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2013年9月23日 (月)

アベノミクスに矛盾する観光立国構想

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----- TPP 日中韓FTA 消費税増税に絶対反対 ------

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滝川クリステルの「おもてなし」スピーチ以来、日本は本当に外国人旅行者に対して、世界でも最高水準のサービス(商売上の)や、気配り(一般市民の)を提供出来るのかと言う議論が盛んになっています。

ある人は、確かに繊細で相手を思いやる日本のホスピタリティ(もてなし)は素晴らしいと言い、またある人は、言葉の問題やシャイである事を理由に、そうでもないと言います。どちらが正しいのでしょうか。

ただ、世界の評価として日本は140カ国中74位という冷厳な事実があるようです。観光でしか食っていけない国と比較すれば無理もないのかもしれませんが、意外な低さに驚きます。これでは政府が目指す観光立国などと言うのは夢のまた夢ではないでしょうか。

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(CNN) 世界経済フォーラムはこのほど、世界140カ国の旅行業界の競争力を比較したランキングをまとめた。中でも「外国人旅行者に対する国民の態度」のランキングでは、外国人観光客に最も優しい国はアイスランドとニュージーランド、最も優しくない国はボリビア(上)という結果が出た。

(中略)

項目別に見ると、もてなし度を7段階で評価した「外国人旅行者に対する国民の態度」のランキングでは、アイスランドとニュージーランドが共に6.8ポイントを獲得して首位だった。日本は6.2点で74位、一方、南米のボリビアは4.1ポイントで最下位。多くの観光客が訪れる韓国と中国も、モンゴルなどと並ぶ5.5ポイントで下位にとどまった。

筆者は、だからと言って日本が何かを変えなければいけないとか、もっと語学を学ばなければならない、などと言う気は毛頭ありません。交通網中心に異常に増えたハングル標記だけはやめて欲しいのですが、基本今のままで問題ないのではないでしょうか。

と言うのは、日本人の対人マナー、あるいは社会性、公共性にも変化が認められるからです。10年前と比較すれば格段に良くなりました。トイレでは整然と並ぶし、どこにでもつばを吐く人も見かけません。

店舗などの自動でないドアの開閉も、周りの人、特に後ろから来る人への配慮が出来るようになり、公共の場での喫煙も随分減りました。確実に進歩しているのです。特に都会の洗練度は十分に高いのではないでしょうか。

だからと言って観光立国に相応しいとか、改良の余地はないなどと言う気はありません。自国民の為でもありますから、もっと洗練されるに超した事はないのです。民度と給料は高い程いいのです。(笑)

ところで原発事故以来減っていた海外からの観光客が増えているそうです。今年は年間で1000万人にも達しそうな勢いと言います。その落とすお金は年間で1兆3千億円にもなりますからバカに出来ません。

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     (日本の観光資源は豊富だ。だからこそ荒らされたくない)

これがフランスの8000万人とまでは言わないまでも米中並の6000万人になった場合は、万年赤字で経常収支の足を引っ張る旅行収支が大幅に改善される事は言うまでもありません。6兆円くらいの黒字になってもおかしくないのです。

しかしながら、ここで素朴な疑問がわき上がります。その為には設備を大幅に増やし、半端でない量の人も増やさなければなりません。売上規模が25兆円、雇用が直接だけで250万人程ですから、外国人旅行客からの売上を全体の2割増としても50万人増やさなければ満足なサービスが提供出来ない計算になります。

この、生産年齢人口も含めて人口が減っていく時代に、どうやってそれだけの人を確保するのかが問題です。さらに、それだけではすみません。どこかの産業から人が移動したとすれば、その産業に人が足りない事になりかねないのです。

例えば同じ労働集約型の、生産性の悪い産業からの移動であれば、50万人もの移動によって、その産業は存亡の危機を迎えるでしょう。例えばそれが食料系であれば、自給率の低下は致命的なものになります。

それは結局、内需とのバーターになりGDP の増加に繋がらず、外需依存度を高くし、産業の再編(偏り)が起こっただけと言うのでは、「なんのこっちゃ」です。肝心要の内需を減らしたのでは、内需拡大を唱ったアベノミクスの精神にも反するのです。

結論を急ぎましょう。結局経常収支は全世界で見た場合、プラスマイナスゼロです。日本がサービス収支の黒字化によって、これまで以上に外貨を溜め込むと、その分どこかの国がマイナスになり、PIIGS諸国のような債務危機を迎えます。

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      (ギリシャの場合は、債務問題から暴動に発展した)

かつてのように米が一国で経常赤字、特に貿易赤字を溜め込んでくれていた時代なら、経済弱国であっても債務問題は起きなかったのですが、リーマンショック後にオバマ大統領が輸出倍増を打ち出してからは、世界の経済パラダイムが大転換しました。優雅に経常収支の黒字を見て楽しむ時代ではなくなったのです。

為替問題に加え、G20でも追求されかねません。下手をすると近隣国から言いがかりをつけられ戦争にだって発展しかねないのです。相手を追い詰め過ぎるのは危険です。と言う事は、追加融資や債務免除などで割を食うのは結局経常黒字国という事になります。

さらに言えば、外需依存、貿易依存は世界の所得の平準化を招きます。富める国は貧しく、貧しい国はやや裕福になるといった具合です。多国籍企業のユニクロが目指している世界同一賃金を見れば明らかではないでしょうか。

従って、グローバル化を肯定する限り、よく言われるウィンウィンの関係などは幻想だと言う事が分かります。あくまでも自国経済を内需主体で強くする事だけが、富める国への近道であると言う事に気付かない限り、日本の貧困化への流れは止まりません。

筆者は決して観光業自体を否定している訳ではないので誤解なきようお願いします。他の産業と同じく、観光業も外需依存度を高めれば高める程、国全体の為にはならず、肝心なサービスの質の低下を招くと言いたいだけです。結局観光業も内需拡大しかありません。。

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

> 交通網中心に異常に増えたハングル標記だけはやめて欲しいのですが、基本今のままで問題ないのではないでしょうか。

・・・成田空港近辺などの交通網でのハングル文字表示は違和感を覚えます。そこまでサービスしなくてもいいよね!戦争に負けた訳でもあるまいし。仏像とか竹島返せ・・・そっちが先だぜ。

投稿: | 2013年9月24日 (火) 21時00分

こんにちは。

観光立国、私にとってはは鳥肌ものの言葉でしかありませんが、そもそもが成田空港という役立たず空港が日本の観光客誘致における障害物であることは言うまでもありませんね。

成田みたいなところに空港を作ったのは、自民党のとある大物議員が地元への利益誘導のためにゴリ押したのですが、滑走路が1本しかない国際空港なんて、先進国では日本だけでしょう。

もちろん、成田拡張計画はかねてよりあったのですが、ご存知の通り、極左テロリストが妨害し、未だ計画のままです。

おかげさまで、成田空港の使用料は世界一、他にジャンボ機が離発着できる空港といえば、関空か伊丹かセントレアか。

これでは観光客が押し寄せて来るはずもありません。

メリットといえば、日本が外国人に荒らされにくいこと。これは、私にとっては歓迎すべきことです。

しかし、デメリットとしては、ジャンボ機でなくとも離発着可能な国際空港に、隣国から野蛮民族たちがたくさん来ていることです。

観光立国になれば、あの目障りなハングル表記も見直されるでしょうし、支那人や朝鮮人が密集した地域が異彩を放つ治外法権的なものもなくなるかもしれません。

どっちをとるか、ということですが、来日外国人は基本的に帰国してくれますから、在日と違って身の程知らずにも政治に干渉したりするストレスは少ないですね。あと、少なくとも、親日的な国の人たちは必要以上にストレスを呼び込みません。

どのみち、観光立国を目指すなら、不遜で下品で凶暴なケダモノ反日民族の観光客を増やすような本末転倒なことはせず、羽田空港を拡張して、親日国の観光客を増やすようにして頂きたいものです。せめて。

投稿: 硫黄島 | 2013年9月25日 (水) 02時41分

> 、最も優しくない国はボリビア(上)という結果が出た。

・・・優しくないらしいボリビアのお祭り風景?の画像・・・珍しいですね、ありがとう。

投稿: かかし君 | 2013年9月25日 (水) 04時08分

> アベノミクスに矛盾する観光立国構想

・・・3年前の2013年7月1日、中国共産党政府から「国家総動員法」が発令されております。

有事(戦争とか国際紛争ぼっ発)の際は海外に滞在している中国国民は政府の命令によって、暴動とか原発への破壊活動とかを行う可能性があるのです。つまり一般観光客を装った軍人・スパイ等が日本国民とか鉄道等の交通機関・発電所・原発などを攻撃させることが出来ちゃうのです。

日本せいふ・国民一般人の多くはお花畑の住民なのですね。70年間平和が続くとこうなっちゃうのでしょうか。。。

投稿: 元危機管理屋 | 2013年10月 2日 (水) 22時12分

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