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2016年6月 9日 (木)

お金さえあれば消費はもっと伸びる

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「先進国では消費が一巡しているのでこれ以上個人消費は伸びない」などと言うくらいバカバカしい考察はありません。何の根拠もない単なる憶測です。それではまるで日本がロボットのように同じ考えをする中産階級だらけで、金持ちや生活困窮者のいない国のようです。

まだ中流は多いのかもしれませんが、大金持ちもいれば生活保護を受けている人もいます。その人達が同じ事を考えて同じような消費活動をする訳がありません。金持ちは金持ちなりの消費活動があります。

決してユニクロには行かないだろうし百均にもたまにしか行かないでしょう。(笑)実際、百均で十分な物もあるので本当の金持ちは活用しているかもしれません。

言いたい事は金持ちは桁の違う高い付加価値を享受しているという事です。早い話が成金を見れば分かるでしょう。お金さえあれば間違いなく使います。ベンツ買ったりアルマーニ着たり、ロレックス買ったりします。日本製ならレクサスに・・・後なかなか思い浮かばないのが悲しい。(笑)

冗談はともかく、たまには三ツ星レストランにも行きたいし、家にだってお金かけたい筈です。地震大国に住んでいて免震住宅の家が欲しくないなどという人にお目にかかりたいです。台風や水害にもバッチリ対応したいし、家具や電機製品にもお金をかければ切りがありません。

何よりもっとインフラや国防にお金をかけろといいたいです。そこは無限の需要がある筈です。ないとは思いますが、トランプさんが大統領になり、本当に米軍を引き上げたなら、いかにも今の自衛隊だけでは心細いでしょう。周辺国を黙らせるくらいの、もっと強い軍隊が欲しくない訳がありません。

従って欲しい物が特にない、などとうそぶく人は共産党か頭の悪い草食人間か、あるいはお花畑の世間知らずです。そうでなければ単に嘘つきでしょう。(笑)潜在需要は確実にあるんです。見栄張らずに胸に手を当てて考えてみれば、ないのはお金だけだという事に気がつく筈です。

欲しい物やサービスの供給が国内で出来なければ諦めるしかありません。しかし、幸いな事に日本は何でも作れます。資源系の輸入(仕入れ)がGDP比で5%しかないという事は、生産物の95%は国産と言えるのです。

そんな国が供給過剰のデフレに陥っています。つまりものが余っているのです。もったいない話じゃないでしょうか。理由はすこぶる簡単、お金がないだけです。だったら刷ればいいのです。

純債務国じゃあるまいし、明らかに政府と日銀の怠慢と言えます。日銀が今やっている金融緩和や金利操作もお金を供給しているフリをしているだけで実質的には増やしていません。

その証拠に国民の財布であるマネーストックの伸びは前年比2%前後で推移しているのです。90年以前は平均9%もありました。その時代でさえ名目で3~7%、平均5%くらいの成長ですから、今はいかに流動性の供給がか細いのかが分かります。

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ところで消費性向はデフレのせいで、ゆるい右肩上がりですが、80年代の昔から急激な変動はありません。実質可処分所得の減少と反比例しているのがはっきりと読み取れます。消費性向は限界に近づいているようです。

それらが意味するのは人は使えるお金さえあればもっと使うという事です。さらに将来に対する安心感があればもっと使うでしょう。つまりどう考えても潜在需要はあるんです。

将来についても本当は問題ありません。前にも言いましたが生産年齢人口一人当たりの実質成長率は前より新しいデータで見ても2006~2015の10年間で平均1.42%ありました。リーマンショックを挟んでもこの数字です。今後もロボット化やAI によって生産性はもっと上がっていくでしょう。

生産年齢人口一人当たり1.42%の成長率で行くならば、生産年齢人口が総人口の約半分になる2055年でも国民一人当たりGDPは612万円にも達します。昨年で418万円なので1.5倍です。その時の生産年齢人口一人当たりGDPは1200万円を超すので高齢化社会にも絶えられるという訳です。

今の生活レベルを維持する事を考えれば十分やっていける数字で、極端な話一人の高齢者を一人で支える事だって可能ではないでしょうか。これは内閣府の悲観的データがベースなので実際はもう少し楽観的に考えていいと思います。いずれにしても、インフレ率は2%も必要ありません。ゼロで十分です。1%もあればスーパー御の字でしょう。(笑)

因にこの数字をベースにして1%のインフレが2055年まで続いたと想定すれば名目GDPは810兆円となり国民一人当たりのGDPも881万円となります。インレゼロの場合が、GDP565兆円、一人当たりGDP612万円ですからインフレの有り難さというのは格別です。

但し、この計算は昨年までの数字がベースなので、消費税は5%維持が条件です。8%ではデータが不十分で計算が出来ません。つまり、どうなるかよく分からないのです。いずれにしても、いい数字が出る事はないと思います。

尤も、そのあたりの数字も頭のいい人が多い筈の政府は掴んでいる筈です。ところが、そういう国民にとって安心材料になるデータ、事実は知らされません。日本がまともに成長すると困る人がいるとしか思えないのです。。

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コメント

全く、全て同意です

 「今の日本には全て物が行渡っているから消費が伸びない」などと言っている経済学者がいますが馬鹿な見本です。それはこれからも日本人の所得が伸びない、現状維持がやっと、と考えるからであって、所得が増えるのであれば事情は変わってきます。
 人は誰でももっと好い場所で好い家に住み、よい車に乗り、美味いものを食べ、好い旅行がしたいと思うのが自然です。
 舛添都知事を見ればよく分かります。自分の金はケチケチと使い、公金となれば大盤振る舞い。自分にゴマをする多くの部下を引き連れ大名旅行、ファーストクラスにスイートルーム、全く自分の欲望を制御出来ない人間ですがあれが自然な人間の姿でしょう。

 安倍さんは未だに消費税を3%上げ8%にしたのが失敗であった、あれがアベノミクスの足を引っ張ったと言えません。どんな事情があるのかは分かりませんが、とても不思議に感じます。

投稿: ナベ | 2016年6月10日 (金) 08時58分

お金さえあれば消費はもっと伸びる

・・・ヘリコプターマネーが有効かな?c国への援助ODAはやめましょう。尖閣が捕られたら日本とかフィリピン等の周辺国は滅亡します。金を出しても航空母艦とか対日ミサイルに化けるだけです。
田中徹さん、ナベさんのご意見には賛同致します。
まてよ、その前に消費税5%に戻す方が現実的ではないでしょうか!

投稿: AZ生 | 2016年6月10日 (金) 10時50分

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