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2016年9月 9日 (金)

雪隠詰め

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---- TPP消費増税 /カジノ解禁に反対します ----

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既に旧聞に属する話題ですが、麻生副首相の企業叩きには驚きました。歪んだ醜い顔を余計歪ませて怒っているのですが、そんなに日本の企業は悪い事をしているのでしょうか?どう見ても麻生さんの方が悪者に見えます。(笑)

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例の「企業は内部留保をなぜ設備投資や給料アップに使わないのだ」という話です。確かに昨年末の日本企業の内部留保は377兆円にもなり、かなり巨額です。確かにそれだけを聞けば何で使わないの?と言いたくはなります。

しかし政治家がそれを言っちゃあおしめえよ。(笑)自らの無策無能ぶりをさらけ出しているだけではないでしょうか。これだけ長期に渡ってデフレで消費が停滞している国に対し企業家の投資マインドが働く筈はありません。国内は程々にして海外で儲けようと思っても仕方がないでしょう。

実際のところはどうでしょうか。面白い資料があるのでご紹介します。

内部留保は何に使われているか(大和総研 主任研究員 太田珠実)
http://www.dir.co.jp/research/report/capital-mkt/20151217_010452.pdf

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この方は時々テレ東のWBSに出演されて頓珍漢な話をされている方だと思うのですが、資料だけは素晴らしいです。(笑)これによると企業は借り入れ残高を減らし内部留保を膨らませているようです。確かに悪いパターンです。これではマネーストックが増えません。

次に図表5の内部留保の使い道を見れば、投資有価証券(うち株式)のところが右肩上がりになっています。内部留保の増加ときれいにリンクしているようです。現預金はほぼ横ばいか・・本文によると、現預金は企業の総資産の10%くらいで推移していると言います。つまり現預金の量は昔から変わっていないのです。

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つまり、儲かった分は全て投資に廻っていると解釈出来ます。図表7で見ると、対外証券投資と対外直接投資が同じくらいの額で、特に近年右肩上がりに増えています。一方左の表でも明らかなように国内への投資は悲しくなるくらい少ないです。

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でもねえ、私も経営者の端くれとして言いたいのですが、国内の仕事はリーマンショック以降極端に減りました。企業の財布の紐がギュッと締まったのです。その場合、指をくわえてボーッとしている訳にはいかないので、普通の経営者なら海外を考えます。

私などは真っ先に自動車会社の数が圧倒的に多い中国を思い浮かべるのですが、誰も好き好んであんな反日国の仕事などしたくないのです。それでも、いやいやでもやらなければメシが食えません。経営者は泣く泣く海外に出て行き、あるいは株を買ったりして会社の存続に努める訳です。

そもそもバブルを膨らませはじけさせたのも国の政策によります。民間が勝手にマネタリーベースやマネーストックの量をコントロール出来ません。ある狙いに沿ってバランスシート不況が創作されました。

しかもそれも金融政策次第で何とでもなったのですが、米の指示に従って放置、あるいは消費税などの逆の財政政策を採って悪化させたのが日本政府です。その結果のデフレ不況は20年以上にも及び、それに伴う円高で国民に多大な損害を与えました。

マネーストックが増えないような金融政策を採りつつ、為替は長い間円高放置です。ドルベースでのGDPがいくら増えても一般の日本国民にはメリットが殆どありません。それより不動産などの資産価値が目減りした損害は計り知れないのです。

最近になってやっと円安政策を採りましたが、相変わらずマネーストックが増える政策は採りません。これはこれで恐ろしい。まるで雪隠詰めです。円安になればインフレになり名目GDPが増えて全てが良い方に回転するところ、マネーストックの量を制限したのでは行き場がありません。

下から円安による物価上昇圧力があるというのに、上の資金量が制限されてはどうしようもないのです。このところアベノミクスによる外需依存策が功を奏し?巨額の経常黒字から円高になって来ましたが、これで元の木阿弥です。デフレは脱却される事なくGDPも伸びません。国民は臭い雪隠に永遠に幽閉されました。(笑)

その責任は誰にあるのでしょうか?まさか企業のせいだとは言えないでしょう。極端に言うなら企業は生き残りのためなら何でもします。右の道が閉ざされたなら、多少リスクがあったとしても左の道に進むのです。

それを米と共謀し誘導しておいて企業を叱るとは何と言う厚顔無恥さでしょうか。睾丸をムチで叩いて、醜い顔をさらに醜くしてやりたくなります。(失礼)

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コメント

年初に4部ほどのエントリーと「株式は必要ない」旨のエントリーそれらから類推される結果が、まさに今回のエントリーですね。

バリバリの新自由主義の「福沢諭吉」が現一万円の肖像であるのも、「明治維新の時点で日本は(国際金融資本に)奪われた」そう考えると辻褄が合います。

即ち日本を取り戻すのは、その以前である必要があるのでしょう。

投稿: Sura | 2016年9月11日 (日) 02時25分

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