騙し討ちは欧米の専売特許
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早いもので年が明けてもう7日目です。アルコールも抜けて、そろそろエンジン回転数を上げなければなりません。とは言っても昔と違っていきなり最大出力は出せないので2000〜3000回転当たりで様子をみる事にしましょう。古いタイプのレシプロエンジンですからオイルが頭に回って来るまでに時間がかかります。(笑)
(何でこういうアグレッシブなデザインにしなければならないのかは分かりませんが、とにかく人目はひくであろうトヨタのFCV ミライ)
自動車と言えばトヨタがFCV(燃料電池車)の特許を無料で開放するそうです。聞いた時には「え〜なんで?」と思ったのですが、少し調べてみると、頭のいいやり方かも知れないと思うようになりました。それにしてもトヨタがFCVに、なぜそこまで力を入れているかが分かりません。まあ、始めたからには商品化しなければ何も始まらないので、商品化ありきで進んで来たものと思われます。一種の賭けでしょうか。
しかしながら状況は刻一刻と変化していきます。ガソリンがここまで安くなるとは誰も思っていなかったでしょう。二次電池の高性能化にも時間がかかっているようです。何事も思うようには行かないものです。そもそもトヨタは Well to Wheel で言えばエネルギー効率がハイブリッド並で燃料代(液化水素)も高く、しかも高圧タンク搭載等、危険もつきまとう燃料電池車に未来はあると信じているのでしょうか。
もちろん汎用も視野に入れて技術的なアドバンテージは保持したいというのはあるでしょう。EVの未来が想定通りに行かなかった場合を考えて保険をかけておきたいという気持ちもあったかもしれません。言うなれば世界一企業のゆとりです。
しかし、それと折角の特許を解放するというのは別問題です。そこには三河商人のしたたかな計算があると考えるべきでしょう。転んでもただでは起きません。考えてもみて下さい。ハイブリッドで米市場をも席巻しそうな勢いになると、例の言いがかりとしか思えないブレーキペダルリコール騒ぎが起きました。
またEVで日本車が先行すると充電方式の国際標準で欧米からいやがらせを受けています。都合が悪くなったときのルール変更は白人の常套手段です。今回のタカタ問題だってホンダをおびき出したい魂胆が見え隠れします。80年代から連綿と続く日本叩きの一環と見るべきではないでしょうか。
そういう背景を考えた時に、一人勝ち、独走はまずいと考えるのはごく自然です。さらに一人で普及させるにはインフラ整備等、荷が重すぎるしマーケットのポテンシャルも高いとは言えないと来れば、身を切っても仲間を募らざるを得ないという結論に達して不思議はありません。
その場合のリスクですが、そこは大して心配していないのではないでしょうか。例えばテスラのような昨日今日出来たベンチャーが入り込むには荷が重過ぎます。従来の重厚長大産業でないと手に負えない代物なのです。図面だけを見てさっと作れたりはしません。
さらに重要な技術に関しては2020年までという縛りをもうけています。特許を使用する場合も契約を交わさなければなりません。つまりトヨタは将来どうなるか分からないデバイスではあるが、追随する他社をコントロール下に置いて妙な事はさせたくないというトップメーカーとしての矜持?意地とでも言いましょうか、そういう考え方をしているのではないでしょうか。
どう考えても同じモーターで動かすなら、よりシンプルなEVに分があるしポテンシャルもあります。将来路面から電力が供給されるようになれば、危険なFCVなど誰も見向きもしないでしょう。そこまでの繋ぎにしては大掛りだしリスクが大き過ぎます。ここは大人のふりをして仲間を募り、リスクを分散したいのではないでしょうか。
ただ、米やドイツメーカーが素直に軍門に下るとも思えません。もしそうしたとしても油断は出来ないのです。戦前に遡りますが、日本は欧米諸国に散々騙されました。(笑)日独防共協定を結んでいても独は国民党軍に軍事顧問団を派遣して日本軍の攻め方を指導していたり、米は米でフライイングタイガース(百機の戦闘機とその搭乗員)を義勇軍という形で派遣し、国民党軍の蒋介石を支援しました。
(こちらも何でこんなにえぐいデザインにしなければならないのかよく分かりませんが、かえってバレバレになったのでは?と思える米軍によるフライイングタイガース、まともに戦っていたなら殆どが零戦の餌食になっていただろう/42年7月解散)
日米戦争は事実上このフライイングで既に始まっていたのです。従って日本に宣戦布告の義務はありません。いつの時代も騙し討ちは日本ではなく欧米の専売特許なのです。
ロシア(旧ソ連)なども不可侵条約を一方的に破棄し弱った日本をこれでもかと打ちのめしました。既に降伏後だというのに民間人にさえ行った悪行、残虐行為を忘れる訳にはいかないのです。(謝罪と賠償とまでは言いませんが/笑)
話が明後日の方向に飛んでいますが、ABCD包囲網はAKCER包囲網に姿を変えて現在も健在です。ちょっと見え難いだけですが、よ〜く目を凝らしてみると、その面妖な正体が見えて来ます。
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コメント
騙し討ちは欧米の専売特許
ABCD包囲網はAKCER包囲網に姿を変えて現在も健在です。ちょっと見え難いだけですが、よ〜く目を凝らしてみると、その面妖な正体が見えて来ます。
・・・日中戦争の拡大は盧溝橋にて対峙する日本軍と蒋介石率いる国民党軍の間に八路軍(毛沢東率いる中共軍)が夜中に忍び込んで双方に射撃したので戦線が拡大したことを思い出しました。隣国・友好国・国内の反日勢力に対しても油断は禁物ですね。
・・・新年早々、中身の濃い記事を掲載下さいまして有難う御座います。
投稿: Carly | 2015年1月 9日 (金) 07時05分