« 経済音痴に国を委ねる悲劇(喜劇?) | トップページ | アベノミクスがアベノミックスに変わり、やがてアベノリスクへと変貌を遂げる(?) »

2013年10月 8日 (火)

分からなくなった日本再生のシナリオ

130708         

----- TPP 日中韓FTA 消費税増税に絶対反対 ------

ブログランキングに参加しています。

長いブランクでした。このところやたら忙しく、記事を書く時間がとれなかったのですが、中小企業は社長も戦力なのでいたし方ありません。のんびりブログを書く時間があればあったで不安でたまらないのです。(笑)

さて、その間。実に色々ありました。一週間ちょっとで、さながら浦島太郎状態です。世の中の移り変わりの早さに目が回ってしまいます。もう少しゆったりいきませんか。。本当に世知辛い。

その筆頭はもちろん安倍総理の消費増税の発表です。かすかな望みを抱いていた方は多いと思うのですが、夢はあっさり破られました。これで最も素晴らしい日本再生Aコースは消えた訳です。

と言う事は、次はBコースなのか、Cコースなのかという事ですが、万が一TPPに参加するような事があれば、ENDのEコース(Aコースは、もちろん天晴のA)という事になります。これでは日本再生と言うより、独立国としての発展の可能性は全く消えるでしょう。

後はグローバリゼーションの世界に埋没して、自分の城を守るだけという事になります。尤も、守るべき城があればですが。。とにかく自分や家族の身は自分で守るしかありません。

安倍さんも本心では反対だった(?)と思いたいのですが、増税に対する手当(対策)が酷い。企業側をメインに経済浮揚策を打とうというのですから頭がおかしいです。

日本は未だデフレで需要不足なのです。つまり庶民に購買力がつかない限り、経済浮揚はありません。それを消費者から3%もお金を奪い、供給側である企業に渡そうというのですから訳が分かりません。増々デフレが加速します。

という事は、企業は減税分を設備投資にかける事なく内部留保に回すでしょう。給料にまわせと言われても、その判断は企業の勝手ですから上手くいく訳がありません。それなら増税自体をやめればいいのです。本当に政府のやる事は子供騙しもいいところです。

20130305051037de3

      (まともな筈のこの方も、急に怪しい事を言い始めた)

それにしても、これだけいかがわしいというのにマスコミが発表する消費増税に賛成する人の率、TPP参加に賛成する人の率の高さに驚きます。事実だとすれば、愚民化政策の成功であり、マスコミの影響力の大きさが依然として強い事を証明した事になります。

嘘だとすれば、これまたとんでもない話で、いずれにしても大問題ではないでしょうか。そこまで日本人はコケにされているという事にしかなりません。結局多くの正論を言う論客を抱えるNETの影響力も限定的という事で、ちょっとがっかりしてしまいます。

ただその肝心のNET界も、妖しい論客が大勢跳梁跋扈しているようです。根拠なきイメージ論が多いのです。そういうブログに限って突っ込みを入れても反応がありません。酷い場合は消去されてしまいますから、どういう人が書いているのかと訝しんでしまいます。(笑)

特にポジショントークでもなさそうなのに、消費増税やTPPに賛成するブロガーが多い事に驚きを禁じ得ません。長いものには巻かれろ的な日本人的諦めの良さと言ってしまえばそれまでですが、世界で起きている胡散臭い事を感じない感性は、最早不感症の域を超えています。鈍感病かもしれません。

しかし困りました。誰を信じ、どの党を支持すればよいのか分からなくなりました。安倍政権を奇跡の保守政権と心の底では信じ、多少公約違反があったとしても、かろうじて支持していた筆者としては戸惑いを隠せません。

民主党よりはまし、というだけの存在だったようです。結局日本の好き勝手はやらせてもらえないのでしょう。安倍さんのニューヨークでのスピーチの最後に、それを暗示するような文言があったそうです。(以下参照)

Nyse_2

       (妙にハイだった安倍総理、何かもられたか?)

49年前の東京オリンピックは、日本に高度成長時代をもたらしました。日本は、再び、7年後に向けて、大いなる高揚感の中にあります。あたかもそれは、ヤンキースタジアムにメタリカの「Enter Sandman」が鳴り響くがごとくです。もう結果は明らかです。

この 「Enter Sandman」というヘビメタ曲はヤンキースのストッパー、リベラ投手の入場テーマ曲だそうです。歌詞は相手チームへのメッセージで「目に砂をかけて眠らせる」という意味と言います。

相手チームに、「もうこの試合はあきらめて、さっさと家に帰って寝ちまいな。」と言っている訳です。ストッパーのテーマ曲としては、ふさわしい曲ではないでしょうか。反対に、これから躍進する日本を表すには全くふさわしくありません。(神州の泉さんより一部抜粋)

つまり、「日本よ、もう諦めな。いくらあがいても無駄だ。二度と浮かび上がる事はないのだよ。」と、とれなくもないのです。安倍さん自身が作った原稿である筈もなく、世界を陰で支配する者が、暗にその事実を随所にちりばめる、よくある手なのかもしれません。

信じるか信じないかはあなた次第です。(笑)


ブログランキングに参加しています。共感いただければクリックをお願いします。

|

« 経済音痴に国を委ねる悲劇(喜劇?) | トップページ | アベノミクスがアベノミックスに変わり、やがてアベノリスクへと変貌を遂げる(?) »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

消費増税で力が抜けた一人です。
オマケにTPP交渉で聖域とされていた農産品にも手を付けるという。
仰るとおり民主党より多少マシというレベルですね。
日本の政治のはずが米・中・韓の共同支配みたいな。

外交については中・韓と距離を置きうまく動いていると思っていたのですが、
一体どうやって「日本を取り戻す」「戦後レジームからの脱却」を進めるつもりなのか。
首相には説明責任がありますよ。

投稿: ポール | 2013年10月 8日 (火) 16時20分

本当に脱力します。
戦後レジームからの脱却は、何処へ行ってしまったのでしょうか。説明出来る筈もないでしょうが。。
これで中韓に対しても妥協するようなら、反政府デモをやりますよ、(笑)

投稿: 田中 徹 | 2013年10月 8日 (火) 16時51分

 社長がんばれ
民主党の悪政、3.11、反日国、宗主国を考えると、
ひよっとして、これはショックドクトリンでは無かろうかと
疑ってしまいます。

投稿: toro | 2013年10月 8日 (火) 23時09分

toroさん、いつぞやは有り難うございました。今回も激励をいただき痛み入ります。心強い味方がいて、とてもハッピーです。
さて、ショックドクトリンという事ですが、ひょっとしなくてもそれ以外あり得ないのではないでしょうか。(笑)
世界は日本人が考える以上に胡散臭いのです。

投稿: 田中 徹 | 2013年10月 8日 (火) 23時31分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 経済音痴に国を委ねる悲劇(喜劇?) | トップページ | アベノミクスがアベノミックスに変わり、やがてアベノリスクへと変貌を遂げる(?) »