日米両首脳の暴走、どちらが国益に叶うのか
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(アメリカの国際貿易委員会は、中国から輸入された道路の舗装などに使う製品が中国政府による補助金によって不当に安く売られ、アメリカの企業が損害を受けていると認定し、反ダンピング税などが課せられることになりました。
これによって、中国の製品に対して372.81%の反ダンピング税と、補助金の効果を相殺する最大で152.5%の相殺関税が課せられることになりました。/NHK NEWS WEB)
(結構本気ですね。トランプさんのやる気が見える処置です。これは中国は大変だわ。泣きっ面に蜂か(笑)その後の電話会談で、ひとつの中国を認めると言ったらしいですが、バランス取り過ぎでしょう。よう分からん。)
トランプ大統領関連のニュースがやたら多い今日この頃ですが、多分に批判的なものが目立ちます。ポピュリズムだとかファシズム、独裁だと言いたい放題です。しかしながら、アメリカであれだけデモが起きたり反対派が目立っているのはポピュリズムではない証拠ではないでしょうか。ちょっと独裁的かもしれませんが。(笑)
それにしても、疑問符が付くのは娘のイヴァンカさんのビジネスにまで不買運動を起こしたり、デモ隊の一部は暴徒になって関係のない店を襲ったりしている事です。とてもまともとは思えません。普通の人がそこまでするでしょうか? 政敵、あるいは大統領令を快く思わない勢力が嫌がらせをしているとしか思えないのです。
トランプ大統領はこういう逆風にめげる事なく、ある信念を持って動いているように見えます。八方美人の最近の米大統領にはない特性を持っていると言えるのではないでしょうか。つまり今までの大統領の方がポピュリズムを実践していた訳です。支持率が低くなかったオバマさんなども、出来もしない事をやると言ってみたり、万事がのらりくらりでした。
客観的に見て、トランプ大統領が言っている事、やっている事は米の国益に叶うものです。少なくとも一部の資産家を富ませる政策ではありません。従ってこれまで冷や飯を食って来た低所得層の白人支持者から見ればよく頑張っているという事になります。尤も、支持層は低所得者よりインテリ保守派だという説もあるようです。
メキシコとの国境に壁を作るというのも不法移民が年間数十万人という事を考えれば、今まで作らなかった事の方が不思議なくらいです。NAFTAを活かしてメキシコで作ったクルマを米国に逆輸入するなどという事も考えてみればふざけた話です。
例えばトヨタやホンダが中国や韓国でクルマを生産して逆輸入したなら私も売国企業と呼び買いません。あるいは輸入台数で一方的に負ける状況なら関税自主権を持つ主権国家として高関税にするのは当然な政策と言えるでしょう。
テロリストを排出する国からの入国を制限するのも、やり方や選別した国が正しいかどうかはともかくとして、ある程度やむを得ません。逆の立場ならそう思うでしょう。日本に犯罪者集団を送り込んで来る韓国からの入国ははっきり言ってお断りです。メリット・デメリットを天秤にかければデメリットが多いに決まっています。
しかも未来永劫それらの国からの入国を拒否すると言っている訳ではないのです。新審査マニュアルが出来るまでというのですから無茶苦茶とは思えません。さらに、それらの国はトランプさんが急に言い出した訳ではなくオバマさんのときから要注意国にノミネートされているのです。
米のマスコミも日本と同じで思い切り偏向していていますから都合の悪い事実は隠しますが、トランプ政権はマスコミが言う程デタラメではないのは確かです。私がアメリカ人なら熱烈に支持するでしょう。
とは言え、米の国益優先のために他国を口汚く攻撃するのは品位に欠けます。押し売りもあり得ません。世界一の大国の大統領としてはいかがなものでしょうか。尤も、その攻撃に乗せられて右往左往するのはもっと下劣です。なかんずく、一国の首相が間違っても一部の企業を利するような発言をするべきではありません。
相手がそう出るならこちらも国益優先でいけばいいだけです。ところが安倍さんのやっている事は国益ではなく一部の企業のためとしか思えないのです。雇用で米に貢献しているなどと、どう言い訳をしても、それよりトヨタなど私企業の利益が勝る事は言うまでもありません。
逆に考えれば分かりますが、米自動車会社が輸出も含め日本で200万台も売っているとすれば、どんなに雇用を生んだとしても乗っ取られている感じがします。そういうもんでしょう。トランプさんの怒りは、なぜ米企業がそんなにあっさり日本企業の軍門に下るのかという悔しさの現れなのです。
何もせず手をこまねいていると、その内日本車のシェアが50%60%になるかもしれません。つまり日本に生殺与奪の権を握られかねないという恐怖感があるのではないでしょうか。白人のプライドがズタズタです。
しかしそれが日本の国益に叶うかと言えば、否と言わざるを得ません。輸出が産み出す貿易収支黒字や現地生産の直接投資で稼ぐ所得収支の黒字が多ければ多い程円高が進むのは自明です。しかもその黒字の大半はデータでも明らかなように海外への再投資へ向かいます。
その結果としてのデフレ不況ですから、外需依存の考えを改めるべきです。大多数の日本国民から見れば全く得はないのです。外需を縮小し、内需を拡大しない限り米との摩擦は収まらないしデフレ解消も出来ません。これは経済の常識です。
さらに安倍首相がTPPで米に翻意を促すと言っていますが、何を考えているのでしょうか。完全な内政干渉だし足下を見られます。日本は極悪なTPPの条件で満足していると思われれば、これからの二国間交渉で有利に事を進める事など考え難いのです。そういう人の事を間抜けというのですが、売国ポチなら仕方ないかもしれません。
今回安倍さんはトランプさんからゴルフを招待されていますが、エアフォースワンに乗ってコースまで行くそうです。ウァオ~、そこまで厚遇されると相手に甘くなるのは人情というものです。しかもトランプ氏は安倍さんが仲間かどうか見極めると言っているらしいです。それは米からすれば、ポチかどうかを確かめると同義です。(笑)誰か止めてくれ~。
(特亜勢力から嫌がらせを受けているらしい塚本幼稚園、日本らしくてとてもいい画像なので使わせてもらいました。バカな大人に騙されるなよ。すくすくと育って欲しい。本記事とは何の関係もありません/笑)
「日本には何でもあるけど希望がない」と言った小池都知事と言い、日本は政治家に恵まれません。そんな事、もし本当だとしても政治家は絶対口にしてはいけない言葉です。将来の希望を語れない政治家なら必要ありません。じゃあ他に誰がいるかと言われれば・・・考えたくもない。(笑)
実際日本の現実は全くそんなに酷い状態ではないし、むしろ日本程希望のある国は世界にないと私は思っています。日本の問題は希望がないと思わされている事と、優れた政治家に恵まれない事です。そのせいで本当に希望のない国になりかねません。
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コメント
日本には何でもあるけど希望がない
・・・私の理解では 日本には海外からの金融侵略・マスコミ情報操作機関・移民に化けさせての人口侵略の計画/機関等お人好し無防備日本から国土・生きた金・産業技術の略奪を目標とした国家、企業/機関は山程あるけれど 我が国の自主自尊を目指す政治家・官僚は恐ろしく少ない・・・と感じています。幾らかの有志が時々出現しますが、TV新聞等が泡沫候補扱いして潰しているのが現状ではないでしょうか。
投稿: AZ生 | 2017年2月11日 (土) 08時45分