキングに参加しています。共感いただければクリックを。

当ブログは日本の名誉を挽回するために尽力される中山成彬議員を応援します。
中山議員の ホームページ 南京問題を扱っています。

|

« デフレ要因の総合商社 | トップページ | 不死身の怪獣シャッキンガ〜 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

> ただ、その効率の良さと謙譲の精神が仇となり、現在の低迷に見える状況を作り出しました。そこにマスコミや反日左翼勢力がつけ込んで来るのですが、不思議な事に、自分たちも同じ船に乗っている事には気がついていないようです。

・・・莫迦まるだしの日本のマスコミや反日左翼勢力・・・ですよね。
あさひにっけいの新聞紙とか日本自虐放送教会(NHK犬あっちいけ~)が特に逆賊・・・右や左の外国にすり寄って見苦しい。日常的な情報は良質なのですが、肝心なところがズレまくり。。。

投稿: AZ生 | 2013年6月20日 (木) 16時46分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« デフレ要因の総合商社 | トップページ | 不死身の怪獣シャッキンガ〜 »