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2017年6月14日 (水)

質問にお答え致します。(2)

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---日米 FTA消費増税 /カジノ解禁に反対します ---

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今日はアベノミクスとは何だったのか?の後編を書く予定でしたが、読者の方からご質問がありましたので変更してお答えします。

>マネタリーベースが一番重要な気がしますがその中身は税金の歳入歳出とは全く関係は無く、借金というか銀行の貸し出し金で構成されているように思いました。

おっしゃるように歳入歳出とは全く関係ありません。さらにマネタリーベースは借金や貸出金というより、基本的には金融機関の借入金(預金)の一部という解釈です。但し貸借対照表では資産の部に計上されます。

日本の場合、預金準備率が平均で1%(金融機関によって違う)程なので、ざっくり言えば1億円の預金残高に対しては100万円日銀に預ければいいという事になります。

逆に言えば1億円の日銀預け金(当座預金残高)があれば保有現金や預金残高とは関係なく、理論上は信用創造という形で100億円まで貸出しが出来るという事です。実際にはそこまでは出来ないし、現実的でもありません。今現在で言えば3倍程度です。

しかし、それをもって貸出し残(マネーストック)が少ないとは言えません。日本の国民一人当たりマネーストックは以前も書いたように欧米の約3倍もあるのです。むしろ異常に多いと言えるので、銀行からの貸出しが少ないから、どうのこうのという問題はどこにもないと言えます。

ちょっと難しいかもしれませんが、今膨らんでいるマネタリーベースの内の当座預金残高は大半が日銀による買いオペの結果です。つまり日銀が市場から債券を買って、その支払を売った銀行の日銀当座預金口座に振り込んでいる訳です。

この資金はその債券を担保にして日銀が発行した円です。と言っても実際に日銀券を印刷する訳ではなく当座預金口座に印字するだけです。これもひとつの通貨発行権の行使と言えます。そもそも国債自体が准通貨なので、それがいつリアルな円に替わっても不思議はない訳ですね。

このように国家はいくらでも通貨が発行出来ます。その場合のリスクはインフレだと言いますからふざけた話ではないでしょうか。(笑)日本は未だデフレなのです。まずデフレを脱却してからインフレの心配をしろと言いたいです。

だからと言って440兆円もあるマネタリーベースをこれ以上増やす意味はありません。それ自体米より多く、ユーロ圏との比較では3倍近くにもなりますから、何のために異次元緩和を続けるのかは疑問です。マネーストックも十分過ぎるくらいあるので、問題はその辺りにはないと思われます。

日本の問題は中産階級の没落です。最も消費をしなければいけないこの層の可処分所得が下がっているのが一番のネックではないでしょうか。その原因は長引くデフレと消費税です。デフレはここで何度も言っていますが、外需依存を改めればある程度解決出来る筈です。

さらに庶民の財産であり、借り入れの担保でもある土地の価格が上がる政策が必要ですが、なぜか政府は後ろ向きです。高い固定資産税に大都市集中型の経済システムではどんどん地方の地価は下がるでしょう。

>景気が良くなるのには貸し出しが必要で、庶民などの貯金(銀行へ預けた)はそれには何の関係も無いのでしょうか?。

上で書いたように貸出額そのものは大きいのですが。肝心な中小企業や一般庶民に廻っていないのが問題です。大都市対地方、大企業対中小企業、経営者対従業員の間の格差拡大も原因のひとつかと思われます。

庶民などの貯金に関しては、政府や企業が借金をした結果なので、減る事は問題ですが増える分には特に問題があるとは思えません。庶民の貯金と貸出しの関係も、今の巨大なマネタリーベースを見る限り特にないと思われます。いずれにしても中産階級、つまり庶民の可処分所得を増やす政策をする事が肝要です。

森友学園や加計学園問題は反政府勢力の政権潰し活動の一環と捉えるべきです。報道も反政府勢力側なので、彼らの言う事を鵜呑みには出来ません。いずれにしてもマクロで見ればどうでもいい事です。 収束は時間の問題ではないでしょうか。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

田中様ありがとうございます。経済のイロハのイの字の一画分位はなんとなくわかってきたように思いますが、まだまだ理解しきれていないので人生が終わるまでに少し位は自己学習して理解を深めたく思います。丁寧なお答えありがとうございます。
最後の四行については意見が異なります。経済優先の視点で考えるならば田中様の解釈で良いと思いますが、倫理の視点から言えば(時代劇の悪代官や共謀者が私利私欲を肥やす事の片棒を担ぐ感じ)現在の政治家が行ってはいけない事で一般人が同じことを行えば(例えば公務員の一個人)犯罪行為だと思うのでうやむやに収束させて良い案件とも思いません。

投稿: nao | 2017年6月15日 (木) 12時08分

私もうやむやで良いとは思っていません。然るべきところで、しっかりと調査すればいいのです。

ただ、国会で重要法案をほったらかしにしてまでやる事ではありません。優先順位が間違っています。

頭の悪い反日の野党がどういう意図をもってそうしているかという事も考えるべきでしょうね。

投稿: 田中 徹 | 2017年6月15日 (木) 12時20分

少し迷いますが・・・。
重要法案が問題と私は思います。重要法案がスムーズに自民党の都合の良いようにすすめば安倍さんのしたい様にサクサクと法案が決まっていくでしょう。
 それが、議論を交わしてまともに修正していくのならまだ理解できますが、議論を交わすのは形式上で国会で議論を交わすのを自民党も総理も忌避したりごまかしたり政治の手法で躱したり(例えばヤジ。知らぬ存ぜぬ。自分のしたい事だけ断言する)。国会で行われている事は議論ではありません。その点で現在の総理を信用できません。
 野党が頭が悪いのでなく、こういう事でしか暴走を止める手段が無いことが問題だと思います。
 然るべきところで調査も全く変な意見だと思います。ここでうやむやになったら悪代官が正しい事に日本社会も多分他の国でもなる事は明白ではありませんか?。長いものに巻かれろということわざが日本にはありますし。

投稿: nao | 2017年6月15日 (木) 17時18分

naoさん

新聞やTVの偏向した報道だけを見ていれば、そう考えてもやむを得ないでしょう。naoさんに非はないと思います。

然るべきところという意味は、三権分立を守れという事です。何でも国会でやっていたのでは時間がいくらあっても足りません。

本来の姿である司直の手に委ねるべきだと言う事が変な意見という方がおかしいですよ。

私は何度も言っていますが安倍さんの味方ではありません。野党が酷過ぎるから仕方なく消去法で現政権の側にいるだけです。

今のやり方を暴走に見せているのは、むしろ野党とマスコミの方に責任があると思います。

まあ、色々な意見を参考にしながら、じっくり考えてみて下さい。

投稿: 田中 徹 | 2017年6月15日 (木) 18時31分

田中様お返事ありがとうございます。司直の手に委ねるという事は誰かが訴え出るか、検察?が調べるか?位で国民が損失を被る犯罪を政治家がしてもそれが裁判になる事はほとんどありません。今までに自民党がさんざんこの手を使ってきているので。
 基本的に現在の強権を持つ安倍政権に表立って異を唱える人は日本人ならまずいないという事を言いたかっただけです。今回文科省の事ですが公務員で政権に異を唱えるとはけしからんとやり玉に挙がっています。でも警察も裁判所も公務員では?(つまり政権に逆らってまで問題にする人はまずいないし、裁判になったとしても政府有利に事が運ぶ可能性が高いと思うだけなのです)。

投稿: nao | 2017年6月16日 (金) 23時59分

>基本的に現在の強権を持つ安倍政権に表立って異を唱える人は日本人ならまずいないという事を言いたかっただけです。

そんな事ないですよ。野党やマスコミ他いっぱいいるじゃないですか。ある事ない事メチャクチャ言っていますよ。(笑)尤も、彼らが本当に日本人なのかどうかは知りません。

それでも高い支持率を維持しているのは、野党やマスコミの言う事を信じない人が増えて来たからです。良識派が増えた証とてみています。私のように、消去法で仕方なく支持している人も多いとは思いますが。

いずれにしても、この問題、naoさんとは平行線で長くなりそうなのでこの辺で終わりにしませんか。

基本的にどう考えるかは個人の自由なので、noaさんに私の考えを押し付ける気はありません。

投稿: 田中 徹 | 2017年6月18日 (日) 11時34分

田中様平行線という事に関しては私も同意見です。
 付け加えるなら、前回私が言いたかった事は三権分立を守れるほど政権の意向に逆らえる状況が現在ない事と然るべき調査という事が出来るように日本の政治もルールもなっていない事が言いたかったと思います。
 蛇足ですが、>野党やマスコミ~ある事ない事滅茶苦茶言っている事については否定はしませんが、そうでもありません(与党もしょっちゅう利用していますよ)。私は、野党やマスコミを信じ切らずすべて正しいとは思っていませんので、それを擁護しやすい記事も反対する記事も必ず目を通すことにしています(コメントに自信が持てない時も)。けれども、大抵の自分の言いたい事を言い張っている記事が多いです。
 ちなみに今のところ読売と週刊新潮はどちらかと言えば政権よりだなと興味深いです。

投稿: nao | 2017年6月20日 (火) 00時13分

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