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2016年6月26日 (日)

現代経済学は二通りしかない

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---- TPP消費増税 /カジノ解禁に反対します ----

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英国がEUを離脱するというのでマスコミは大騒ぎです。リーマンショックより酷くなると言う人までいますが、さすがに納得いきません。現実問題として何か大問題でも発生したのでしょうか。

日本のバブル崩壊やリーマンショックの時のように、どこかで不良債権の山が築かれたとか、あるいは大災害や大戦争でもあったのかと言うと、何もないのです。世界の実体経済を毀損するような事、あるいは物的損害は何も起きていません。

ただ、あるかないか分からない将来の問題を先取りして騒いでいるだけです。しかし実際問題、株が暴落し円が跳ね上がったではないか、と言われるかもしれませんが、それこそ誰かさんの思うつぼではないでしょうか。

それで確実に儲けている連中がいるのです。そもそも残留が確実視されていましたが、実は何の根拠もなかった訳です。にもかかわらず、いわゆる風説の流布が行われたというのは、何か良からぬ事が企だてられたのではないかと勘ぐりたくなります。

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(投票結果にがっかりする残留派、こんな筈ではなかった)

よく考えましょう。英国が実際にEUを離脱出来るのは未だ大分先の話です。英国以外のEU加盟27カ国の内、20カ国以上(しかもその国々の総人口で言えば65%以上)の承認(賛成?)が必要だと言いますが、だとすれば首尾よく承認される(円満離脱)保証がどこにあるというのでしょうか。

その間の交渉事や根回し、新たな体制造りの為にも物凄い労力が必要です。2年経てば承認がなくても自動的に離脱出来る(放り出される事を意味する)と言いますが、その期間で満足の行く体制造りなど出来るのでしょうか?途中でいやになり、やっぱり離脱はや〜めた、なんて事にならないとも限りません。

ねっ、どう考えてもおかしいでしょう。そんな事で日本の株が1日で1200円も下がる?? 納得出来ません。一種の詐欺まがいの事が世界中で起きているのです。誰が儲かったかは言うまでもないでしょう。そんな事をするのはあの人達以外いません。

しかし世界の通貨がドルに対して暴落した中で、円のみがドルに対して高くなりました。これに関しては色々な見方があるでしょうが、これこそ円が世界一強い通貨である証、という見方も間違いではなさそうです。

さて、前置きが長くなりましたが本論です。よく経済には正解がないなどと言いますが、そんな無責任な話はありません。目標とする社会を作る為の正解は必ずある筈です。正解がないように思えるのは、目標とする社会がイメージ出来ていないからではないでしょうか。

大前提が決まらないのに正解もへったくれもありません。その国なりのものの考え方をベースにした最適な経済学は必ずあるのです。だからと言って小難しいイデオロギー論を展開しようなんて野心はございませんのでご安心下さい。(笑)

今で言うと大きく分ければ新自由主義、つまり市場原理主義とグローバル化を押し進める新古典派と言われる経済学と、国内経済、つまり内需を主体として、グローバル化は限定的とするセミガラパゴス経済学の二通りでしょうか。どちらかと言えば日本には後者が合っているように思えます。

ところが日本人でも前者の考え方の人が圧倒的に多いのです。マスコミ主導で前者が正しいと言う世論が恣意的に作り上げられているからでしょうか。特にTVに出るエコノミストはこちら側です。グローバル化が既定の路線であるかのように語られます。

一方、テレビや新聞では名前を見かけないエコノミストでネットで活躍されている方も多いのですが、こちらには新自由主義的な人ばかりではないようです。その中でも保守を標榜する人達は米などによる主権侵害を恐れ、むやみやたらとグローバル化する事に警鐘を鳴らします。自主独立路線派と言って差し支えないでしょう。

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(日本的なもの、クールジャパンではありませんが、将来へ伝え、残さなければならないものは沢山あります。観光資源などという安っぽい考えで残す訳ではありません。)

私はもちろん後者です。根っからの土着で海外に行くとお尻がむずむずして来ます。一ヶ月もいると気が狂いそうになるのです。従って日本という国がなければどうやって生きていけばいいのか全く分からなくなり途方に暮れるでしょう。

皆見栄を張ったり、やせ我慢をしたりしますが、実際問題として本音を言えば、私のような日本人がマジョリティではないでしょうか。それが生物としても自然な姿だと思うのですが、どうでしょうか。

では両者の違いを思いつくままに箇条書きにしてみます。

 グローバル路線      自主独立路線

1)外需依存        内需拡大
2)TPP賛成        TPP反対
3)観光立国賛成      限定的にすべき
4)小さい政府       大きな政府
5)構造改革賛成派     反対派
6)規制緩和派       規制強化派
7)緊縮財政派       積極財政派
8)消費増税賛成      消費増税反対
9)法人税減税派      法人税据え置き
10)海外からの投資容認  限定的
11)海外への投資積極派  消極派
12)公用語英語化推進派  反対派
14)電力の自由化等に賛成 反対

こうやってみると、外国と積極的に付き合い、世界を自国より優先するのがグローバル路線で、日本人にとって都合がよく、世界との付き合いは程々にしたいというのが自主独立路線という事になります。問題はメリット・デメリットですが、どちらが日本の国益に叶うかは自明です。

言い方を変えると米を始めとする海外のためになり、相対的に日本の国力を奪うのがグローバリズムの正体です。100年も前からこのパターンは変わりません。反対に日本の自主独立性を高め海外への貢献を限定的にし、彼我の差を同等以上にする事によって安全保障を確立しようと言うのが自主独立路線であります。

過去には、これが軋轢を生み最終的には戦争へと発展しました。もちろん当時は単独で防衛する力がなかったので大東亜共栄圏を作り集団防衛体制の構築を試みました。ところが米の前には力及ばずで頓挫した事はご存知の通りです。

時は流れ、欧米の植民地支配による領土的野心は過去のものとなり、戦争も経済分野での覇権争いが肉弾戦に取って代わりました。そこを話し始めると長くなりますので省略しますが、日米の覇権争いは形を変えて続いているのです。

当時と決定的に違うのは日本の進化です。相対的に見て日本のバリューは突出しています。あらゆる分野で世界トップの存在感を示し、散々いやがらせを受けた今でもまだ、死角は殆どないと言って過言ではありません。

日本は全て揃った国です。例え海外からエネルギー資源が供給されなくなっても短期間のうちに何とかするでしょう。そういう国です。その為に攻められる事はあっても、昔のように自ら戦争を起こす事は考えられません。

自国のEEZ内に眠る資源は膨大です。さらに藻から石油に代表されるような再生可能エネルギーの技術もあります。石油の半年の備蓄も伊達ではありません。最悪の場合でも、それを1年くらいに引き延ばせば、自前の資源供給が追いついて来るのではないでしょうか。

今は海外頼みの食料自給率だって何とでもなるのです。輸入が途絶えれば、それこそ死にものぐるいで食料を作り始めます。無駄を省くだけでも自給率50%くらいならすぐに達成出来るのです。それでも人間は死にはしません。むしろいいダイエットになるのではないでしょうか。

それならば不安定でリスクが多く、日本を相対的貧困に陥らせるグローバル路線を選ぶ必要がどこにあるのか? 答えは簡単です。日本が世界を食べさせている事にそろそろ気がつくべきです。

日本という美味しいジュースに突き刺さっているストローを一本づつ抜いていこうではありませんか。間違っても逆流させて、まずいジュースを国内に入れてはいけません。(笑)

英国の二の舞になってはいけないのです。ストローを抜いたら生きていけなくなっていた、では笑い話にもなりません。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

行き過ぎた国際化には何となく危険性を感じていました。また、国の独立性はできるだけ残すべきだと思っていました。今日のブログ主様のお考えを知り、頭がすっきりしました。産経の田村秀男氏は、今回の英国のEU離脱は日本にとってチャンスだと言っています。日本の対外金融資産を国際金融に任せるのはばかげている。マイナス金利国債でインフラ整備や人材投資をすべきと言っています。私も賛成です。

投稿: 古格 | 2016年6月26日 (日) 22時28分

技術を過信することもよくありませんが、
>公用語英語化推進派
これを、真に受けている人が多いことが気になります。

そもそも、グローバリストと称する無政府主義者は、同一の言葉同一の文化によって、強力に連携している国民が一番邪魔なのです。

勿論、防衛及び外交においてはたまた世界の状況を知る上では、確かに必要なことは分かりますが、必要以上に外国語(英語)が浸透していたらどうなるか?母国文化が継承できないという意味での愚民化にばかり(特に保守は)目を向けますが、単純に母国語以外の外国にすぐに行くことができる、見捨てることができる、裏切れるからです。

皆様は、本当にバイリンガルが、何があっても外国に逃げることなく日本に居てくれる保証があると思えるのでしょうか?ノンポリでバカで日本語しかできない人は、早々に外国には行けない事と比較すればお分かりと思います。なんで工作員(スパイ)は高額な報酬であるのか、それは何より裏切れないように、ありとあらゆる監視に見舞われるからです。スパイ対象国からだけでなく依頼した母国からも。

また、学術論文のほとんどが英語で発表しますが、これ自体もばかばかしいのです。莫大な費用や時間、汗と涙、時には命を落とすこともある研究を、何故に我が国に還元することに留めず、わざわざ英語にして世界中にばらすのですか?

莫大な資金を持つ無政府主義者が、何で英語を日本人にごり押すか、その目的は、日本国民の解体の為なのです。個人主義やフェミニズムのごり押しなども合わせて考えると、このような結論になるのです。

投稿: Sura | 2016年6月27日 (月) 00時43分

本文にほとんど賛成できるのですが、経済に関してはうまく言えないので止めておきます。
 食料自給率もほぼ間違いは無いと思いますが、絶対に都会は食料が今の50から80%欠乏した状態が続くと思います。輸入が途絶えて約五年位経っても死に物狂いで家庭菜園をしたり、農家が増えてきても厳しい状況になると思います。農家が今政府の無策によって壊滅的に打撃を受けている事に気づかない事は、戦中戦後の食糧難を実感として捉えられていない世代が殆どになっているからだろうと思います。

投稿: nao | 2016年6月28日 (火) 23時20分

グローバル路線 VS 自主独立路線

えーと、今回のテーマに触発されて現状分析を試みました。精査ではなく思いつくままを列記しましたのでよろしく

人間社会での四つの力の見直し
1~ 経済力の自給・自足(物質的価値の生産)・・・1.食料・水 2.エネルギー鉱物資源 3.その他衣食住及び産業技術の永続的な安定確保。
  
2~ 教育の充実(知的価値の改廃と生産)・・・1.客観的且正しい人類の歴史を採取学習理解し、2.来るべき希望に満ちた未来社会構築へ向けて強く美しいコンセプトを策定し共有実施する。我が国は世界最古の独立国として、他国へあれこれ指導するべきであります。頑張れ外務省 世界は日本を応援していますよ。あの国とあの国以外は全世界でね!
     
3~ 国防・・・自然災害、侵略者への対策・・・1.地球外、外国及び国内に蔓延る(はびこる)現実の脅威から日本の国柄、領土・生命・財産を守る計画・日程・予算を確保する。
4~ 文化文明の見直し・・・上記1~3を構築する上で人類が築いてきたあれこれを総括する必要性に気がついてきました(今頃名に言ってるの?って言われそう!テヘッ)。
 例えば文明の衝突・・・
1.資本主義(巨大金融機関企業の横暴TPP?が顕在化A国など)VS共産主義(これも一種の新興宗教ではないのかな?C国の指導部近隣国を侵略中) 
2.キリスト教VSイスラム教(ISIS?)VS仏教VS自然との共存をメインとする神道
3.全体主義VS個人主義 
4.1%の金持ちVS99%の貧乏人(中流階級の消滅が世界中で進行中) 
5.西洋VS東洋・先進国と途上国 その他大民族と少数民族 
6.国連(第二次世界大戦での戦勝国側)VS敗戦国側 でもって、こうもり国がお邪魔虫 
7.洗脳する側VSお花畑的一般人 
8.都市と地方地域 
9.移民VS先住者(英国欧州が苦しんでいる、我が国も要対策)・・・男性VS女性 大人VS子供 その他あれこれ。すみません、小生まだコンセプトを研究中であり未完成ですが、ご容赦下さい。

投稿: AZ生 | 2016年6月29日 (水) 04時25分

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