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2015年3月14日 (土)

国民の努力は報われない(?)

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--- TPP消費増税 /カジノ解禁に反対します ---

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ジャスコ・フランケン岡田がメルケルさんの尻馬に乗り、慰安婦問題などでまた嘘をついたようです。彼はどう考えても日本人じゃないでしょう。あんなにしゃーしゃーと嘘をつく日本人は、少なくとも私の廻りにはいません。

ドイツは公式に否定していますが、フランケンは「かなり丸めて言っただけ」などとうそぶいています。本当にどうしようもない売国政治家です。メルケルさんもなぜフランケンに会ったり朝日新聞に行ったりしたのでしょうか。謎です。。

周辺国もドイツと日本を比較して日本の姿勢を批判していますが、それはお門違いというものです。ドイツはナチスのせいにして逃げまくり、きちんと過去と向きあったとは言えません。

ギリシャなど、謝罪も賠償もしていない国からの追及をかわすため、欧州ではむしろ歴史問題に触れたくないというのが本音でしょう。世界の常識から見て、する必要のない謝罪も賠償もして来た日本とは大違いです。

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さて気を取り直して本日の話題、日銀が追加の金融緩和を止めていますが、さすがにそれは危険ではないでしょうか。株が上がっているとは言え未だ国内への設備投資意欲は強いとは言えません。民間金融機関の信用創造機能が十分でないときは政府が信用創造するしかないのです。それ以外にマネーストック(M3)を増やす方法はないからです。

簡単な話で、結局マネーストックの増加率が上がらないと経済成長は望めません。よく、みんなで一生懸命努力すれば経済成長する筈だ、などと言いますが、はっきり言って努力と経済成長(名目)とは何の関係ありません。

確かに努力をすれば優秀な日本人ですから生産性が上がって技術レベルも上がるでしょう。しかしながらそれに見合った流動性の高い資金(マネーストック/M3)がなければデフレになるだけです。その場合貿易大国である日本は円高とのセットになります。ヌラリヒョン白川時代がその典型ですね。

はっきり言えるのはマネーストック(M3)の伸び率と経済成長は切っても切れない関係であるという事です。前にも書きましたが、90年までは年平均で9%の伸び率でした。90年以降は2%ですから、これ以上明らかな事はありません。これこそがデフレの正体なのです。

日本の場合、マーシャルのK(マネーストック/GDP)は2以上と多く、しかも僅かながら毎年増え続けています。これは日本独自の商習慣などによるものでしょうが、逆に言えばマネーストック(M3)の伸びが止まればGDPは縮小せざるを得ないのです。

ではなぜM3の伸びが止まったのかと言えば、国民が借金(銀行の信用創造)をしなくなったからです。借金(投資)をすれば不良債権にならない限りマネーストック(主に預金量)は増え続けます。預金準備率が2%の場合、貸し出したお金の98%はまた貸せるのです。

日本の個人や企業の手元現金が一定だとすれば、貸し出したお金は全てどこかの金融機関に戻る事になります。その内の98%はまた貸せる訳ですからよく出来たシステムではないでしょうか。元手の10倍にも20倍にもなり最大50倍(2%の場合)にもなり得るのです。

尤も、それ以上にするには政府からの供給が必要という事になり、結局政府は国債を発行せざるを得ません。あるいは預金準備率を下げるかのいずれかでしょう。もし他の方法があるなら是非教わりたい。(笑)

話が明後日の方向に飛びました。90年のバブル崩壊による資産価値下落で企業はバランスシート改善のためせっせと借金を返済する事になります。設備投資する余裕などある筈がありません。これをリチャード・クー氏はバランスシート不況と呼びました。言い得て妙ではないでしょうか。これが失われた10年の正体です。その間BIS の自己資本率変更などがあり貸し出しに制約がかかった事も見逃せません。

ではバブル崩壊から10以上年経ち、ある程度借金返済が進んだ段階でも企業や個人が、なぜ昔のように借金をしないのかと言えば、円高による生産拠点の海外移転や、資産価値が下落し担保力が低くなった事が原因でしょう。銀行の審査も厳しくなりました。加えて消費税の増税です。消費の力も弱まります。

90年を境に国の金融政策や国民の借金に対する意識が致命的に変わった事がお分かりでしょう。つまり借金はデフレ経済下で何の得にもならないのです。それなら有り余る外貨で海外に投資しようという事になります。

その中でせめてもの救いは政府が国民から借金をし国債を発行し続けた事です。金融資産全体は増えたのです。日銀の買い入れがもっと多ければ良かったのですが、日銀独自の変なルールがそれを阻みました。

という事は三段論法でもありませんが、日銀が今のペースで国債を買い続け、消費税増税をやめればM3が増え、その結果としてGDPが増えるという事になります。それを4~5年も続ければ見違えるように経済は上向いている事でしょう。

世界が円安をこれ以上容認するかという問題はありますが、そのためにも世界との関わりは限定的にするべきというのが私の持論です。(笑)それには輸出を増やすのではなく輸入を減らすのが一番です。

その分内需が活性化します。インフラ輸出や観光立国は一時しのぎにはなっても将来の日本の為にはなりません。結局内需が活性化しない限り国民の努力は報われないのです。

370兆円(2014年末現在)もあり、増え続けている対外純資産をこれ以上増やす意味などどこにもありません。この件、長くなりますのでまた次回。。

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コメント

国民の努力は報われない(?)

・・・ちょっと前。3月1日(日)にロサンゼルスにて開催されました、青山繁晴さんの記念講演

『日本とあなたの出番、祖国は蘇る』

では、日本と米国の景気はよくなりますよ!との発言がありましたので、我々国民の努力も少しは良くなるかも知れません・・・強い願望です。。。

投稿: AZ生 | 2015年3月15日 (日) 15時38分

 私は以前自営業者でしたが、金融の緩和とバブルの発生と、政府の役人による一遍の総量規制の通達によるその終息の仕方、銀行の貸し剥がしを思い返すと、政府と銀行に恨みは有っても、二度と借金をしてまでも新たな投資をしたいとは思いません。戦前、満蒙開拓団を煽り、結局棄民された人達を思い出します。
 今の日本人の経営達者は非常に臆病になっていて、自らリスクを採って新しい事業に打って出ようとする人は少なく、上手く行きそうな他人の仕事を見て、二番手、三番手でも良いから上手くいく目処が経ってやっと動く有様です。シナ系朝鮮系の経営者に敵う訳ありません。
 安倍さんは株価に期待し過ぎているようですが、出て行った工場を国内に戻し、もっと堅気の事業を推し進める気概をもった経営者を応援するような施策が必要ですね。

投稿: ナベ | 2015年3月16日 (月) 21時01分

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