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2013年7月11日 (木)

遅過ぎた金融緩和

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----- TPP 日中韓FTA 消費税増税に絶対反対 ------

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日銀は7月9日、6月のマネーストック速報を発表しました。代表的な指標であるM3(現金、国内銀行などの預金)は1158兆2000億円で前年比3.0%の増加となり、7カ月連続で伸びが拡大したと言います。待ち望んだ数字です。いよいよの感があります。

これが何を意味するかはもうお分かりでしょうが、我々国民が自由にかどうかは分かりませんが(笑)とにかく使えるお金の量が増えたという訳です。逆の見方をすれば、消費性向が一定なら消費の拡大を意味します。(ちょっと強引か・笑)

まず金融緩和でベースマネーが増えて、銀行が仕事をすればマネーストックが連動して増えます。個別はともかくマクロで見れば当然消費に向かうお金が増えますからコアコアCPI でもインフレの傾向が出て来る訳です。

これがものの順序と言うものです。よく言われるように、物価が上がってから収入が増えるというのは妙な話です。ほぼ同時進行というのが正しいのではないでしょうか。

ところが一つ問題があって、これでは国全体の金融資産(ストック)は増えないのです。民間投資が低調で個人が住宅購入等、大型耐久消費財の消費に積極的でない時、つまり資金借入が低調な時は、政府が第二の矢である財政出動をしない限り金融資産が劇的に増える事はありません。

消費は株や不動産売買からの売却益などを含む金融資産(ストック)からも生まれます。日本の場合は莫大な金融資産の割にGDP(フロー) が小さいのは流動性のある金融資産が増えて来なかったからではないでしょうか。

そこで米との比較ですが、同じように財政出動や金融緩和をして来た米は日本をはるかに上回るペースで経済成長して来ました。一時は米に追いつきそうな勢いだったにも関わらず、今や3分の一ですから情けない限りです。

どうしてそんなに差がついたのでしょうか。「マインドとしての需要がない、言い換えれば商品魅力がないからだ。」などと言ってはいけません。なぜなら日本車が米で総販売台数の40%も売れていて米経済を牽引しているという事実があるからです。魅力がなければ、そんなに売れる筈はありません。逆に日本での米車のか細い売れ行きを見れば明らかです。

魅力のある日本製商品は、他の分野でも枚挙にいとまがありません。某国の特許侵害やアンフェアな商売モデルさえなければ電機製品だってかなりな部分を日本製品が占めていた事でしょう。

翻って我が日本市場はと言えば、廻りを見渡して海外の製品が溢れているでしょうか。自動車はドイツ車を中心に増えたとは言ってもせいぜい8%です。電機製品なども、低価格商品やIT系以外は、ほぼ日本製の独占状態と言っても過言ではありません。

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(人気のBMW3シリーズ、グランツーリスモ 2リッターターボエンジンで、何と245馬力を捻り出す。同じ2リッターのアコードハイブリッドが143馬力なので、その差は歴然、ハイブリッドの課題か。。)

資源系を除く輸入の対GDP 比が10%ほどですから、いかに外国製品の人気がないかがうかがえます。その輸入も、ご丁寧にも日本製品の逆輸入まであるのですから実質的にはもっと低いのです。

それだけ技術力がある国の経済成長率が低いなんて、悪い冗談としか思えません。前述のマインドとしての「需要がない」というのも、言いがかりにしか聞こえないのです。何かが間違っています。それを是正する為のアベノミクスであり、それが順調に行っている証が冒頭のマネーストックの伸びではないでしょうか。

話は戻りますが、日米とも似たような巨額財政赤字国です。米はこれに長年にわたる貿易赤字が加わります。その累積は300兆円超にも達し、対外純債務は日本の対極に位置します。

だと言うのに、米だけが経済成長するのはずるいと言わざるを得ません。(笑)技術力や製品魅力も日本に劣るのに、どういうメカニズムでしょうか。何か特別な成長戦略があるとでも。(笑)

ところで、一言で巨額財政赤字と言いますが、日本と米国とでは、その中身は全く違います。米は大半を海外に依存しているのです。つまり米国債の保有残高が日本と中国だけで2兆3千ドルにも達するのに対し、日本国債は90%以上が国内で保有されています。

ここにマジックがあるのではないでしょうか。米は海外から資金を調達しますから、国内の金融資産に占める、米国債を含む有価証券の比率が低いまま維持されます。貿易などで海外に出て行ったドル(現金)が米国債と引き換えに、本国に還流して来るというのはよく出来たメカニズムではないでしょうか。

これによって全金融資産に占める有価証券の割合は、総資産が増えた分、むしろ減る事になります。それは単純に言えば、国債発行の度に流動性が増える事を意味するのです。借金して消費するタイプの国としては悪い形ではありません。

一方の日本はと言えば、92%を国内で保有しますから、全金融資産にしめる有価証券の比率が国債を発行するたびに増えていきます。米と逆のパターンです。日本国債を国内の金融機関が買えば、その分の現金は予算執行で還元され、マネーストックの量は変わりません。

つまり、国内の流動性は、いくら国債を刷っても日銀が引き受けない限り増える事はないのです。増えるのは有価証券比率だけです。そこが大きな要因の一つとなって、米との大きな差となり日本の経済成長の芽を摘んで来たのだとすれば、今更罪滅ぼしでもあるまいし、日銀がせっせと買いオペしているからと言って、喜んだり安心するのは人がいいと言わざるを得ません。

バブル崩壊以降、財政赤字を国債を刷って埋め合わせて来た政権は、もっと厳しく糾弾されるべきです。なぜもっと早く円を刷らなかったのか、と。。

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(財政赤字を膨らませた犯人の一人 、元金融、経済財政政策大臣の与謝野馨氏 クルーグマン氏の金融緩和の提案に対し「お金は額に汗して稼ぐものだ」と抵抗していたが、国民はとっくに額に汗していた。それに見合う流動性を供給して来なかった罪は大きい。)

 

 

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

田中さんが信奉している経済メルマガを書いている人ですが、あれだけ頑固だと、もう手の施しようがないですね。

まあ、それはそうと、
あの人TPPに賛成のようですが、そのあたりはどうお考えなのですか?

TPPの危険性を見抜けないようなレベルの人間の言説を容易に信じてしまっては危ないかも?とは思いませんか。

投稿: A | 2013年7月11日 (木) 12時55分

Aさん、久しぶりですね。
経済メルマガはTPP容認でしたっけ?いずれにしても人には得意不得意分野がありますから、特に驚きません。マクロ経済に関しては参考になります。
頑固と言えば、私も頑固なんで。。(笑)そう言うAさんも相当頑固ですよ。

投稿: 田中 徹 | 2013年7月11日 (木) 13時01分

> 遅過ぎた金融緩和

・・・米国(政府ではなくてFRBが発行でしたっけ!)も中国も紙幣を刷りまくっていたらしい・・・どうして日本だけそれをやらなかったのでしょうか?と、今さらながら思ってしまいます・・・日銀とか財務省はとっくにどっぷり日本病(NOトライNOエラーで保身一筋)であった印象が強く感じられます。
財政赤字を膨らませた犯人、元金融、経済財政政策大臣の与謝野馨氏とか、沢山たくさんネガな役人風おっさんがいるのですね、我が国には・・・安倍自民は、消去法で一番マシ(民主・社民などは論外)なのですがまだまだ反日雑魚がウヨウヨ・・・

投稿: かかし君 | 2013年7月11日 (木) 16時30分

確かに私も頑固です。
間違ったことに強情なひとを正しい方向に直すのに生きがいを感じています。
日本人や日本企業の技術力を高く評価するのは賛成ですが、政府や官僚、日銀のレベルは最悪です。
その最悪な連中がこしらえた「膨大な借金」が日本にとって害悪そのもであるという当たり前の発想に至らないのが不思議でなりません。
政府の借金なんて大規模金融緩和でチチンプイプイという思考に至る理由が私には皆目検討つきません。

政府紙幣を発行しているのならまだ分からないでもないですよ。
日本は中央銀行紙幣です。
日本の癌が大量に作り出した膨大な借金を日銀が丸呑みすれば解決なんてするはずがないのです。
そんな魔法は存在しません。

いま、日本人は全員「壮大な投資詐欺」に遭っているのです。
それに警鐘を鳴らしています。
したがって詐欺行為を助長するこのブログは看過できないのです。
ましてや田中さんはカーデザインという世の人に夢を売る商売の人です。
そういう人が詐欺行為の片棒を担いではいけません。
たとえ騙されていたとしても、それはすでに重過失です。
私はちゃんと忠告しましたので

投稿: A | 2013年7月11日 (木) 17時10分

本当に頑固ですねえ。(笑)
政府紙幣も日銀券も、基本日本国の通貨です。それを区別するセンスが理解出来ません。
ただ、おっしゃる通り政府、官僚、日銀の質は高いとは言えないと思います。だからこそ正しく導く必要があるのです。本当は夢と希望に満ちた国日本を、世界の為にも正常化する為に。。
Aさんは考え方が真面目過ぎます。少し肩の力を抜いた方が見えて来る世界があるのではないでしょうか。世の中魔法だらけですよ。
それと、考え方は人それぞれです。当ブログを読んでどう判断するかは読む人の自由です。嘘を書いてはまずいと思いますが、信じている事を書くのは言論の自由の範疇ではないでしょうか。

投稿: 田中 徹 | 2013年7月11日 (木) 17時29分

>政府紙幣も日銀券も、基本日本国の通貨です。それを区別するセンスが理解出来ません。

まったく逆です。
政府紙幣も日銀券も、突き詰めればどちらも同じようなものというのは同意です。
ですが、それらを「違うもの」として法律上も金融システム上も扱い、中央銀行や民間銀行のベールで覆い、国民がその違いを意識せざるを得ない状況になっています。
そのいわば「錯覚」を利用して政府の巨額債務は膨張しているのです。
その膨張は最早絶対に逆に縮むことはないので、確実に破綻します。
そのとき「錯覚」が解けるのです。

国債と日銀券という二本立てではなく、政府紙幣に統一すれば錯覚は置きません。
でもそれはもう移行不可能なのです。
錯覚を利用して私腹を肥している連中がたくさんいるからです。

田中さんは、おそらく無意識にそういう連中を支援していることになるのです。
日本国のことを思っての行動がむしろ日本国を崩壊に近づけているのです。
そのことに気がつかなければいけません。
言論の自由などという寝言は左翼の戯言です。
そんな身勝手な私的権利を振りかざし、皆の日本国をボロボロにする人間を私は決して許しません。

投稿: A | 2013年7月11日 (木) 19時20分

成る程、そういう事ですか。そういう不確実な問題として捉えられているという訳ですね。
では逆にうかがいますが、破綻の定義は何でしょうか?何をどうすれば、どう破綻するのか教えて下さい。その結果日本がどうなるか、そこまで分かれば幸いです。
また私腹を肥やしている人達とは誰を指しますか?利権化している事は分かりますが、そういう話なら山ほどあります。特に問題とする程なら巨悪なのでしょうが、それは誰ですかね。

投稿: 田中 徹 | 2013年7月11日 (木) 19時32分

釈迦に説法で恐縮ですが、
徳川綱吉時代の勘定奉行である荻原重秀は、小判の金含有率を薄めたとして批判的に扱われていましたが、実はこれこそ金本位制の否定、即ち管理通貨制度の考え方であって、そのいわゆる金融緩和によって花の元禄時代を迎えたみたいですね。

本人いわく、「貨幣は国力によって支えられるもので、別に瓦でもいい。」みたいです。

この管理通貨制度は、当時、実に(ケインズら)欧米諸国のそれより200年ほど先んじていた訳で、如何に(意図的に)歴史に学ばなかったのかと言うことにつきます。

要するに、通貨発行権のある機関の立場は「借金て何?金なんていくらでも作るけど?というか、金がほしければ道路作って、金やるから(笑)」と言ったところでしょうか。

投稿: Sura | 2013年7月11日 (木) 22時11分

問題は「制御出来ないインフレ」だけですから笑えます。
悔しかったら、まずインフレにしてから言えってなもんです。その点、欧米は大変です。政府が自由にお金を刷れないのですから末期的と言えます。
金融屋が力を持つと、ろくなことはありません。

投稿: 田中 徹 | 2013年7月11日 (木) 22時29分

> 政府が自由にお金を刷れないのですから末期的と言えます。
金融屋が力を持つと、ろくなことはありません。

・・・昔の話で恐縮ですが、第一次世界大戦後、膨大な賠償金を勝者の連合国側に払わされたナチスドイツがどうやって大量の戦車・潜水艦・航空機等を調達出来る様な天文学的な資金を入手出来たのでしょうか?
それは湯田屋系金融からの可能性あり!金融屋はどちらが勝利しようが気にしていません、両側から利子とか元金・生産財等を受け取ればいいだけの話。其々の国家国民の運命とか人格なんぞはカケラも気にしてはいません。軍産複合体とか国際通貨、石油利権なんぞを動かして世界政府を構築しているのかもしれません。

「わたしは国際金融機関に騙された・・・と獄中でつぶやいた・・・アドルフ・ヒトラー「わが闘争」マインカンプ

以上は落合信彦の40年以上昔の「20世紀最後の真実」の読後の記憶を述べたのですが、何を言いたいかというと、本当の人類の敵は何なのかを一人一人が自分の頭で考えて選挙なり、人生設計なりを考えて行動したい物です。

・TPP絶対反対・尖閣竹島奪還及び、内需拡大への全力投球だけで今年の目標はいいんじゃあないのかな。。。

投稿: AZ生 | 2013年7月12日 (金) 05時59分

>成る程、そういう事ですか。そういう不確実な問題として捉えられているという訳ですね。
>では逆にうかがいますが、破綻の定義は何でしょうか?何をどうすれば、どう破綻するのか教えて下さい。

不確実性は関係しないわけではありませんがそれが問題ではありません。
質問に質問で返すのは申し訳ありませんが、こちらも聞きたいのです。
日本の国家財政または経済システムが危機的な状況に陥る可能性を田中さんはどの程度認識していますか?

もしかしてハイパーインフレだけですか?
(しかも強固なデフレだからマイルドインフレを飛び越えていきなりハイパーインフレになる可能性はゼロだとお考えですか?)

投稿: A | 2013年7月12日 (金) 12時07分

まず、こちらの質問にお答えになるのが筋ではないでしょうか。
いずれにしてもAさんの質問に対する答えは、過去のブログを読んでいただければお分かりになると思います。

投稿: 田中 徹 | 2013年7月12日 (金) 12時14分

筋論としては先に答えたいのですが、まずは田中さんの認識度合いを確かめてから答えたかっただけです。
しかも、いきなり結論を述べ合っても、過程の認識を刷り合わせていなければ無意味でしょう。

別に揚げ足とって、言った言わないを責めてもお互い無意味ですから、何か企んでいるわけでもありません。
また過去のブログは全部読んでいないので、田中さんの懸念はせいぜいハイパーインフレだけなのかと思った次第です。
違っていたら指摘してください。

投稿: A | 2013年7月12日 (金) 13時19分

言論の自由などという寝言は左翼の戯言です。

・・・左翼の戯言って、あさひ新聞とか、民主・社民(懐かしくもお花畑な古い旧社会党の自虐反日分子の流れ)等の近代史とか複雑な現実の経済・金融・政治勢力勢を理解していない虚言の反日情報発信部分でしょうね。未だに6大学のM冶大学その他で活動している一種の新興宗教なのでしょう。中核とかね。やまもと太郎とかいうタレントはスポンサーは中核らしき。

ただし、左翼のふりした反日勢力の洗脳分子(日本以外の全ての国家・・・南北朝鮮、中国共産党、米国を牛耳る国際金融機関、西ドイツ等の欧州勢)が国内にうようよいますから、日本国内あれこれ虚言だらけ。

安倍自民にしても、万全な体制ではありませんが、国民はコレをいい方向に助言し、応援するのが最善のようです。自民の中にも反日勢力がうようよしていますからね。

投稿: AZ生 | 2013年7月13日 (土) 04時40分

ハイパーインフレについて一言
ハイパーインフレが杞憂じゃないから取り上げるのではなく、どこかの誰かが日本経済に悪意を持っていて、安倍自民は日本経済を立て直そうとしているだけ。少なくとも、デフレ容認派は日本経済を立て直そうとはしていないことははっきりしている。南朝鮮とか

あ、IMFって日本が膨大な資金を投入している事実があります。日本が滅亡したら、米国も含めたあっちこっちの国がにっちもさっちも行かなくなるらしき。

投稿: 心配性君 | 2013年7月13日 (土) 04時54分

>破綻の定義
から、「大多数の日本人が深く困り苦しむような経済状況」ですね。
政府のデフォルト、ハイパーインフレなどが考えられますが、特に形式にこだわるものではありません。
終戦時のように政府がデフォルトしなくても大多数の日本国民は経済的苦境に陥れられました。
あれがハイパーインフレだったのかといわれると、ハイパーの定義が複数あるため、人によって見方が変わります。
ただ、そんなことは瑣末な問題なのです。

田中さんは「国債と紙幣は同じだ」と理解しているからこそ、実は話は早いと思っています。
ここで、
①=実物資産のボリューム
②=金融資産(紙幣・貨幣・預金・債券等)のボリューム
とします。
バブル崩壊後②だけ大幅に膨らんできたのは理解していますよね。
量としては倍増以上でしょう。
しかもデフレですから、価格的にもジワジワ膨張しました。
バブル前が①=②だったとすると
今の②(②’)は①の3倍近くでしょう。

要するに、この『ギャップ』が問題の本質なのです。

仮にもし、中央銀行紙幣が存在せず、政府紙幣だけであれば、政府が大量に増やした紙幣は、すぐに希薄化しインフレを引き起こします。
つまり「①=②」の関係が物価調節によって維持されるのです。

しかし、現代日本は中央銀行紙幣を採用しているために、希薄化が容易に起きないで居ます。
ここが原因といえます。

田中さんがいうように、本当は国債と紙幣は同じようなものであるにもかかわらず、それが認識できないような金融システムになっているのです。

ですので、政府はインフレに悩まされることもなく、巨額の借金を続けられるのです。
政府がインフレや金利上昇に悩まされないということは、無駄な支出に抑制が効かないということになり、永遠と垂れ流し財政を続けます。
そして、①と②’のギャップをどんどん広げていくのです。

さて、①と②’のギャップはどうすべきでしょうか。
考えてみてください。
A)そのまま膨らむ一方で全く構わない
B)物価を高めて縮めなければならない
どちらでしょうか。

Aであればこのまま放漫財政を続けるだけ。
Bであれば貨幣価値を3分の1にするハイパーインフレです。
どちらがいいのでしょう。

ちなみに
C)マイルドインフレでゆっくり縮める
という答えはAとほぼ同じです。
数%のマイルドインフレではギャップは全く縮められません。
基礎的歳出の増加ペースにすらぜんぜん見合わないのですから。
大幅なインフレにしなければ20年以上かけて積み上げたギャップを解消することは絶対に不可能です。
なので、ABの二者択一になるのです。

投稿: A | 2013年7月13日 (土) 10時58分

ハイパーインフレの論議はもう飽きました。。。「東洋経済」とかであれこれ調べましたが、納得の得られる情報は見つかりませんでしたし・・・この見極めは自分の専門外であるし。
韓国中国米国等の経済環境は日本より先に壊れそうに見えます・・・ギブアップ宣言をしていないだけです・・・で、日本に無理難題を押し付けている状態。

世怪獣(世界中)が日本の蓄えた金・先端技術の強奪を狙っています。インフレ以上にもっと危ない状況が来るかもしれませんからね。
TPP(米企業による日本再占領奴隷化)とか消費税アップ(米世腑にもっと金を出せ出せ)、尖閣・竹島「自衛隊が国軍化する前に軟弱な日本から強奪・・・北朝鮮の拉致さえ攻撃しない腰抜け外交」、東北復興・・・それにまして通常のビジネスも厳しくなって来ていますし。。。

投稿: AZ生 | 2013年7月13日 (土) 18時33分

ハイパーインフレについて一言~その2

アメリカとか中国がじゃんじゃん金を刷りまくってツジツマを合わせ、澄まし顔・・・しわ寄せは貢君が似合ってきてしまった日本・・・で、日本が財政出動やると海外(反日国家君達)・インチキ経済学者とかあさひ目線のNHKとか池上某が怒る・・・へー、日本が強くなるのがやなんだね。

投稿: 心配性君 | 2013年7月14日 (日) 04時10分

Aさん、ご丁寧なコメントを有り難うございました。
ただ、残念ながら私の質問の答えにはなっていないようです。
それと、今回お書きになっている内容を、よく読ませていただきましたが、私の頭が悪いせいか、勉強不足なのか、意味が理解出来ません。
従いまして、これ以上議論してもすれ違いで意味がないと思われます。申し訳ありませんが、これで終了にしましょう。
ご了承いただければ幸いです。

投稿: 田中 徹 | 2013年7月14日 (日) 11時36分

供給力が余っている状態で、はいぱ~いんふれ、何ですか、日本が爆撃か災害で全滅だったら無くはないが、こういう条件も入れなきゃならないのか?
あるいは億じゃなく京単位で金を刷りでもしない限り困難ですよね。

Aという人のコメント、誰かの負債は誰かの資産という考えが全く無さそうですな。

投稿: はいぱ~いんふれ | 2013年7月14日 (日) 18時35分

なるほど。
ここまで噛み砕いて説明しても理解できないのですか。
それでは仕方がないですね。
理解できないというようよりも、理解を避けている、都合の悪いものは見ない、としか思えませんが・・・
確かに議論するだけ無駄のようです。
私も田中さんの更生を諦めます。
一つだけ言っておきます。
「日銀がお金を刷れば全て解決」という腐りきった精神では、日本は復活しません。
いい物づくりも廃れていくでしょう。
腐った金融が実体経済をも腐らせるのです。

いずれこのブログを書いて世間に発信したことを後悔することになると思います。
私は更生のチャンスを与えました。
私の書き込みの後に、同様の書き込みをする行為は明らかに重過失(道義上の)です。
それを覚悟して続けてください。
無職ニートのネトウヨの書き込みとは違うのですよ。
カーデザイナーという人々に夢を与える立派な職業を有する人間が、こういう他力本願で悪魔に魂を売るような考えを主張していることが人々に与える悪影響の重みを認識してください。
私は確かに「あなたの主張は間違っている」と警告しましたからね・・・

投稿: A | 2013年7月16日 (火) 11時09分

最近 IMF・財務省だか旧日銀とか南朝鮮とか民主の代弁者的な発言をされる方があれこれつぶやいていますね。旧財務大臣のよさのさんに似ている様な印象(あくまでも直観)
良いとも悪いとも申しません、そういう考えの人が存在しても不思議ではないからです。現在の日本での言論の自由って素晴らしく有り難いです。思ったことをそのまんま発言できるのですから・・・
アメリカは兎も角、中国・北朝鮮では権力者に楯突くと即投獄とかされるそうですからね。当ブログは「ポジティブな発言、かけがいの無い価値創造的な意見が飛び交う素晴らしい場」なので楽しみにしております。

海外は中国韓国その他アチコチで政府と国民の摩擦が限度近くに大きくなる方向(貧富の差とか)であり、米国では各州ごとに反政府暴動に備えて、結構大きな収容所を建設しているそうです(太平洋戦争中の日系人収容所に良く似ています)。結構怖い話です、日本人の私にとってはね。

①TPPは絶対反対で行きましょう・・・出来る限りがんばろう。
②IMF曰く、『日本の消費税は15%位が良いのでしょうね』・・・IMFとか日銀から出向のIMF職員さんへ一言コメント:出資国様へ変なアドバイスせんといてね!余計なお世話でしょ!日本がコケたら世界がこけます!!!

投稿: 平成神風 | 2013年7月17日 (水) 13時08分

日本人が全員「壮大な投資詐欺」に遭っているのです。

・・・詐欺に引っかかっている項目は
①国連という大2次大戦の勝者側が自国側のみが有利になる様な仕組みであるのにかかわらず、日本が2番目に多くの資金を拠出している現実。

②日米安全保障条約によって、日本は米国がどの様な時でも助けてくれるという思い込み・・・日本が有事の際でも米軍出動のGO/Not GOは米国の議会が決定するので、損だと思えば出動しない。

③IMFって米政府の運営ではなくて、このIMF財団とはデイビットRF財団の関係者が天下る世界一の詐欺組織らしき・・・大統領って、軍産複合体・金融業界・有力民間企業に牛耳られている。日銀はIMFの手下であった。安倍自民は反撃を試みている・黒田さん頑張れ

④TPPって米国民間企業の横暴(食糧の種・農薬屋のモンサント、保険屋、金融・石油屋のRF財団)を他国の国内法より優先される条約なので入ると植民地化の強化が進み、国家の消滅・・・入ったからと言って反日隣国への軍事的抑止力にはならないだろう・・・上記②の理由による。

・・・あれこれしんどいけれども、内需拡大自立自尊の日本を構築致しましょう。米国は日本の貢君状態を維持したいでしょうが、金融屋IMFは日本をおどかして消費税を上げようとしています・・・日本をゴミ扱いですが、米国政府をもゴミ扱い。

追伸:日本のマスコミは米国の背後にいるでかい金融機関・中国共産党・南北朝鮮の出先広報機関・・・NHKもそういう状態、日本の自主独立を保守陣営が発言すると、右翼扱い・・・へー日教組とか反日洗脳機関のマスコミって日本人への洗脳が上手く行きすぎ・・・

投稿: 心配性君 | 2013年7月18日 (木) 00時28分

こんにちは。

凄いですね。更正のチャンスだとか、カルト宗教の勧誘と同じじゃないですか(笑)

田中様も変な虫が付いて、さぞ迷惑でしょうに。

私の身内に創価学会の御両親を持つ方と結婚なさった者がいまして、配偶者の方は一応学会員だけど全く無関心なようですが、その両親がものすごいらしく

『学会に入らないと仏罰がある』

とか

『人生をやり直すチャンス』

だとか、顔を合わせる度に勧誘され、もちろんのらりくらりと交わしているようですが、しまいには御子息に

『お前の嫁は躾がなっとらん!』

と、説教を始めるんだそうです。

その御両親は、子供は親と同居するのが当たり前だと考えているようですけど、顔を合わせる度に勧誘され、公明党に入れなければ人でなしの如く言われたら、同居しようなんて思えませんよね。

そうやって、自ら人に嫌われることをやっているのに、もうカルトに心酔してしまい、分かってくれない相手が悪いと本気で思い込んでいるようです。

以前、私が当該身内に対して、旦那様の御両親と話がしたいと申し入れましたら、刺激するからやめてくれと、何を言っても無駄だと逆に言われ、闘牛師のようにヒラリと交わしている日々の努力を無にしてくれるなと言われました。

なるほどそうかもしれませんね。しかし、ところでこれから先はどうするつもりかと尋ねると、旦那様はいつも「無視が一番」とおっしゃっているようですから、その通りにしていくと、最初はかなりのストレスだったようですけども、交わすのに慣れると日常になるんだそうです。

とにかく、その御両親に対して

『この人に何を言っても無駄だ』

と、そう思わせることが大事なんだと言っていました。

旦那様の御両親となると、切っても切れない間柄ですから、結局はそうなるんでしょう。

しかし、熱心な信者でない御子息に対してはかなり甘いようで(笑)、結局のところ、嫌われたくない相手には嫌われるようなことはしない、つまり、驚嘆ですが、しつこい勧誘が人に嫌われることを実は理解しているんですね。理解してても、決して怒らない(怒れない)ような相手だと勧誘せずにはいられない。これはもはやパチンコ中毒などと同じで病気だと思います。

自分が勧誘癖をやめられない言い訳として、勧誘になびかない相手が悪いと開き直っているんです。

そうなると、こういった手合いに対し、話し合いで解決しようとすれば、莫大な労力とスタミナが必要になってきますから、普通は“無駄な時間と労力”と思うでしょうね。私なんかは、恐いもの見たさがありまして、加えて負けず嫌いのでしゃばりなもんですから(笑)、ついつい相手も考えず正面から切り込みたがる“悪い癖”がありますが、田中様やコメントの皆様の対応を見てますと、カルト対応マニュアル通りと言いますか、大人の対応をしてらっしゃるなぁ、と、勉強になります。

私が奥さんからよく言われることですが

『ちょっとは大人になれ』

いつも、奥さんの言う通りだと思っていますが、人間の本質というのは中々変われないものです。逆を言えば、他人も同じなんですね。

そのことを理解しているつもりでも、本当に理解しているとは言い難い。それもまた人間でありますが、今回改めて、奥さんの私に対する口癖をちゃんと理解して実践しようと思った次第であります。

投稿: 硫黄島 | 2013年7月18日 (木) 10時19分

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