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2017年2月12日 (日)

火を恐れる原始人のように A I を恐れる人達

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  AIの進化によって社会が大きく変わり、『世界がAIに征服される』『仕事を奪われた失業者であふれる』などとよく言われますが、結構知的層までがそう信じている節があります。

映画や漫画の世界のように人類が最終的にAIに征服されるかどうかは知りませんが、その過程においては世界が失業者で溢れるなんて事はあり得ないのではないでしょうか。それこそ本末転倒です。

但し、それには政府がまともであれば、という注釈がつきます。気が狂った独裁者が統治する国や、どこかの国のように、特定国のポチである場合はどうなるか知りません。(笑)

しかし経済音痴の為政者も困りものです。日本の場合も人ごとでなく、安倍さんは経団連にベースアップを要求したりしますが、順序が逆です。まず、国民の財布であるマネーストックを増やさなければ企業としてもどうしようもありません。

ところが安倍さんだけでなく、大半の政治家はマネーストックを増やすためには国全体の負債を増やすしかないというマクロ経済の初歩的な事も知らないようです。それどころか、借金は悪だと思っている節さえあります。だから愚かな財政均衡論が出て来るのでしょう。素人以下です。

とにかく政府でも民間でも構いませんから借金しましょう。(笑)バランスシートを見れば明らかですが、国全体の負債が増える=国民の資産が増える、なので、民間設備投資需要が少ない今は政府が国債を刷って資金を調達し、何らかの方法で国民に渡すしかありません。最低限これくらい勉強してよと言いたいです。

例によって横道にそれましたが、話を戻します。これまで人類が発展して来たのは為政者がまともで、正しい再分配をして来たからです。人類の歴史は生産性向上の歴史です。それによって余剰労働人口が生まれ新しい価値が創造されて来ました。つまり、AIも生産性向上の一手段に過ぎないのですが、そこになぜ考えが及ばないのか不思議です。

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        (イメージ画像)

自分たちの例で想像してみましょう。普通は学校を卒業して就職します。その会社は生産性向上に意欲がありロボットやAIの導入に積極的です。ある時かなり生産性向上に役立つと思われるAIが制御するシステムを購入しました。これで労働者の10%くらいは必要がなくなります。

じゃあ会社は即10%の従業員をクビにするのでしょうか?常識で考えてあり得ないでしょう。定年退職で自然に減少するのを待つというのが一般的です。その場合新規採用を減らしたのでは新陳代謝が行われず意味がありません。そういう会社は動脈硬化で行き詰まります。

会社は生き物です。絶えず新陳代謝がないと老廃物が溜まって腐っていくのは自明です。ではどうするかというと、定年退職の時期を早めるのです。単純計算ですが、従業員が平均で40年働くとして10%削減なら4年短くするだけです。それをいきなりでなく段階的にやりましょう。この方法だと失業率に影響しませんし、老廃物も溜まりません。

しかし、AI化がより進んで10年も早く退職するようになると、生涯所得が減り老後の生活に支障が出る、と言われるかもしれませんが、そこで国の出番です。考えてみて下さい。企業というのは利益を出すのが目的です。AI導入はそのための手段です。AIを導入した企業は当然利益が増えるので税金も多く払います。

政府はその増えた税金を再分配して消費全体が減らないように、例えば年金の支払い時期を前倒しにするとかして調整すればいいのです。まともな政府ならという注釈がつきますが、信じましょう。(笑)間違っても社会保障費を減らすなんて事をしてはいけません。自殺行為です。むしろ何があっても増やすべきなのです。

企業のAI導入の目的は売り上げを増やし経費を減らして利益を増やす事なので、そのためには消費者を減らしたのでは元も子もなくなります。従って民主主義が正常に機能している国なら消費全体が減らないように、神の見えざる手によって自動的に調整が行われる、というのが正しいものの見方なのです。

さらに、早期に退職した人が大人しく余生を楽しむとは限りません。ベンチャーを立ち上げたり、再就職したりするでしょう。神の見えざる手はその人達の仕事として、AIやロボットを導入しようがないような労働生産性の低い労働集約型の職業に導くという訳です。その場合は設備投資や運転資金のための借り入れが増えますから、リンクしてGDPも増えていきます。

そうすれば収入がダブルになって倍増するは、人手不足は解消するはで一石二鳥です。人口がやたら多い発展途上国の場合は、どうなるかは知った事ではありませんが、日本のように生産年齢人口が減っていく国にとって生産性向上は不可欠なのです。失業を心配する余裕なんてありません。

幸い日本にはそのための科学技術力や創意工夫をする知恵、あるいは改善に対するモチベーションがあります。だから前から言っているように日本の未来は明るいのです。希望に満ちているとは思いませんか?

怖いのは外需依存です。安易に需要を海外に求めるなら国内需要は増えずGDPも増えません。海外投資が大半を占めると言われる内部留保のみ積み上がり国民生活は豊かになれないのです。見えざる手もそこまでは面倒見てくれません。

結局アベノミクスの外需依存策は、AIの時代にも百害あって一利もないという話になりました。まず外国人観光客を減らしましょう。特に反日国からの入国はトランプさんを見習って厳しく制限すべきです。今後近隣諸国からのテロリストや犯罪者、不法移民は増える事はあっても減る事は考え難いです。

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コメント

問題はAIの主人は誰かなんですね。

昨今の我が国のITインフラ事情は、アメリカを基準にしたもので日本にその管理権がなく、AIもそのITインフラ上に乗るため、ある意味「AI=危険」と捉えても仕方のないことでしょう。

本来、独自インフラを起こし日本人による管理下で作動するAI(もしくはRI Robot Intelligence)を構築しなければならないのです。そして、そのために国はどんどん援助し、発展に努めればよいのです。

その結果、生産性が向上して働く必要がなくなれば即ち職が減ったとしても、失業者を路頭に迷わせ経営者や株主がその利益を独占させずに、日本国民に広く施すようにすればよいのです。

まぁ、安倍は絶対にやらないでしょう、売国奴ですから。

投稿: Sura | 2017年2月14日 (火) 00時55分

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