忙中閑あり(間抜けな話編)
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タイトルから想像される程忙しい訳でもありませんが、またちょっと間が空いてしまいましたので、最近思った事を素直に書きます。
まず拙記事「日銀の窓口指導によって蘇る日本」に対するnaoさんからのコメントに関してですが、おっしゃる通り日本のような対外的に黒字で技術力のある先進国の場合は銀行が景気の鍵を握っています。
貸出しを増やせば景気は間違いなく良くなり、絞れば倒産が増える事は統計からも明らかです。鶏と卵の話ではありませんが、それを景気がよいから貸出しが増えると考える人がいるからややこしくなるのです。景気は自然に良くなる事はありません。人為的にいくらでもコントロール出来るし、実際そうしています。
コントロールして景気が過剰に良くなる事を抑えているのがアベノミクスなので、そういう意味では成功していると言っていいのではないでしょうか。つまり自民党政治も日本人のためのものではないのです。米と、それを動かす多国籍企業、国際金融資本、軍産複合体等の為のものです。
そういう人がどこの国と外交をしようが日本の為になるとはとても思えません。ロシアとの外交にしても、ええ加減にせいよ、と言いたくなります。何がどう転んでも日本の為になる訳がありません。
まずプーチンの「引き分け」という言葉に騙されてはいけないのです。ない例えですが、万が一北方四島が返還されたとしても大負けです。何故なら元々日本のものだし、その代償としての経済協力は持ち出し一方になるからです。天然資源しかない貧乏国との共同経済活動などありません。一方的経済支援になるのは自明です。
(トランプ氏が大統領に決まって一息ついているプーチン大統領、この段階で日本に有利な話をする訳がない)
そもそも、日本を敵国扱いしているKの国やCの国は論外としても、ロシアが過去に日本にして来た事を見れば、全く信用出来ないのは火を見るより明らかです。いくら人のいい日本人でも少しは歴史に学びましょう。
従ってシベリア鉄道を北海道まで延ばすなんて気が狂っているとしか思えません。太いストローを日本本土にぶち込むのですから養分をチューチュー吸われるのが関の山です。さらに平和な時代が未来永劫続くとは限りません。最悪のケース、凶悪なロシア軍が攻め込んで来るリスクも想定すべきです。
日本の奇跡的繁栄と治安の良さは島国だからこそと肝に銘じるべきです。陸続きならとっくに滅亡しているでしょう。その守るべき最も有利と言える地政学的シチュエーションを自ら破壊するなんて、間抜けとしか言いようがありません。
おい鈴木宗男、にやけてるんじゃないよ。君の時代はとっくに終わっているのだ。(笑)BKD共が暗躍する舞台を作ってはいけないのです。
次に、先日WBSを見ていて妙な数字に出くわしました。米の雇用の問題ですが、トランプ次期大統領がメキシコへ生産拠点を移す企業にノーを突きつけ国内の雇用を守ったという話です。それでも米トータルで見れば雇用が大幅(400万人くらい)に失われると言っていました。
何の事かと思って見ていれば、何とAIやIT化によると言うのです。つまり海外移転から雇用を守ったとしても生産性が飛躍的に向上して人手が余るようになるので失業者が増えると言っている訳です・・・
いえいえ、それはおかしいでしょう。(笑)人口が13億人もいて、さらに増え続けているインドなら分からないでもありませんが、一応先進国である米国で生産性向上が経済に貢献しないなんて事があり得るのでしょうか。
そもそも人類の歴史は生産性向上の歴史です。稲作によって食料生産から人手が余ったからこそ他の付加価値創造が進みました。産業革命でも生産性の大幅向上によって大量生産が可能になったからヨーロッパは発展したのです。
つまり、賢明な政府がいて賢く富を再分配をしたおかげで人類は豊かになって来た訳です。生産性向上の度に失業者が増えて食えなくなっていたのでは今日はありません。人類は滅亡していた筈です。
AI、IT、ロボット化によって失業が増えるなどというのは想像力の欠片もなく、過去から何も学んでいない大バカ者と言うしかありません。政府が何もしないとでも思っているのでしょうか。
生産性が上がるという事は少ない労働力で以前と変わらない生産物(富)を産み出せるという事ですから、そもそもそれらを消費する人がいなければ成立しない行為です。
この事からも政治と経済は切り離せないという事がよく分かるのですが、経済的な一面しか見られない人が解説をすると間抜けな話になるという見本のような話でした。
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