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2015年4月 6日 (月)

面白くなるクルマの技術競争

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ホンダから待望の軽スポーツカーS660が発売になりました。そこで今日は久々クルマの話題です。モーターショーで話題になったS660はコンセプトカーにかなり近い形で量産にこぎ着けることが出来たように見えます。

Tms_2013_honda_001

    (コンセプトカーはなかなかセクシーでした)

というのも実はショーで見たコンセプトカーの場合は全幅をチョンボしていた可能性が高いのです。(笑)軽の枠である全幅1480に、あのセクシーなスタイルの腰回りが収まるとは思えません。片側で20〜30ミリ前後は膨らませていたのではないでしょうか。

未だ実車を見ていないので何とも言えませんが、写真で見る限り軽の枠内でありながら、コペンなどよりはよっぽど上手く処理出来ているように思います。もちろん昔のビートよりも未来的だし先進的なイメージに変貌しました。

S660_2

 (量産は細部が色々違いますが、よく再現出来ています)

何よりスポーティなのがいいです。やっとホンダらしいクルマが出たのではないでしょうか。大昔のピュアスポーツS600 を彷彿とさせます。今度試乗に行きますので、またレポートしたいと思います。

ジェイドは・・・ちょっとコメントを控えたい。(笑)あのサイズ、あの価格帯です。もう少し、高級でお洒落な雰囲気に出来なかったか、何十年も前に、あのお洒落なアコードエアロデッキを作ったホンダでありながら納得がいきません。これも実車は見ていないのでやめておきます。

Aerodeck_03

(正に時代を先取りし過ぎて次が続かなかったアコードエアロデッキ)

続いてホンダの明日を占う、三種類のハイブリッドシステムの1モーター版、フィットハイブリッドですが、「なんちゃって」からの脱皮はかなり難産だったようです。トラブル続きで5度のリコールは尋常ではありません。少しホンダの焦りがあったのでしょうか。

ただ、それも新しい技術への挑戦という前向きな姿勢があったからこそと言えます。7速DCT 型自動変速機の構造が複雑になり過ぎてバグ潰しが十分ではありませんでした。時間が解決するとは言えホンダのイメージ少なからず傷ついた事は否めません。

しかしながら、今回ホンダが挑戦している三種類のハイブリッドシステムはホンダ、いや日本メーカーの優位性を決定づけるものになるかもしれないのです。アコードの2モーターシステムはトヨタには出来ない割り切りと思い切りの良さがあります。特に高回転型に特化したアトキンソンサイクルエンジンは常識破りです。耐久性に問題がないなら画期的でしょう。ホンダならではの技術です。

Performance_pic01

 (高効率なアコードのアトキンソンサイクルエンジン)

さらにレジェンドとNSX に搭載される3モーター4WDハイブリッドシステムには、環境省エネのエクスキューズを必要としない未来型パワートレインのポテンシャルを感じます。つまり進化の過程では、多少の不具合はつきものなのです。

もちろんそのリスクをユーザーに負わせる訳にはいきません。特に1000万円を悠に超えると言われているニューNSXには完全な姿での上市を期待します。明らかに後退したレジェンドのコンセプト、スタイリングにはがっかりしただけに。。。

818271

 (超弩級スーパースポーツカーNSX レースで実績も積んだ)

ところで、テレ朝のおバカな玉川君が、ハイブリッドカーは年1万キロ走行の場合で5年乗らないと元が取れないなんて相変わらずバカなことを言っていましたが、原価償却が忘却の彼方に行ってしまっています。(笑)

当然ですが、ハイブリッドカーの方がリセールバリューは高いのです。5年乗っても1/3程度は価値が残ります。一方のガソリン車は人気によって変わりますが平均してそこまではいきません。

つまり残存価値の差分だけハイブリッドの方が経済性に優れている事になります。資源の浪費が少ない点、地球を汚さない点の価値を付加すればどちらにより大きな優位性があるかは明らかでしょう。いい加減な日本下げ的番組を作るんじゃないよ(笑)

それと肝心な事ですが、ガソリン価格は今後当分は上がりません。埋蔵量がたっぷりあるからですが、それに加えてシェールオイルとオイルサンドの埋蔵量がほぼ無尽蔵である事が分かっています。

それらの採掘コストも技術革新でどんどん下がって来ている状況があり、将来的に見ても中東を中心とした従来の石油に優位性は望めません。それを知った国際金融資本が相場から手を引きましたから、よっぽどの紛争や天災でもない限りガソリン価格は上がらないと見ていいのではないでしょうか。

その場合、インフラも含めコストのバカ高い燃料電池車はアウトです。日本が再生エネルギー大国にでもなれば話は別ですが、ここまで化石燃料が安くなると、それも遠退きます。

同じ理由で電気自動車も二次電池の性能が劇的に上がらない限り厳しい立場になるでしょう。従って現時点で最も優位なポジションにいるのはストロングハイブリッド車という事になります。毎日の充電が煩わしいプラグインも消える運命かもしれません。一部は残るでしょうが、一戸建てでないと持つ意味がない点がEV同様ネックとなります。

ここ20〜30年の間に限定して、クルマとしての総合評価で序列をつけますと、一回の給油で1000キロ前後走るストロングハイブリッド車がトップランナーで、マイルドハイブリッド車と続きます。途上国向けにはダウンサイジングガソリン車、通常のガソリン車、ディーゼル車の順になるのではないでしょうか。

つまりストロングハイブリッドで先頭を走る日本車の優位は揺るがないという事です。マイルドで言えば、軽自動車も含め低価格の日本小型車を筆頭に欧州勢が追随する形でしょうか。

ダウンサイジング(+ターボ)とディーゼルでは欧州に一日の長があります。ただ、ディーゼルはSUV等の特殊な用途を除いて乗用車としては消えいく運命にあるでしょう。増々厳しくなる燃費規制、排ガス規制に対応出来なくなる可能性大です。

エンジンが重すぎるので元々乗用車には向かないし・・なぜ欧州が希望のないディーゼルにこだわったのかが謎です。結局バカにしていたコスト高の日本型ハイブリッドの軍門にあっさりと下ってしまいました。

その本命と言える日本型ストロングハイブリッドのカテゴリーでは今後、ホンダとトヨタの覇権争いが熾烈を極めて来るのではないでしょうか。いずれにしても今後が楽しみです。(笑)

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コメント

懐かしいホンダS6

 50年前、友人と二人でレンタカーのS6で房総半島を一週したのを思い出しました、出始めのビートルズをガンガンかけながらでした。600なのに加速のよい、好い走りでした。

 田中社長の見立てでは、今後暫くはハイブリッドが有利との事、そうなると米国の電気、欧州のディーゼル等を引き離して、日本有利ですね。また他国からの嫌がらせを心配しなくてはいけませんね。

投稿: ナベ | 2015年4月 8日 (水) 17時32分

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