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2016年7月15日 (金)

10兆円、微妙な額の補正予算

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---- TPP消費増税 /カジノ解禁に反対します ----

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  天皇陛下が生前退位を打診されていると言いますが、本当かどうかはともかく皇室典範を改正するいいチャンスかもしれません。占領軍によって押し付けられた憲法同様、日本人の手で作り直す千載一遇のチャンスが訪れているのではないでしょうか。参院選の結果を見ても全ては安倍さん次第という、やる気が問われる局面になりました。

私は似非保守的で煮え切らない安倍内閣及び自民党には問題あり、とする派ですが、他があまりに酷いので消去法で支持している事は前回書きました。それでも改憲だけは猛烈に支持します。いつまでも占領軍が押し付けた憲法を有り難がっているんじゃないよ、と言いたいのです。

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(半島勢力や左翼が見れば卒倒するような画像、周辺国を永遠に黙らせるくらいの実力、迫力、やる気が欲しい)

自衛隊を正式な国防軍にし、日本を交戦権のある普通の国にしなければ反って危険です。いつまでも米軍の傘の下にいる訳にはいかないのです。中国や朝鮮半島勢力、あるいはロシアなどに舐めた真似をさせない為にも日本の本気度を見せましょう。それが最大の防御、抑止力になる事は言うまでもありません。

こう書くと、お前は右翼か、などと言われそうですが全然違います。(笑)真ん中よりちょっとだけ右かもしれませんが、極めて常識的で小心な一般市民です。他が思い切り左がかっているだけです。

さて、話は変わって本日のテーマですが、国民の信任を得た安倍さんが10兆円規模の補正予算をやると言っています。またやるやる詐欺かもしれませんが一応期待しましょう。その場合の経済効果ですが、限界消費性向を0.7とし、土地取得費ゼロとすれば乗数効果は3.3になり33兆円の効果があります。

尤も、これには時間がかかるので一年単位で見ての乗数は、宍戸DEMOOSマクロモデルによると1.5程度のようです。それでも15兆円分になりGDPで言えば3%増という事になります。但し、昨年度との比較で政府支出が10兆円増える事が前提です。

それで行くと、毎年10兆円の政府支出を続ければ、5年平均で1.3%以上の成長が達成可能になると言います。毎年少しづつ上乗せすれば3%の維持も不可能ではありません。その成長分の内インフレ率がどのくらいになるかは供給力との関係で決まりますが、全てがインフレという事はないでしょう。

尤も、そのくらいの政府支出で政府がやる気を見せれば民間設備投資も徐々に増えるでしょうから、その分政府支出が減らせます。これは、そんなに難しい事とは思えません。

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    (7月10日現在の日銀バランスシート)

ここで問題になるのが財源です。そんな財源がどこにあるのだと言う大合唱が聞こえて来るようです。いやいや異次元緩和をやっている今だからこそチャンスなのです。日銀が保有する国債は382兆円にも達します。長期国債328兆円、短期国債54兆円です。

という事は市場では品薄状態が常態化し、マイナス金利がさらに進むリスクが大です。ここに新規国債を投入しない手はありません。異常なマイナス金利から脱する為にも政府には頑張って国債を発行して欲しいのです。当然飢餓状態の金融機関が買う事になります。

それを日銀が買って行けば迂回はしているものの、直接引き受けと効果としては変わらない事になる訳です。流れとしては新規国債発行→銀行が購入(日銀当座預金残高が減る)→日銀が買い取り(当座預金残高が増える)となり、結果としては政府の日銀当座預金残高と日銀の国債保有残高が同額増えます。

予算執行後、金融機関と日銀のバランスシートが10兆円づつ膨らみ、政府負債と国民の資産が同額増えて釣り合うという訳です。10兆円増加した政府負債残高の内、日銀保有が392兆円となり、政府の民間に対する負債総額は変わりません。日銀保有は増えたから同じ事ではないかと言われるかもしれませんが、民間が保有するのとでは大違いです。

日銀保有の場合、まず償還日が来ても現金が必要ありません。10年国債が満期を迎えたなら短期国債に乗換えするだけで済みます。それを延々と繰り返せば永久に償還の為の現金は必要ないのです。例え何かの間違いで乗換えを忘れたとしても、10年間日銀が政府へ請求をしなければ請求権は消滅します。つまりチャラです。(笑)

それで何か問題があるかと言えば左翼が騒ぐぐらいでしょうか。それは極端としても、誰が何を言おうが延々と乗換をして行けばいいのです。利払いに関しても国庫納付金という形で決算後95%は国に戻しますから、大した問題とは思えません。

では出口戦略はどうするのかって? そんな事しません。(笑)2%インフレ目標を達成し、さらにインフレ懸念があるなら、その時に始めて売りオペ(金融引き締め)を考えればいいのです。様子を見ながら、これまで買って来た国債を小出しにします。それで物価を調整するのが日銀の役目です。しかしながら現状を見るにつけ、それがいつになるのかは皆目見当もつきません。

しかし、それで国の財政問題が片付いた訳ではない、と言われるあなたは頭が硬過ぎます。売りオペをする局面ではかなりなインフレですから、債務の対GDP比は縮小している筈です。税収も当然増えますからPBだって改善されます。

つまりデフレ不況の間は国債を日銀で凍結し、インフレ好況局面では解凍して売りに出せばいいのですから、言われているようなハイパーインフレや金利高騰は起きようがないのです。当たり前の結論になりますが、日本のような先進国で怖いのはデフレだけです。

 

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

 長らく田中社長のブログはチラ読みしか出来ていなかったので2016年1月1日「日本の年輪 風雪150年より通読させていただきました。いや、頭から煙が出ている状態です。これは教科書にできる内容だと感じています。コメント欄の皆様のツッコミと博識は教科書のコラムにできそうです。(実際にブログをワープロソフトにコピペして読みました。)
 つくづく日本人である幸せを感じています。ヨーロッパからは極東にあり、ユーラシア大陸と太平洋を弧状に隔てアメリカ大陸と太平洋を挟んで対峙する。2000年以上の歴史を刻む文明国であるとともにハイテク国。心優しい国民を有し民族の境界が国境であるヘンテコな国。
 70年ほど前に我々の先輩が世界に与えたインパクトが未だに鳴り響いているのでしょう。
当時優位にあった国がリベンジに汲々としています。それでも日本の未来は明るい。!!
その様な読後感を持ちました。(経済、金融の内容は頭の中ががスパゲッティです)

投稿: toro | 2016年7月15日 (金) 17時38分

こんにちは

経済とは関係ありませんが、私は「反民主主義」であり、なおかつ民族主義でもあります。

安倍総理とはイズムが180度違うと言ってもいいくらいですが、総理大臣としての安倍晋三、自民党総裁としての安倍晋三、個人の安倍晋三とを区別して見ていますので、全体で見れば完全不合格の安倍総理でも支持していますが、逆に自民党は全く支持しません。安倍晋三という政治家を縛り、日本のための政治(憲法改正など)を妨害しているのがまさしく自民党であり、諸悪の根源と言っても決して言いすぎではないと思います。野党(左翼)に関しては存在すら認めません。

思えばGHQ占領政策の総決算が日本に傀儡を据え置くことでした。そうです、自民党と外務省です。

主人持ちとして誕生した自民党と外務省ですが、もとより主人なくして生きられない「飼い犬」ですから、米国に反抗するとしても他の主人に尻尾を振るくらいしかできず、ソ連だの支那だの北朝鮮だの、近年ではウルトラ雑魚の韓国にまで尻尾を振る有り様です。目も当てられません。

米国政府から日本政府へ安全保障関連の情報が入ってくるとき、窓口はあの外務省です。つまり、仕事しないことだけは誰よりも優れている外務省が、自衛隊の活動に関わる情報をほぼ独占しているわけです。こんなことで日本が守れるわけがありません。

安倍総理は日本版NSCを作り、内閣の情報力強化を諮りましたが、外務省の抵抗を押さえきれず、NSC長官は結局外務省で決まりました。当初は自衛隊OBにするつもりだったそうですが、情けないことに自民党に根回しを行っていた外務省に負けたんだそうです。こういうときだけ仕事をするのが外務省です。NSCが発足以来全くと言っていいほど機能していないのは、要するに外務省の傀儡組織だからです。

こういった権力構造を民主主義で変えることはできません。というよりも、民主主義がこの腐敗国家を作ったのです。官僚が牛耳り、政治家は責任を有権者に丸投げして逃げる。昔の日本では、失政の責任は切腹です。政治の本質から違うのです。

政治の責任を一般庶民に押し付けておいて、いったいどこが政治なんでしょうか? 民主党政権という思い出したくもない極悪政権を作ったのは、確かに投票した国民ですが、だから国民が悪くて民主党は悪くないのでしょうか? というか、民主党の国賊どもはなぜ未だ生きているのでしょうか?

バカバカしい民主主義という詐欺はキッパリやめて、武家社会、すなわち天皇に選ばれた賢人が命をかけて政治を行う昔の日本に戻すべきであると私は考えていますが、それを実現できるのは政治家ではなく軍人だけであることを、この場を借りて申し上げたいと思います。

日本で最大かつ最強の「護憲派」である自衛隊を、最大かつ最強の「改憲派」に変えてこそ、日本は一人で歩けるようになります。もっと言えば、自衛隊以外に日本を「いい国」あるいは「普通の国」にできる存在はいません。

投稿: 硫黄島 | 2016年7月16日 (土) 22時17分

硫黄島さん

貴殿のコメント内容は一部の正常・健康な真正保守方々は100%正論と感じるでしょう。本当は 君主制国家が理想なのです。
政権を民主党に一度やってもらったら、滅茶苦茶でしたよね。政治家も自分を含む国民もまだ発展途上なのでしょう、反日に凝り固まる他国よりは遥かにマシですが。
しかし現状を見ると戦後70年間に及ぶ
~1 連合軍占領政策による日本的スピリットの解体政策として読瓜新聞等に見られる3S(スポーツ、スクリーン映画、セ○クス)的な本能充足的ハリウッド・アメリカ式愚民製造洗脳情報の流布
・・・それらに悪乗りしている過度なグローバリズムと国際金融機関による中間層への破壊活動
~2 日教組とかあか日新聞等によるの自虐日本史影響下教育を浴びた教師・学生諸君、社会人がかなり多くの有権者層であり、選挙での被有権者及び有権者のかなりの方々は、犬HK・民放あれやコリア局の影響下に晒されている。C国の対外情報発信に関する予算は1兆円を越すらしき

・・・上記の情報工作によって多数の反日政治家の努力の結果、見事に日本人は”お花畑に住む(ゆで蛙)”の誕生となっている様です。
従って 硫黄島さんの主張は正しい(軍事経済信頼の全部がなければ駄目よ)ですが 賛同される方は一気に爆発的に増加しないかも知れません。

頑張ろう人類のあるべき姿の先駆け日本

投稿: AZ生 | 2016年7月17日 (日) 14時04分

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