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2015年4月13日 (月)

世界のインフラ整備に貢献しようという愚

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政治家が経済に疎いというのは正に犯罪的で、国益に反する事を平気で言う人が後を絶ちません。例えば中国主導の国際金融機関 AIIB に関しても参加しなければ日本が不利になる、アジアからのインフラ受注が出来なくなる、などとデタラメを言います。特に左翼系政治家やメディアへの露出の多いエコノミストに多いのですが、全く根拠がありません。

そういえばニューヨークタイムズの記事で面白いのがありました。以下抜粋

今回の動きはむしろ中国にとって後退である。なぜならそれは、新興国における二国間関係の推進が失敗したことを中国自身が認めたことを意味するからだ。・・中国のAIIB創設への動きは、彼らが直面している経済面での難問への合理的な対処なのだ。

 ・・つまりこのような懸念で見落とされがちなのは、いかなる政府も多極的な制度をコントロールしてパワーを握れるかどうかは怪しいという点だ。

 ・・アメリカが20世紀の超大国になれたのは二国間経済支援であり、多極的な制度で獲得した権力ではない。世銀は1944年に創設されたが、それはすぐにマーシャル・プランやその他のアメリカの二国間支援計画によってその存在が薄れてしまった。「新たなAIIBの参加国が増えるたびに各国の決定権のシェアは落ちていく」

 ・・中国は自分の力をあえて引き渡しているのであり、それには自らの創設した組織そのものも含まれている。そして中国がこうしているのは、他国の参加による援護とレジティマシーを必要としているからだ。

 ・・したがって、AIIB の創設は中国の世界支配への試みではない。これは自らの足かせをつけているのであり、それは十年以上続けてきた二国間関係を使った動きからの撤退なのだ。

引用終わり

http://www.nytimes.com/2015/04/06/opinion/china-steps-back.html?_r=0

こういう見方は誰もしていませんでしたが言われると、なるほど!と思います。(笑)本質はそうかもしれません。しかし問題はもっと単純で、借金と資金流出に困り果てた中国が、怪しげな事も含めて融資や指南を受けている英系の銀行とつんで画策した、という解釈の方が分かりやすいし的を射てるのではないでしょうか。

それにしても日本の政治家が、日本がアジアからインフラ受注が出来なくなるなどと言うのは情けない限りです。意味が全く分かりません。ADB 絡みだって大した受注はない訳ですから、日本に露骨に敵対している中国主導で上手くいく訳はないでしょう。頭おかしいのかなあ。。(笑)

いずれにしても私としては、政策で内需拡大策を掲げながらインフラの輸出を促進すると言う矛盾自体がいかがなものかと思っています。何と言ってもインフラ輸出は外需ですから。。中長期的に見て、生産年齢人口が減少する中、外需依存は決して日本の為にはなりません。限られた資源は国内に向けられるべきです。機会費用も発生します。そんな事が分からないなんて信じられない(笑)

そもそも、資本収支で莫大な黒字を出している先進国、経済大国が貿易でまで黒字を出そうというのは品がない振る舞いです。それはあまりにも世界を見ていません。日本さえ良ければいいという考え方でどれだけ国益を損なったのか、知らないなどと言ってはいけないのです。

貿易収支の大幅黒字は貿易摩擦の原因になりましたし、そこからの円高は賃金の下落と産業の国内空洞化を招きました。いつまで堂々巡りをするつもりかと言いたいです。技術も金もない中国や韓国のような発展途上国なら分かります。貿易黒字で得た外貨で海外に対する技術料の支払や所得収支の赤字、つまり借金の利払い等をする訳です。それでバランスが取れます。

ところが日本の様に対外純資産をたんまり持つ国、つまり所得収支だけで黒字が20兆円にもなる金貸し大国が、貿易まで黒字を出したらなら途上国の生存空間はなくなるのです。従って日本のような経済大国の場合は貿易は赤字、資本収支は黒字でバランスすべきなのです。それで世界が丸く収まります。

ところがドイツの様にがめつく行くと必ず摩擦が起きるのです。ギリシャから忘れた頃に戦争犯罪に対する賠償を求められたりする訳ですね(笑)日本は海外に対しては戦争犯罪を犯していませんから賠償責任はありません。あったとしても全て終了しています。念のため。

尤も、輸出だけ減らして輸入はいくらでもオーケーという訳ではありません。わざわざ貿易赤字を増やす意味はないのです。従って海外にしか工場を持たないような逆輸入専門メーカーには制限をもうけるべきです。その場合、その産業が国内に回帰出来るような環境を整備しなければ強権発動、パワハラに過ぎない事は言うまでもありません。

さらに、輸出を減らした分を国内の弱い産業に振り替えて行くのは政治の仕事です。そのためにも自由貿易なんてとんでもありません。最近あまり聞かれなくなったTPP なんて自殺行為以外の何ものでもないのです。。

Kurushima

インフラの話に戻りますが、日本は新幹線始めとする公共交通機関や土木建築分野、あるいは原発などに高い技術を持ちます。それは途上国にとっては喉から手が出るくらい欲しいものかもしれません。しかしながら外国は所詮外国です。いつ反日国になり敵対するようになるか分かったものではないのです。

未来永劫親日ならいいですよ。ところがそんな保障はありません。現に一生懸命反日になるように国を挙げ世界中で運動している国があります。(笑)という事は、そういう不確かな相手を発展させていいのかという事になります。

インフラを整備すれば当然の事ながら経済発展します。それは日本との経済格差が縮む事を意味するのです。世界中で差が縮むという事は結構恐ろしい事ではないでしょうか。経済力の差は安全保障の上で大きなプラス要因になります。その分防衛力に割く資源も節約出来るのです。セコいなどと言ってはいけません。(笑)

何にしろ、外需分を国内に振り替えれば内需拡大に貢献し彼我の差は増々開くのですから、そこは国家的戦略として考えなければいけないのです。中国が経済発展してどれだけ日本の脅威になったかを考えれば明らかでしょう。

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