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2017年5月21日 (日)

なぜ反日国は誕生したのだろうか(最終編)

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---日米 FTA消費増税 /カジノ解禁に反対します ---

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前回からの続きです。

日本が清との、朝鮮の独立を賭けた戦争に勝った事で、ようやく中国の柵封状態から解放された朝鮮は、自らの無力、無能さに気付き途方に暮れます。中国の顔色ばかりを見て自律的に何かを決めて来た経験がないのですから当然です。

結局強い日本に併合される事が最良の道だと判断した当時の為政者は、そういう意味では立派でした。その後、日本からの投資で目覚ましい経済発展を遂げ、さらに創氏改名で念願の日本名まで獲得した朝鮮人は中国人を見下すようになります。

いわゆる戦勝国民としての振る舞いをするようになるのです。五族が入り乱れる満州などでは、随分いい思いが出来たのかもしれません。ところがそれも長くは続きませんでした。35年に及んだ日本統治は日本の敗戦と共に終焉を迎えます。米によって切り離されるのです。

しかしながら、棚ぼたであれ、折角独立を得ても新しい支配者は自らの利権拡大しか頭にありません。歴代大統領の結末が悲惨な事がそれを証明しています。未だにそれは続いていて、朴クネさんを見ても分かるように、まともな経済政策や外交など出来る筈もないのです。日本も人の事は言えませんが。(笑)

そうこうしている内に北朝鮮軍が38度線を超えて韓国に攻め込みます。李承晩が大軍を演習の名目で南に移動させた隙をついたと言われていますが、一説によると李承晩は対馬に侵攻するつもりだったのではないかと言われています。

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(当初の李承晩ライン、九州まで含めていたらしいが、米に叱責されてマッカーサーライン辺りまで後退したという)

真偽の程は定かではありませんが、あの当時の武装解除されていた日本なら韓国軍に十分勝ち目はありました。問題は日本に駐留していた米軍ですが、それを黙って見過ごすかどうかは分かりません。

マッカーサーラインは竹島を韓国側に置いていたという事実はありますが、対馬は日本側でした。しかもそこには人が住んでいましたから、韓国軍が攻め込めば間違いなく犠牲者が大勢出ます。さすがの米軍も動いたかもしれません。

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(竹島を韓国側に無理矢理入れたマッカーサーライン)

それにしても一事が万事で、韓国人は戦争に負けてしまった日本に対しては極端に冷淡になりました。李承晩ラインを独断で設定し、そこに入る日本の漁船を片っ端から拿捕したのは日本にとっての、有史以来、最大級の屈辱的出来事です。犠牲者も出ました。

さらに、最近になって思い出したように慰安婦問題や強制徴用工問題で日本を揺さぶります。全ては日韓基本条約で解決済みであるにも関わらずです。ゴールポストを動かす天才民族は次から次へと難題を突きつけて来ます。

一方の日本政府は腑抜けぞろいでした。河野談話や村山談話で譲歩に次ぐ譲歩を重ね、敵に言質を与えて行くのですから言語道断です。それが世界の定説にさえなりつつあります。ようやく12年に保守と言われる安倍政権が誕生し、反撃に出るのでは?と期待したのも束の間、さらに国民は失望する事になるのです。

余り話題にはなりませんでしたが、2016年12月に岸田外相は「当時の軍の関与のもとに多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた」と軍の関与を認めてしまいました。これは致命的です。河野、村山談話でさえ認めていなかったものを認めてしまったのですから、万死に値する売国行為と言えます。

さらに軍艦島の世界遺産登録の時には直前になって韓国の裏切りに遭い、結果的に「徴用工強制連行」を認めてしまいました。観光の目玉に過ぎない世界遺産と日本の名誉を交換したのです。これが保守の筈の安倍政権が行った事です。心ある日本国民は深く傷つき失望しました。

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(こんな、どうでもいいようなものと、日本の名誉が交換された)

結局、戦争で負けるという事はそういう事なのです。誰かが言っていましたが戦争責任には「開戦の責任」「戦争犯罪の責任」「敗戦の責任」の三種類あるのだそうです。私は罠に陥れられた開戦に関しては、歴史的に見ても戦争そのものの責任が問われた事がないという事実からも無罪だと思います。短期で見れば互角以上に戦えるだけの戦力もありました。決して無謀な戦いでもなかったのです。

戦争犯罪については、個人的なものがあった事は否定しませんが、国家として組織的犯罪を犯したという事実は戦後の米の調査(IWG)でも確認されていません。従ってこれも無罪です。最後の敗戦に関してだけは、残念ながら有罪と言わざるを得ません。

それによって国民が受けた被害は甚大で、未だに後遺症を引きずっています。寄ってたかって日本が悪かった、というプロパガンダが世界で展開されているのです。内外からの圧力もあると見えて、政府もそれに抗しきれません。百年も先の未来には日本悪玉説が固定している事でしょう。

結論を急ぎましょう。結局白人が支配する世界の体制は崩れそうで崩れなかったのです。野蛮な軍事的支配こそ極一部を除き影を潜めましたが、より狡猾となり、複雑化する経済支配と言論支配に形を変えて復活しました。都合の悪い国、勢力は排除されるのです。

と言ってしまえば身も蓋もありませんが、(笑)ささやかな抵抗があるとすれば、事実の拡散、国民の覚醒でしょうか。地道な努力がいつか実を結ぶのかもしれません。

今回、当初の予定より長くなりましたが、言いたい事は未だ山ほどあります。(笑)いずれにしても反日国が世界に存在するのは歴史の必然と考えるべきです。

それをされるだけの力が我々に残っているからですが、反日国が存在しなくなった時は、日本と世界にとって凄くいい時代になったか、最悪の時代になったかの、どちらかと言えるのではないでしょうか。

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コメント

私が見知っている限りでは、世界中で反日を掲げていたり反日を利用する国は中国・韓国・北朝鮮のみです。
 少し同調できない所もありますが、韓国がゴールポストを動かすことが天才的な事(笑いました)と約束を反故にすることで自身への信頼感を損ねている事に気づいて欲しいと思います。気づかない限りゴールポストを動かすことが良い方法だと思っているのだとはっきりわかるから分かりやすいとも言えますが。

投稿: nao | 2017年5月21日 (日) 23時49分

naoさん

よく言われていたのは「世界に反日国家は4つある」でした。おっしゃるように中国、韓国、北朝鮮の三国と、我々の住む日本です。(笑)

今はネットのお陰もあって日本は抜けたとは思いますが、それくらい自虐史観を持った国民だったのです。

それを植え付けた国はブログ記事でも書いたように明らかに米で、これまで散々白人国家の邪魔をして来たのも日本です。

そのため何かにつけて日本は目の敵にされます。その構図は今も基本的には変わっていません。白人はルールを自分たちに都合がいいように変えるのです。

もちろん国民レベルまでそうかと言えば、そこまでバカではありませんね。あの三国を除けば、ですが。。(笑)

投稿: 田中 徹 | 2017年5月22日 (月) 06時52分

« なぜ反日国は誕生したのだろうか・・・4部作への評価を以下に述べさせて頂きます。

真に素晴らしく、日本人がこの70年間に渡り、nhkを含むマスメデイア等に捏造された情報による洗脳自虐史の本質と経過がわかり易く解説されていますね!
この内容をすっぽりこのままを日本中のあらゆる印刷物・・・新聞、教科書に掲載される事を希望致します。

投稿: | 2017年5月22日 (月) 17時25分

田中様、米については私も同様に思いますので、あえて言いませんでした(笑)。
 自虐史については遺憾に思います。もちろん、戦後二十~三十五年位までの左翼や共産党関係者のプロバカンダ?は在ったとは思いますが、若かったので詳しくは分かりませんが、その言葉でくくるのは私は賛同できません。そして今も自民党はそのころに政治家をしていた方とさして変わりませんが今の方が精神的に幼いと感じます(これは私が精神的に成長したからかもしれませんが)。
 主権を執っていたのは自民党なのだからその頃に少々極端な自虐があってもそう受け取られないように立ち回っています。そして時代を考えればわかりますが、やくざやゴロツキが当たり前でどの党でも関係の無いものに責任を取らせ、都合の悪い人間は消す事も自在にできたと思います。
そして一番権力も影響力も持っていたのは自民党です。今、国有地を売る事に政治家に忖度してただ同然に売っている事も昔から日本にも周辺国にもよくある事です。腹は立ちますがまだニュースで流れてくることは昔よりはマシだと思います。
 お花畑は今の自民党信奉者です。天皇に関してもこのまま進めば悠仁天皇が誕生しその後男児が生まれなければ、廃止などしなくても存続不可能となります。男系男子に拘って打つ手を打たないと大変厳しい状況だと思います。皇族方の集まる日本の伝統的な風習?も宮家が全くない状況では存続不可能になるかお飾りとしてまた誰かが利用する為に残している可能性もありますが何の意味があるのかは疑います。
 本文を噛み締めるまで熟読できていないので、とんだお門違いのコメントになっていたら申し訳ありません。

投稿: nao | 2017年5月22日 (月) 23時06分

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