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2017年8月17日 (木)

大東亜戦争の目的とは?

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---日米 FTA消費増税 /カジノ解禁に反対します ---

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今週のMXTV ニュース女子ではこの時期に相応しいテーマ、大東亜戦争について議論されていました。あの戦争の本当の目的は何だったのか、という事ですが、この問題、議論されてきたようで、案外誰も明確には答えられません。

番組でも侃々諤々の議論が展開されました。大きく分けて、(1)あれは侵略戦争だった、(2)いや自存自衛の戦争だ、あるいは(3)アジアを欧米列強から解放するためだ、という予想を裏切らない3通りの説ですが、最終的には自存自衛の戦いだったという事で落ち着いたようです。

ABCD包囲網や、事実上の最後通牒と解釈されたハルノートだけでなく、マッカーサーの米議会に於ける「日本は自衛の為に戦った」という証言(諸説あり)や、フーバー元大統領の「あれはルーズベルトが仕掛けた罠だった」という発言も、その根拠を補完するものとなっている事は間違いないでしょう。

以下、フーバー回顧録からの抜粋

「私は、ダグラス・マッカーサー大将と、(一九四六年)五月四日の夕方に三時間、五日の夕方に一時間、そして、六日の朝に一時間、サシで話した。(中略)

 私が、日本との戦争の全てが、戦争に入りたいという狂人(ルーズベルト)の欲望であったと述べたところ、マッカーサーも同意して、また、一九四一年七月の金融制裁は、挑発的であったばかりではなく、その制裁が解除されなければ、自殺行為になったとしても戦争をせざるを得ない状態に日本を追い込んだ。

制裁は、殺戮と破壊以外の全ての戦争行為を実行するものであり、いかなる国と雖も、品格を重んじる国であれば、我慢できることではなかったと述べた」

 これまでも、チャールス・A・ビアード博士らが日米戦争の責任はルーズベルトにあると主張してきた。対日石油禁輸について、ルーズベルト大統領から意見を求められたスターク海軍作戦部長が「禁輸は日本のマレー、蘭印、フィリピンに対する攻撃を誘発し、直ちにアメリカを戦争に巻き込む結果になるだろう」と述べていた事実も明らかにされていた。

しかし、ビアードらの主張は「修正主義」として、アメリカの歴史学界では無視されてきた。つまり、ルーズベルトの責任がフーバーの口から語られたことに、重大な意味があるのだ。

それにしても、当時の日本がどういう状況に置かれ、何を考えて戦争を始めたか、今の我々の理解を超えるものがあるのでしょうが、この問題を語る時にひとつ抜けている事があります。それは天皇陛下による「開戦の詔書」です。

これには天皇個人の意志だけでなく、当時の日本人の心情や価値感等が反映されている事は明らかで、そこをよく読まない事には始まらないと思うのですが、「終戦の詔勅」だけがクローズアップされ肝心な「開戦の詔書」が、なぜかスルーされてきました。

あるサイトで「開戦の詔書」を分かり易く今風の表現に訳し直したものがありましたので、参考までに以下に引用させてもらう事にします。

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神々のご加護を保有し、万世一系の皇位を継ぐ大日本帝国天皇は、忠実で勇敢な汝ら臣民にはっきりと示す。私はここに米国及び英国に対して宣戦を布告する。

 私の陸海軍将兵は、全力を奮って交戦に従事し、私の全ての政府関係者はつとめに励んで職務に身を捧げ、私の国民は各々その本分を尽くし一億の心をひとつにして国家の総力を挙げこの戦争の目的を達成するために手違いのないようにせよ。

 そもそも東アジアの安定を確保して、世界の平和に寄与よする事は大いなる明治天皇と、その偉大さを受け継がれた大正天皇が構想された事で、偉大なはかりごととして、私が常に心がけている事である。

 そして、各国との交流を篤くし、万国の共栄の喜びをともにする事は、帝国の外交の要としているところである。今や不幸にして米英両国と争いを開始するに至った。まことにやむを得ない事態となった。このような事態は決して私の本意ではない。

 中華民国政府は以前よりは我が帝国の真意を理解せず、みだりに闘争を起こして東アジアの平和を乱し、ついに帝国に武器を取らせる事態に至らしめ、もう4年以上経過している。

 幸い国民政府は南京政府に新たに変わった。帝国はこの政府と前輪の誼(よしみ)を結び、ともに提携するようになったが、重慶に残存する蒋介石の政権は英米の庇護を当てにし、兄弟である南京政府と、未だに相互のせめぎあう姿勢を改めない。

 米英両国は、残存する蒋介石政権を支援し東アジアの混乱を助長し、平和の美名に隠れて東洋を征服する非道な野望を逞しくしている。

 あまつさえ与する国々を誘い、帝国の周辺において軍備を増強し、我が国に挑戦し、さらに帝国の平和的通商にあらゆる妨害を与え、ついには意図的に経済断交をして帝国の生存に重大なる脅威を加えている。

 私は政府に事態を平和の裡に解決させようとし、長い間、忍耐して来たが米英は少しも互いに譲り合う精神がなく、むやみに事態の解決を遅らせようとし、その間にも増々経済上・軍事上の脅威を増大し続け、それによって我が国を屈服させようとしている。

 このような事態がこのまま続ば、東アジアの安定に関して我が帝国がはらってきた積年の努力は、ことごとく水の泡となり、帝国の存立も、まさに危機に瀕する事になる。事ここに至っては、我が帝国は今や、自存と自衛の為に決然と立ち上がり、一切の障害を破砕する以外ない。

 皇祖皇宗の心霊をいただき、私は、汝ら国民の忠誠と武勇を信頼し、祖先の偉業を押し広め、速やかに禍根を取り除き、東アジアに永遠の平和を確立し、それによって帝国の光栄の保全を期すものである。

「開戦の詔書」いかがだったでしょうか。後世に残る重要な意味を持つ文章ですから、いい加減な事は書けません。当時日本が置かれた微妙な立場、厳しい状況があって、対する英米の強圧的な姿勢があり、それに踊らされる中華民国、国民党がいて、寄ってたかって日本の目指す道(東アジアに永遠の平和を確立する事)を妨害してきました。

それらに対して我慢を重ねて来たが、最後の最後に開戦を決意せざるを得なかったという、悲壮感と使命感に溢れています。つまり、白人国家群は有色人種がこれ以上彼らに楯ついて既得権益を侵すを許さなかったのです。

さらに日本を野放しにすれば自分たちの植民地主義という人種差別を基にした悪行が白日の下に晒される日が来る事は間違いありません。従って、最終的には日本を武装解除して封じ込め、ただのアジアの小国とし、元の白人主導の世界体制に戻したいと考える事に不合理さは一ミリもないのです。

誤算は戦後の独立戦争です。日本軍の戦いを見て、さらに日本軍に教育され、白人優越が万全でない事を知った植民地が大人しく元の鞘に収まる筈がありません。戻ってきた征服者達に武器を持って立ち上がったのです。また残留日本軍も独立戦争に協力を惜しみませんでした。ベトナム、インドネシア、マレーシア、さらにインドと次々と独立を勝ち取っていったのです。

従って、戦争の目的の答えは開戦の詔書でも唱われているように基本は「自存自衛」で、手段として「植民地の解放」があり、そのための欧米やその傀儡国家に対する「一部侵略」もあった、となります。

なぜなら東アジア諸国(今の東南アジア含む)が植民地のままであったなら日本の自存自衛は成り立ちません。朝鮮や台湾のように合邦化するか、あるいは独立させて一時的に傀儡政権を置くか、しか当時に選択肢はないのです。

いずれにしても収奪一方の植民地主義が日本人のメンタリティには合わなかった事は明らかで、統治をするにしても欧米列強のそれよりははるかに穏健で平和的であった事は台湾、朝鮮統治を見れば分かります。白人国家群に対抗する意味での大東亜共栄圏という構想が全てを物語っているのではないでしょうか。

つまり、簡単に言えば当時アジアで一番強く、産業力もあった日本がリーダーとして東アジアをまとめ、欧米の侵略から互いに守り合い、共存共栄しようとしたという事でしょう。当時はブロック経済の時代です。EUに匹敵するか、それ以上の経済圏を作るという構想自体は悪い事ではないと思われます。

さて、次に終戦記念日、8月15日の靖国神社の模様ですが、さすがの雨で例年よりは参拝者が少なかったようです。それでも土砂降りの中、大勢の方が参拝され英霊に感謝の念を捧げました。

当日は「日本と世界の未来を担う若者からの提言」というテーマでスピーチが行われていましたが、その中で感動的だったのが沖縄の我那覇真子さんの熱弁です。今の日本を憂う気持ちが痛い程伝わってきました。

英霊を二度死なせる訳にはいかない、これからの日本は我々の力で立て直すから今は許して欲しい、という若い人の力強い言葉に少しほっとしたのですが、安倍総理、ちゃんと聞きましたか?

4時半過ぎには例によって反天連のデモ隊が靖国神社に接近し、やじや怒号が飛び交いました。例年より人数が増えてる感じです。もりかけで勢いづいたのか、あるいは動員がかかったのか、いずれにしても気持ちの悪い連中である事に変わりはありません。

天皇制がそんなにいやなら、故国に帰ればいいだけの事です。よその国で露骨に内政干渉しても無事でいられるという特権に甘えているのですが、普通の国だと叩き出されるのがオチでしょう。

日本の警察が、そんな連中を守っているという不条理が納得出来ません。日本も早く普通の国にならないと手遅れになります。

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コメント

本日の収穫・・・ 南国通信さんのコメントを読ませてもらいましたが、お元気そうな様子が伝わってきて正直、嬉しいです。

現在の日本の立場が複数の隣国及び国内反日勢力(多くの新聞,TV報道を含む)による洗脳情報が凄まじいので、日本国民の人心不安定をこれ以上悪化させない為に、近代日本の歴史・政治・経済の深い分析的記事が本ブログにて最近多く記載されている・・・と理解致しております。
近未来日本の在るべき姿(正しく強く美しく)をデザインしていると思っても良いかもしれませんね!

投稿: AZ生 | 2017年8月19日 (土) 18時07分

AZ生さん、ご理解いただいて有り難うございます。なお、このAZ生さんからのコメントは消去しませんので、宜しくお願いします。(笑)

投稿: 田中 徹 | 2017年8月20日 (日) 08時59分

なお、このAZ生さんからのコメントは消去しません・・・了解、ありがとう御座います。

投稿: AZ生 | 2017年8月20日 (日) 12時34分

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