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2015年1月22日 (木)

格差なき日本型社会をもう一度

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--- TPP消費増税 /カジノ解禁に反対します ---

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個人的昔話になりますが、起業してすぐの頃日本はバブル景気に沸いていました。タイミングは大事です。その頃美味しい話は山ほどあったのです。例えばラフに五千万円の仕事と頭で見積もりクライアントと話をすると、どうも予算がそんなものではないらしい。。そこで思い切って1億の見積りを出だすと、何という事でしょう。すんなり通ったりしたのです。

そのとき考えました。これは誰のお金なんだろうって。。誰かが額に汗して働いて得たお金を寄せ集めれば凄い単位にもなるでしょう。大企業の専門分野の発注担当者は相場を知らないから、そんなものだろうという顔をしています。だからと言って利益を大幅に乗っけていいものだろうか。

そんな事が持続可能な筈はない、なんて思っているとバブルが崩壊しました。(笑)その後は薄利でも必死に働くしかない状況に・・リーマンショック後はそれさえ許されず赤字でも受けざるを得ない。それでも潰れなかったのは韓国、中国のバブルがあったからで、それがなかったらと思うとゾッとします。

そこで起業して初めて「企業とは何ぞや」と自問自答をする事になりました。企業は経営者、あるいは資本家や株主の利益を最大化するためのものなのか、あるいは公共性重視で地域や国に貢献するためのものなのか、経営者としてはそこをクリアにしなければなりません。後者の場合、当然従業員への福祉が最優先という事になります。

私のこれまでの経験を基にした考えは、いくら資本主義、自由主義と言えども最終的には公共の福祉を重視せざるを得ず、資本家や経営者の利益はどんどん小さくなって限りなくゼロに近づくべき、というものです。また世の中が正常進化すればそうなるでしょう。もちろん好きな仕事をしているという個人的利益は何ものにも代え難いので、そこだけは譲れません。(笑)

ちょっと考えれば分かりますが、競争力を保つためには生産性の向上が至上命題となり、限りない合理化が求められます。それでいくと、人間の能力に大きな差がないとすれば、行き着くところは同じ筈です。

究極は利益を出すなどという事は詐欺に等しくなるかも知れません。そうならないとしても優先順位は低くなっていくでしょう。そういう視点で見ればニッサンのゴーン氏と、トヨタの豊田社長を比較して、どちらが進歩的か、あるいは普遍的な考えの持ち主であるかが分かります。

ゴーン氏は自己利益の最大化しか考えていません。大して儲かってもいないのに10億の報酬、しかもルノーの経営者でもあるのに日本からだけ、というのはニッサンの社員でなくても納得出来るものではないでしょう。

さらに彼の優先順位は自分の次にはルノーと、その株主であるフランス政府が続きますから、日本人や日本国の利益はこれっぽっちも考えていない事になります。ただ、イエスマンの取り巻きを作るために役員報酬だけは弾んでいるようです。

一方の豊田社長は自分の所得だけでなく3.11 の時の言動からも分かるように、公共の福祉を優先して考えを組み立てているように見えます。国内には最低300万台の生産を維持するとまで述べているのです。

別な言い方をすれば、結果はともかく拡大再生産で限りない膨張を目指すニッサンに対し、量より質へ経営のパラダイムシフトを宣言したトヨタとの違い、とも言えるでしょう。それがユーザーの利益にも繋がるのは明白です。どこかの外国メーカーのように世界一の生産台数にこだわる意味はありません。

M&A 等で帝国主義的に会社を大きくしても総身に知恵が回るまでに時間がかかります。シナジー効果と言っても似たような製品ばかりでは興醒めなのです。その産業に於ける最適な規模での経営をする、特に製品の内容、質重視で進むべき事は明らかです。さらにそれは持続可能でなければ意味がありません。

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そのあたりの共通の価値観、倫理観が欠如したままの今は、経営者の資質に頼らざるを得ないという状況です。ところが、ご存知のように大企業の経営者と言えども意識レベルがそう高くない場合が往々にしてあります。最低のケースは、儲かった資金で美術品を買い漁り、死んだら一緒に埋葬してくれと言った某製紙会社経営者の例です。

ルノアールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」の習作を119億円で購入、お金を出して買いさえすれば、世界の一級文化財でも自分一人のもの、と勘違いしたローカルおじさんは世界から批判と嘲笑の的となりました。これは特別としても超高額報酬をとって憚らない神経というのはどこから来るのでしょうか。

お金の量はストックはともかく、フロー分は地球が産み出す富の量、労働の量とイコール(過不足ないという意味)でなければなりません。という事は日本のようなマネーストックの伸びが供給の伸びに追いつかない金融政策のサボタージュによるデフレは論外としても、誰かが富を不当に独り占めする訳にはいかないのです。

まあ、ピケティではないですが、一言でまとめれば、格差は諸悪の根源ということです。月並みな結論になりました。

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コメント

お邪魔致します、南国通信です。「南国通信」で検索をいたしますとフィリピン関連のブログがヒットしますが、私とは全く関係がございませんのでそこのところヨロシク!(笑)

とある精神科医様のブログ?にて深く考えることがございました。以下にご紹介させていただきますね。かなりのアレンジ含む。
あっ、その前に。
田中様のとても素晴らしいブログに対して心より感謝をさせていただきます。
これからもクリックを押させていただきますから(笑)。

では・・・

相手になにかを伝える時、なかなか伝わらない相手に対して「おまえこんなこともわからないのかよ!」と怒鳴りながら伝えるのと、「自分も昔はわからなかったなあ」と、過去の自分に伝えるつもりで丁寧に伝えるのと、どっちが愛でしょうか?
前者では、両者にとってストレスになります。
後者は、両者とも穏やかでいられますから、愛です。

あなたが感情的になって怒鳴りながら伝える人なら、相手の気持ちがわからない「子供の思考」の人です。
あなたは怒鳴り、相手は反発し、そしてあなたは相手をバカにし、相手も心の中であなたをバカにします。
子供の思考では相手に本質は伝わらず、あなたと相手との信頼関係も長続きしません。
当然のことながら、あなたもわたしも生まれながらになんでも知っていたわけではないんです。
あなたがなにかを教わるとき、どんなふうに教わりたいか考えてみてください。
怒鳴られながら教えてもらいたいでしょうか?
自分がされたいように、相手に伝えてあげてくださいね。

・・・・少々、場違いですが「愛」をもってお許しを。

という事でコメント卒業いたします。

投稿: 南国通信 | 2015年1月24日 (土) 16時49分

 田中社長の復帰、左近尉さんのブログで知りました。復帰有難うございます。毎日の楽しみが増えました。

 ちょっと関係ない話ですが此度の人質の件、母親の出現で、当初から疑っていたのですが、何だか出来レースの様相が見えてきたような気がするのですがいかがでしょう。でもバレルと二人は消されるでしょう。

 来週の仕事明けにはゆっくりメールさせていただきます。

投稿: ナベ | 2015年1月24日 (土) 21時28分

格差なき日本型社会をもう一度

…1999年頃、漠然と21世紀に入れば色々の国家国民、民族/人種がそれぞれに其れなりに心身そろって豊かになり、バラ色の世界が始まる…と期待していましたが現実には一党独裁ソビエト連邦の崩壊があっただけで、昨今では各国の悪い面だけが表面に出てきている様に見受けられます。

国連(第二次大戦での戦勝国の利権維持向上が目的の組織ですよ)に参加している国々の中で敗戦国側の日本/ドイツが一番安定している事が皮肉ですよね。しかし近未来、この安定をウラヤミ、無抵抗で無防備なのに金持ち(銀行には唸るほど金があるが、一般国民は段々惨めになりつつある)日本を再占領したい外国が右左にウヨウヨしています。それに同調した反日新聞/TV等のマスコミが周りにウヨウヨいます。NHKまでも反日・・・やれやれ・・・

デフレになる前(失われた右肩上がりの繁栄を獲得した我が国)の日本は”世界で一番繁栄している社会主義国”と言われておりました。

自立自尊の力強い国を建設するべく、一人ひとりがしっかりしようと心から思います。

投稿: AZ生¥ | 2015年1月25日 (日) 16時04分

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