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2017年4月18日 (火)

翼の折れた日の丸半導体(前編)

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---日米 FTA消費増税 /カジノ解禁に反対します ---

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 日本の企業は大変です。国内同業社は強力なライバルだし、販売店は値引き合戦にしか関心がなく、頼みの役人は天下りなどの利権にしか興味がありません。政治家に至ってはどこ見てんのよ〜状態で、米隷属なら未だまし、中朝韓へ利益供与をしたくてしたくてウズウズしてるBKDだらけです。

海外に目を向ければ技術泥棒にディスカウント(ダンピング?)専門メーカーだらけで、フェアな競争をさせてもらえません。さらに周辺の途上国メーカーは国の手厚いサポート付きですからハナから土俵が違うのです。これで戦えという方が無理です。

そう考えた時に日の丸電機産業は実によくやっていると言えるのではないでしょうか。世界的有名ブランドが林立し、売り上げ規模も産業全体で80兆円にもなります。実は売り上げだけで見ると自動車より規模が大きい産業なのです。

しかし日の丸電機産業の歴史は苦難の連続と言えます。古くは80年代の日米半導体摩擦に始まり、最先端技術はことごとく米から難癖をつけられる有様でした。何と味方である筈の通産省(当時)までが後から鉄砲を撃つのですからたまったものではありません。

国産の無料教育用OS、トロンなどは国内同業者までが敵側につきました。孫正義、ソニーの盛田氏らが、なぜか米について通産省と組み、寄ってたかって潰してしまったのは記憶に新しいです。

あれが生きていれば、その後出て来た不完全OS Windows の天下にはならなかった可能性が高いだけに惜しまれます。(その後トロンは電子機器用のマイコン搭載OSとして生き残る)

産業のコメと言われる半導体に関しては米の要求を全てのむ形で生き延びはしましたが、そのドタバタぶりは当時の欧州連合(EC)から見ても奇怪に映ったらしく、被害者である筈の日本がガットに提訴されたりしています。通産省の間抜けで底抜けの売国ぶりが際立ちました。

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  (独占を許してくれないのは世界の常識)

その後の日の丸半導体は、ご存知のように迷走に次ぐ迷走を重ねる訳ですが、極めつけは韓国への技術漏洩です。それまで実績も基礎技術も何もなかった韓国サムスン電子がいきなり90年代に半導体で世界の主役級に躍り出ます。

さらにシャープの液晶テレビ、それに続くディスプレイと言われた有機ELまで主役の座を明け渡すのですから、間が抜けた話ではないでしょうか。開発資金ゼロの企業が、基礎から積み上げ、とてつもない投資をして来た日本企業をあっさりと抜き去るのですから間尺に合いません。

その秘訣はパクリにケンチャナ精神(なんとかなるべ)と低コストです。中国など安い人件費の国で生産し、実験も満足にせず売り出します。反対に日本企業は慎重です。投資の回収を考えれば安く出来る筈がありません。また完璧な商品を目指すあまり発売時期はどうしても遅くなります。

その間隙を縫うようにして、訴訟で敗訴する前に売り尽くすのが韓国企業の作戦、ビジネスモデルです。これで日の丸電機産業はボロボロになりました。シャープ買収も国さえしっかりしていれば詐欺師的台湾企業に買われるような事はなかったのに、と残念でなりません。

その二の舞がまた東芝で起きようとしています。原発事業の損害で生死を彷徨う東芝が半導体部門を切り売りして本体を立て直そうという算段です。売却額は2〜3兆円という数字が上がっています。

今の東芝の時価総額より高いというのは笑ってしまいますが、まあ情けないの一言です。基本的に外交には無策な国で、しかも対米隷属である事すら忘れ海外、特に米国で迂闊に大胆な事(投資)をしたツケは大きいです。

恐らくある程度の仕込みもあったのではないでしょうか。こういう事態は十分想定されました。亊ある毎に日本の誇る優良企業が外資に安く買い叩かれるという構図が出来つつあります。

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(決して儲かる商品ではないという48層3D NANDメモリ)

ある専門家は売却額に関し、3D NAND メモリの需要をオールフラッシュサーバーの急速な普及から予測して、8兆円でも決して安くはないと言っています。一時的にサムスンの後塵を拝しているとは言え東芝は腐っても鯛です。世界屈指の技術開発力が光ります。

さらにサムスンに対し致命的に遅れを取っていると思われていた48層3D NANDでも突然存在感を示しました。昨年発売されたアップル社のiPhone7の最高級機種からは東芝製の48層3D NANDが出てきたのです。スマホに3D NANDが使われたのは初めてのケースだと言います。

また今年の2月から東芝が3D NANDの本命として勝負をかけている64層のサンプル出荷も開始されました。ここでアクセルを全開にしてノウハウを蓄積し、さらなる技術の向上も図れるという訳です。8兆円が割安に思えて来ます。(笑)

長くなりますので、次回へ続きます。

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