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2013年10月 9日 (水)

アベノミクスがアベノミックスに変わり、やがてアベノリスクへと変貌を遂げる(?)

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----- TPP 日中韓FTA 消費税増税に絶対反対 ------

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昨日の続きになりますが、安倍さんのやっている経済政策は明らかにデフレ対策とインフレ対策を同時にやっている事になります。第一と第二の矢がデフレ対策で、消費増税と第三の矢と言われる成長戦略がインフレ対策です、つまり相反する政策がミックスされた経済政策、アベノミックスと呼ばせてもらいます。(笑)

さすがに浜矩子女史ではあるまいし、アホノミクスとまでは言いませんが、政治的色彩の濃い中途半端な経済対策と言えるのではないでしょうか。但し、ご本人、正確に内容を把握されているかどうかは疑問です。発言の随所にそれは見られます。

Hama_2011_03_1_2

 (1ドル50円時代は、そう簡単には来ないだろう。と思っていたが。。)

増税発表の日に言及されていた、長州藩が検地で増えた税収4万石を投資(成長戦略)に充て成功した話などは典型です。当時は供給力が今程ではないので、藩の供給力を上げる事には大いに意味がありました。それによって需要を増やす、つまり通貨供給量が増やせ、豊かになるのです。

ところが今はどうでしょうか。膨大なデフレギャップが存在するくらい供給力はあり余っているし、金融資産も半端ではありません。問題は消費者に購買力や購買マインドがなく、従って需要が薄い事です。必要性としての需要マインドがあっても供給力に限りがあった長州藩の話とは真逆なのです。

ちょっと難解ですが、今のように金融資産が莫大にあっても、実際に流動する資金(マネーストック)が少なければ意味がありません。国債などの有価証券では、いくらあってもものは買えないのです。長年に渡り陥っている日本の問題はそこにこそあります。

その為の施策が異次元の金融緩和(国債を円と交換する)であり、国土強靭化に代表される10年で200兆円にも及ぶ財政出動(直接円を投下する)です。この二つを黙って粛々と進めれば日本の近未来は輝きを取り戻せた筈です。基礎的財政収支さえも2020年の黒字化が果たせたかもしれません。

ところがギッチョン、ギッチョンチョン(笑)好事魔多しです。そうは問屋が卸しません。わざわざ逆の政策である増税をし、ご丁寧に供給力を増やす成長戦略まで、メンバーに疑問符しかつかない産業競争力会議主導で用意するというのです。おまけに国を裸にしかねない規制緩和、構造改革にも積極的というのですから念が入っています。

アベノミックスがアベノリスクに変貌を遂げるのに、多くの時間を必要としないかもしれません。安倍政権が誕生した時に誰が、この事態を予想し得たでしょうか。

ところで、消費税を上げた事の後ろめたさからか、増税2%分に相当する5兆円の経済対策を打とうというのですが、早速公共投資に使われて無駄になるのではないかとメディアが噛み付いています。

Gdp_2

      (減らし過ぎた公共事業、いざという時に間に合わない)

そもそも200兆円の国土強靭化もメディアの支持は得ていませんでした。自民党の古い利権体質が復活すると恐れがあるというのです。それは確かに一部は正しいでしょう。(笑)

その為に議員になられた方は多い筈ですから、政官共々このチャンスを逃す手はありません。積極的にイニシアティブをとりに来るのではないでしょうか。顔をよく覚えておく必要があります。

但し、拙ブログのスタンスとしては、直接供給力アップに繋がらない公共投資、つまり将来への準備と安全保障関係に限り、公共事業無駄論には加担しません。有効需要創出には一番効果的で持続可能だからです。

過小に見積もる内閣府のモデルでも3年で2以上の乗数効果は見込まれます。さらにいつの時代も災害大国の補強は欠かせません。どういう形であれ、予算はふんだんにつけるべきではないでしょうか。

えっ無駄(?)ご心配なく、お金は無駄に使っても消える事はありません。海外に流れる事なく、廻り廻って一般庶民が有効に使うことが出来れば、最初は何だっていいのです。

しかし、恐ろしい事に安倍政権から「国土強靭化」の文字が聞かれなくなりました。政府内でも財政再建派が勢いを取り戻しているのでしょう。消費増税もその表れです。

結局、当初は斬新でドラスティックだったアベノミクスも、中途半端なアベノミックスに変わり、やがてはアベノリスクに変貌を遂げ、やはり美味い話はなかった、という結論に達するのかもしれません。

世紀の大ヒーロー、、の筈が、無能な悪役に姿を変える日は遠くないのかも知れないのです。残念ながら日本の実力はそんなところなのでしょう。

今日は、やや自虐的になりました。(笑)

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コメント

いつも政治のこととなると「なんで?」ということばかり起きる。
「デフレ期の消費増税は景気に冷や水を浴びせることになり、
税収増にならない可能性の方が高い。過去の事例を見てもそうである」
しごくもっともである。
でも現実には「もっとも」な方ではなくて「とんでも」な方の政策が進む。
なにがどうなってそんなことになってしまうのか?
中国、韓国のような日本から金をむしりたい勢力にしても、
日本のGDPが延びたほうが日本のサイフのヒモが緩んでラッキーだろうに。
アメリカにしたって同様だと思うんだがなあ。

投稿: ポール | 2013年10月10日 (木) 12時29分

彼には決断力と行動力がありますからね。

我々はモンスターを誕生させてしまいました。一般人には分からないところで、愛国的政策を進めていてくれたら良いのですが…

投稿: nashi506 | 2013年10月11日 (金) 10時03分

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