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2017年6月23日 (金)

どこからどう見てもリスキーな自由貿易

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---日米 FTA消費増税 /カジノ解禁に反対します ---

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自由貿易やグローバル化の弊害について、これまで散々書いて来ましたが、今日は少し噛み砕いた分かりやすい話をします。安全保障面と、環境汚染、経済面の三通りのシミュレーションです。

最初に安全保障面
リカードの比較優位理論というのがあって自由貿易やそれによる国際分業が効率の点で有利であると言う説の根拠になっているようです。例えば世界に日本とタイ以外の国がなかったと仮定します。そこで日本は工業製品の生産に特化し、タイはコメその他の食料品の生産に特化したとしましょう。

そうすれば日本は足りない食料が手に入り、タイは自力では作れない自動車や電機製品を得ることが出来ます。一見ウィンウィンに見えるのです。ところが効率を重視し過ぎて日本が食料の生産を全てやめてしまったなら、自動車という高付加価値生産物と、食料という付加価値は低いが最も生物にとって重要なものが必要なだけ等価で交換という事になります。

凄い話ではないでしょうか。私は別に自動車を作る人が凄くえらいとは思いませんが、その背後には長年培って来た技術、ノウハウ他、膨大な有形無形の資産がある訳です。食料生産にノウハウがないとは言いませんが、付加価値の質量で言えば比較にならない事は明らかです。

さらに、両国の関係が良い場合はそれでも問題ありませんが、何かの拍子で関係が悪化した場合はどうなるでしょうか。タイは自動車輸入がなくてもさほど問題はありません。ところが食料の供給が途絶えた国は死活問題になります。安全保障上こういう関係が好ましくない事は明らかです。

次に環境汚染問題
自動車を生産し使用する事による環境汚染は先進国に限り、厳しい排ガス規制や資源のリサイクル化が進み年々減少しています。生産国は大半が先進国という事もあり一気に最悪の事態にはなり難いのです。一方食料生産が引き起こす環境汚染は深刻レベルまで進んでいます。

ご存知のように田畑には肥料として窒素やリンを撒きます。しかし限られた農地で効率を上げるためには肥料を増やしていかなければならないのです。中国を見ても明らかなように、これが深刻な環境汚染を引き起こします。

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(昔ながらのやり方では問題がなかったが、経済成長に連れて水質汚染の深刻さが増して来たタイ/家庭からの排水、農業、産廃物、観光産業が原因とされる)

さらに裕福になって牛やブタを欧米並に食するようになるなら、それらを飼うための飼料は人間の比ではありません。この連鎖は人口の増加もあって等比級数的に有害肥料の増産、使用に繋がります。

つまり食料を輸入する日本は自らは手を汚さないが、相手国にそれを強いる事になるのです。その結果は前も言いましたように、環境汚染の純輸入国となりトータルで見て地球を破壊していきます。環境テロ国家の烙印さえ押されかねません。全てを自前でやる場合との比較で、どちらが地球にとって好ましいかは自明です。

それではタイでは車が持てない? そんな事はありません。日本がただで作り方を教えてあげれば良いのです。・・・・誰が教えに行くかって? そこまでは責任持てません。(笑)

最後に経済面
ここに関しては22日の時点でエントリーしていた記事の内容に誤りがありましたのでひとまず削除致しました。後日もう一度分かりやすい例をアップするつもりです。分かりやすい例が思い浮かばなければ放置の場合もあり得ます。(笑)

それまではやや難解かもしれませんが同じ内容の「誰がための自由貿易なのか」(5月24〜)シリーズをご参照いただければと思います。大変申し訳ありませんでした。

以上、お詫びとご案内です。

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