ヘリコプター・マネーについて考える(番外編)
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「私はあの人はウソつきだと思いますよ。私があの人に選挙に出たらいいなんて言ったという。そんなこと毛頭ありませんから。厚化粧の女に任せるわけにはいかないよ」
これを言ったのが、あの石原前東京都知事ですから、品性と人間性を疑います。自分の子供さえ満足に育てられなかった似非右翼頑固爺に言われたくない、というのが小池氏の本心ではないでしょうか。
保守系?女性候補をコケにしながら売国左翼の増田氏を応援するのですから認知症が進んでいるとしか思えません。保守のフリをして都民を騙し続けた自分の方がよっぽど嘘つきです。こういう、世界に通用しないセクハラ村長レベルの老害爺には公の場から退場願いたい。日本の恥です。
それにしても、一応政治家として評価されるところもあったというのに、自分の晩節を汚して何が楽しいんだろうか。結果的には、大人の対応を見せた小池さんに塩を送っただけではないか?
(何で左翼の応援をしている? 最早老害以外の何ものでもない。増田氏もとんだ災難だ。後でニヤニヤしている場合じゃない。)
さて今日もヘリマネの話題です。
「現在がヘリコプターマネーの状態に近いにもかかわらず、日銀券の値打ちに誰も疑問を感じないのは何でか。インフレを知らない世代が大多数になってきただけではない。日本の経済力も影響している。
このブログ全体の基調として、日本経済の弱点の指摘が多い。この本心は、「もっと日本はやれるはず」との意図である。日本経済の絶対水準が低いわけではない。絶対水準が低ければ、こんなに平和で豊かで安全な国を維持できるはずがない。
日本経済の絶対水準が高いことは、国際収支(正確には、そのうちの貿易収支や経常収支)が、絶対額は大分小さくなっているものの、黒字を維持していることに端的に表現されている。日本企業の国際的な競争力が曲がりなりにも(家電なんかは弱くなったが)維持されていることと、国民が無駄な消費をしないことが経済力の維持に貢献している。」(某京都大学名誉教授)
前回の続きになりますが、ヘリマネに関して理解不能な発言をするエコノミストが後を絶ちません。これで京大の名誉教授が務まるのだからどうかしています。矛盾に満ちているにも拘らず、それに気付いていないのはなぜ? とこちらが聞きたいくらいです。
現在がヘリマネ状態と言いますが、そこにそもそも事実誤認があります。現在は前回の記事でも言いましたように日銀が当座預金残高を増やしているだけで、国民の財布とも言えるマネーストックは殆ど増やしていません。そこが増えない限りGDPは成長し様がないという事が分かっていないようです。
消費性向は近年デフレのせいで高くなっています。これ以上消費性向を上げてGDPを増やすというのは、とても現実的とは思えません。それならマネーストック(財布の中身)を増やす事が消費を増やす近道になる、というのは子供にも分かる理屈ではないでしょうか。
つまり、財政出動などで投入した資金(マネーストックが増える)の大半は新たな消費(有効需要)に廻るので成長が期待出来る訳です。その肝心要の消費が起きない状態を憂いているのなら分かりますが、言うに事欠いて「国民が無駄な消費をしないことが経済力の維持に貢献している。」ですから口あんぐりです。まんま家計の論理じゃないですか。(笑)全く理解不能です。
じゃあ言わせてもらいますが、AKB48のCDを買うのは無駄じゃないとでも? 下品なだけで面白くもない吉本などのお笑いに莫大なお金を払うのは? さらに言えば嘘ばかり書く新聞を買うのはどうなんでしょう。切りがありませんね。そもそも、その消費が無駄かどうかは誰が判断するのでしょうか。日本から見ればガラクタだらけの中国だって経済成長しています。(失礼)
いずれにしても、無駄かどうかはともかく消費は消費です。どんなものであっても消費を減らせば経済が収縮し経済力の維持には貢献しません。逆にどんなに無駄と思われても、お金は使う事で廻ります。それは乗数効果に表れますが、少しの投資でも回転数が早い程GDPに貢献するのです。
この人が言いたい事を要約すると「日本経済はもっとやれる筈だが日本は弱体化した。それでもおかしな事に平和で安全な国を維持している。しかし日本経済の絶対水準は国際収支を見ても強い事が分かる」・・・・何が言いたいのかさっぱり分かりません。(笑)
国際的に見て日本が競争力を維持している事は明らかです。家電が弱くなったのは技術が簡単に流出するからで、開発力、技術力が弱くなったせいではありません。その証拠に技術やノウハウが複雑で伝わり難い自動車では質量共に世界一の座を維持しています。経常収支の絶対額が減ったのは現地生産が増えたからに他なりません。
日本経済の問題は供給側には無い、という事が分かっていないと頓珍漢な事になる見本のような文です。供給に対して需要が細いとデフレになり、需要に対し技術力が弱く供給力がないとインフレになるのですが、日本には、そんな基本的な事を理解していないエコノミストが多過ぎます。殆どの人が供給側を刺激するだけの第三の矢や構造改革を重視しているという事は、何も分かっていない証拠です。
蛇足になりますが、日本の国際競争力は海外生産等のせいで経常収支には殆ど現れていません。競争力が経常収支で分かるのなら中国や韓国が強い国だという事になり、米がダメダメな国という事になります。さすがにそれは誰も納得しないでしょう。
例えば、日本の国内市場を見れば分かりますが外車の比率は10%を大幅に下回ります。先進国ではあり得ません。家電製品だってテレビなどの高価格商品の大半が日本製です。自分の家を見ても、コモディティはともかく外国製のものが溢れているという事実はありません。中国製があったとしても日本のメーカーが作らせたもので純粋な中国製ではないのです。
これは外国製品の不買運動をしているせいでもなければ、ナショナリズムが強いからでもありません。性能が高く、日本人の生活によく合っているし、さらに壊れないからです。つまり総合的に見てコスパが高いのです。そこは疑う余地がありません。
もちろん輸出する場合だって仕向地に合わせ最適な商品を仕立てます。そんな国の経済が低迷する矛盾に気づくべきです。つまり問題はお金(資金量)だけなのです。身の丈に相応しいお金が供給されていません。スティグリッツさんやクルーグマンさんが言っているように、能力にあった資金量にすれば問題は全て解決します。
ともあれ、日本では未だバーナンキさんが言うようなヘリマネは実施されていません。今回低所得者2200万人に配られる1万5千円はヘリマネの一種と思われますが、それにしては規模が小さ過ぎます。総額3300億円ではスズメの涙程度でしょう。
今回の経済対策の28兆円全てが年内に実施され、全額赤字国債で賄うならヘリマネと認められますが。実際は真水は6兆円で、しかも単年度ではないらしいので、これもせいぜい犬の涙くらいか? 一発、馬のしょんべんくらいのをぶちかまさないと、どうにもならないでしょうに。。(失礼しました)
番外編の番外
捏造慰安婦問題の日韓合意に基づいて10億円を拠出する動きがあるようですが、もっての他でしょう。相手は合意事項を誠実に履行する気など毛頭ありません。
世界中の慰安婦像が撤去されてから払うのであれば、まだ分からないでもありませんが、在韓日本大使館前の像も撤去されない状態で反日国にヘリマネをするなんてあり得ません。
そんなお金があるのなら国内に配れと言いたいです。こういう事を認める安倍政権に対する不信感が拭えません。心底腹が立つ・・
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