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2017年3月 9日 (木)

何を信じればいいのか「新、間違いだらけの車選び」(前編)

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2017年のコンシューマー・レポート年次分析で最高評価を得たのは高級車ではアウディ、大衆車ではスバルだったようです。ベスト3は全てドイツ車ですが、 腑に落ちないのは同じドイツ車のメルセデス・ベンツが上位に見当たらない事です。

20位というのはどういう事でしょうか。輸入車の中でベンツを一番多く売っている日本での評価とは全く異なります。私に言わせればアウディとベンツ、性能的には甲乙つけ難く、出来や見栄えの点で、ややメルセデスに分があるかな?という感じです。

さらに別の意味でもアウディの一位には疑問符がつきます。VWと同根の排ガス偽装があったディーゼル車の評価が急に回復するとは思えません。ガソリン車に絞った評価というならVWのガソリン車が上位に入らないのも妙な話です。

韓国車が6位と12位というのも解せません。キアとヒュンダイは今は同じ会社なので品質に差が出る訳もないし、どちらかと言えば親会社であるヒュンダイにアドバンテージを持たせると思われるので、これ程のキアとの差は不思議です。

テスラが8位というのも訳が分かりません。大半が電池代の1000万円もするクソっ高いEVに満足するユーザーって何なんでしょうか。(笑)フルスロットル走行のドイツへ持っていけば、高速道路を3分も走れば電池が高温でパーになってお釈迦です。

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(テスラ・モデルS バカでかいので日本向きではない)

そんなものが日本車やドイツ車と肩を並べるなんて片腹痛いです。非常に好意的に見ても20年は早いと言わざるを得ません。このレポート、突っ込みどころ満載のようです。まるで米格付け会社の国債格付けランキングのようです。(笑)

以下、ベスト20(  )内は昨年の得点

1位:アウディ 予測信頼度:4/5、顧客満足度:4/5、ロードテストのスコア:86、総合スコア:81 (80点)

 2位:ポルシェ 予測信頼度:3/5、顧客満足度:5/5、ロードテストのスコア:88、総合スコア:78 (76点)

 3位:BMW 予測信頼度:3/5、顧客満足度:4/5、ロードテストのスコア:86、総合スコア:77 (76点)

 4位:レクサス 予測信頼度:5/5、顧客満足度:4/5、ロードテストのスコア:74、総合スコア:77 (76点)

 5位:スバル予 測信頼度:3/5、顧客満足度:4/5、ロードテストのスコア:81、総合スコア:74 (78点)

 6位:キア 予測信頼度:4/5、顧客満足度:3/5、ロードテストのスコア:77、総合スコア:74 (72点)

 7位:マツダ 予測信頼度:4/5、顧客満足度:4/5、ロードテストのスコア:75、総合スコア:73 (74点)

 8位:テスラ 予測信頼度:2/5、顧客満足度:5/5、ロードテストのスコア:88、総合スコア:73

 9位:ホンダ 予測信頼度:3/5、顧客満足度:4/5、ロードテストのスコア:77、総合スコア:72 (71点)

 10位:ビュイック 予測信頼度:4/5、顧客満足度:3/5、ロードテストのスコア:72、総合スコア:72 (74点)

 11位:トヨタ 予測信頼度:4/5、顧客満足度:4/5、ロードテストのスコア:68、総合スコア:71

 12位:ヒュンダイ 予測信頼度:4/5、顧客満足度:3/5、ロードテストのスコア:73、総合スコア:70

 13位:アキュラ 予測信頼度:3/5、顧客満足度:4/5、ロードテストのスコア:73、総合スコア:68

 14位:ボルボ 予測信頼度:2/5、顧客満足度:3/5、ロードテストのスコア:77、総合スコア:68

 15位:リンカーン 予測信頼度:2/5、顧客満足度:4/5、ロードテストのスコア:80、総合スコア:68

 16位:インフィニティ 予測信頼度:3/5、顧客満足度:2/5、ロードテストのスコア:77、総合スコア:67

 17位:シボレー 予測信頼度:3/5、顧客満足度:4/5、ロードテストのスコア:74、総合スコア:67

 18位:キャデラック 予測信頼度:2/5、顧客満足度:3/5、ロードテストのスコア:79、総合スコア:66

 19位:クライスラー 予測信頼度:2/5、顧客満足度:5/5、ロードテストのスコア:84、総合スコア:66

 20位:メルセデス・ベンツ 予測信頼度:3/5、顧客満足度:4/5、ロードテストのスコア:80、総合スコア:66

それにしてもVW 排ガス偽装発覚以来の各国、各メーカーのグリーンカーに対する対応の変化が面白いです。急にディーゼル車のトーンが下がりました。「これからはディーゼルの時代」と言っていた評論家やメディアも沈黙です。(笑)

それでも日本のお家芸であるハイブリッド(HV)とは言いたくないようで、EV あるいはPHV を持ち上げ始めました。見事に欧州やニッサンの姿勢にリンクしているのはなぜでしょうか。

今後さらに厳しくなる日米欧、先進国での排ガス規制、燃費規制に対応するには、メーカーとしては一定数のEVとPHV を持たざるを得ないのは分かりますが、全てがそれに取って代わる事は出来ません。そんな事をしたら一体何十基、何百基の原発が必要になるのか気が遠くなります。

モーターや電池に必要な天然資源だって無制限に供給出来る訳ではないのです。従ってEVやPHVが世界で急激に増える事など全くあり得ない話です。皆さん今度こそ騙されないようにくれぐれも注意しましょうね。(笑)

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      (ホンダ・アコード・ハイブリッド)

結論から言いますと、ここ当分(10〜20年くらい?)はハイブリッドが主役で実際にもアドバンテージを持ちます。なぜなら最善とは言えないもののユーザーや地球の要求にバランスよく応えられるからです。

一般のユーザーが何を望むかを想像してみましょう。まず経済性です。このところ価格も随分安くなりました。マイルドハイブリッドならガソリン車の10万〜20万円アップで買うことが出来ます。

これならガソリン代が下がった今でも3年程で元が取れるでしょう。それなら排ガスや省エネで有利なハイブリッドにしない手はありません。航続距離もガソリン車の1.5倍〜2倍も走ります。という事は、一般的なドライバー(年に1万キロ走行)なら月に1〜2回ガソリンを入れれば後はほぼメンテフリーです。こんな楽な事はありません。

ストロングハイブリッドでも5年くらい乗ればトータルで見て損はないでしょう。電池の寿命も延びているのでリセールバリューも低くありません。何と言ってもストロングともなると(笑)文字通り大出力のモーターを積みますから発進加速が素晴らしいのです。

高速域はガソリンエンジンがメインになるのでパワーの心配もありません。さらにこのクラスはガソリンタンクも大きいので一回満タンにすれば1000キロ以上も走るのですからチョー楽です。

そういう点で言えばアコードのシリーズハイブリッド方式が中〜小型車として最も優れているかもしれません。街中はモーターのみで走り、郊外の高速道路では駆動輪直結で効率よくガソリン走行するからです。それが排ガスの出し方としても一番理に叶っています。

もちろん街中でもバッテリー容量が下がった場合はガソリンエンジンが廻りますが、充電用として最も効率のいいところが使われるので普通のガソリン車より数段排ガスはクリーンです。頻繁にフルパワーで走るなら話は別ですが、街中でそんな使い方は普通しません。

ホンダは恐らくですが今の、故障の多かったフィットタイプの1モーターハイブリッドシステムを諦めて、次世代マイルドか、あるいは全てこのアコードタイプに切り替えて来るのではないでしょうか。

NSXとレジェンドは今の運動性能重視の3モーターのままと思われます。PHVに関しては米国主体で、日本での販売は大して積極的にはならないのではないでしょうか。また長くなりそうなので、次回に続きます。

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