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2018年5月25日 (金)

一国家一政府一通貨一国民

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---日米 FTA消費増税 /カジノ解禁に反対します ---

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 前回の記事の補足説明になります。金融機関は日銀の当座預金口座に400兆円の残高を持っていますが、それを増やす事はもちろん可能です。金融機関が持つ国債を売ればいいのです。金融緩和が進んだとは言え、未だ300兆円前後は持っている筈ですが、それを日銀に買ってもらえば現金(日銀券)は確かに増やせるのです。

他にも金融機関は株券や社債を保有していて、それらを日銀に買ってもらう事で当座預金残高はマネーストック マイナス 現金(日銀券)に限りなく近づける事も可能です。

ただそんな事をする意味がどこにあるのかという事です。当座預金残高減少によって貸出しが困難になった銀行に対し、返済が進めば進む程国民の資産も減るのですから自殺行為と言えます。現金主義というのがマクロの視点で見れば全く成立しないという事がお分かりいただけたのではないでしょうか。

ところで前回記事のコメントに「暗号通貨は世界の金融筋のコントロールから解放するために作られた。(中略)AIとブロックチェーン技術が現代社会を大きく変えていくと思います」という説がありましたが、それについて個人的見解を述べます。

国際金融資本が資本の力を借りて世界を支配しにかかっている事は否定しません。そこから是非日本を解放してもらいたいと思っています。しかしながらそれならグローバル化と金融の自由化をやめればいいだけの話で、ややこしい訳の分からない通貨を作るというのはちょっと違う気がします。制作者の詭弁だと言えば言い過ぎでしょうか。

やはり一番分かり易くて安心出来るのは国家が通貨の価値を保証する事です。あくまでもそれがベースなので、その範疇での改革が必要不可欠と思われます。と言いましても実は80年代に戻るだけの事ですが。。

護送船団方式と言われ、日本異質論が吹き荒れて、例の如く悪玉にされた日本はあっさりと外圧に屈しましたが、それ以降の体たらくを見れば明らかなように、元に戻せば解決する問題なのです。そこにテクニカル論として戦術的なもの、AI他の技術が入って来る余地は十分あり得るでしょう。そこまで反対している訳ではありません。

話は戻って、80年代の日本と言えば破竹の勢いでした。アメリカを抜くのは時間の問題、世界一の経済大国になるだろうとまで言われていたのです。Japan as number one. と言われた時代です。

それがなぜ失速したのかと言えば米による内政干渉によって体質が無理矢理変えられたからに他なりません。時の政府が日米構造協議や年次改革要望書に素直に従ったがために自主性、オリジナリティを完全に失いました。これは国家のシステムとしての勝利の方程式が失われた事を意味します。

その間自由貿易、グローバル化、これからは国際水平分業などと盛んに言われ、日本型の垂直統合型が否定されたのです。金融も垣根をすっかり取り払われました。つまりほぼ無条件で米のポチになり切ったのですから米を追い抜ける筈などないのです。

経済で一番重要なのはお金ではなく生産力(技術的裏付けのある供給力)です。それさえ担保出来れば後はお金が上手く回る仕組みを国が作って実践すればいいだけなのです。バブル前に日銀がやっていた「窓口指導」などはその最たるもので、金融機関による貸し付け量を見事にコントロールしていました。つまり経済成長に合わせて通貨量を増減して来たのです。

一種の計画経済と呼んでもいいかも知れません。資本主義と社会主義のいいとこ取りを既に行っていた訳ですから鬼に金棒、世界最強です。それを米が指をくわえて見ている筈はありません。

あの手この手で干渉し続けて現在に至っています。恐らくですが、異次元金融緩和も米が絡んでいると考えるのが自然です。独自であそこまで大胆な事が出来る訳がないじゃないですか。(笑)

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(マハティール氏はかつてのアジアのホープ、日本の将来を憂いていて、そのせいか今の日本の若者に関心があるようです。大丈夫ですよ。と言ってあげたい。)

ところで明るいニュースと言えば、マレーシアで親日家のマハティール氏が勝利した事です。御歳92歳の返り咲きは何を意味するのでしょうか。まずナジブ媚中政権時代の清算が先決ですが、不正流用による粉飾があったと見えて、政府債務は公表値を大幅に上回る、対GDP比54%に達すると言います。この場合の債務の主体は当然対外債務ですから日本のケースとは全く違います。

下手をするとかつての韓国のようにIMF主導で緊縮財政が強いられる事になりかねません。ところがマハティール氏は前政権時代に導入された消費税の廃止を決定しました。ここが日本と違って偉いところです。(笑)日本はプライマリーバランスを健全化する必要がないのにも関わらず消費税の増税を決めています。なんて愚かなんでしょうか。

これまで緊縮財政で上手くいった国などありません。ギリシャも一見まともになったかのように見えますがGDPは大幅に減少しています。つまり緊縮策によって貧困化に歯止めがかからないのです。

また、マハティール氏はオバマ政権時代の米主導によるTPPに参加する事を猛反対していました。「再び欧米の植民地に戻るのか」と嘆いていたと言いますから、実によく分かっていらっしゃる。(笑)

日本もこういう方に首相を務めて頂きたいものです。彼の思惑は人気があるうちに売国ナジブ政権から政権を奪還し、自分の息のかかった保守派後達に道を譲るという事でしょう。

日本はと言えば、そんな気配はさらさらなく、ひたすら国売り物語を実践するのみです。その足を中韓に忖度したゾンビ共がモリカケなどをネタに引っ張るという、おぞましい姿を内外に晒しています。

嗚呼、こんな日本に誰がした。(笑)

 

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コメント

暗号通貨は世界共通通貨なので、もちろんグローバル通貨です。国家の管理下ない通貨は危険だと思います。これでは財政政策も金融政策も成り立たない。
80年代そのまま行けば日本は米を凌駕するはずだったでしょう。少なくとも色んな意味で米と肩を並べるようになっていたはずです。私も田中様に大いに同意します。潜在力はあるのですが、政策がそれを後押ししない。米にやられているのか世論もコントロールされている。日本を抑えつけたけどそのかわり最近中国が米にたてつくようになってきた、その牽制のために今は日本が少し力をつけることを認めようか。こんなところでしょうか。でも最も重要なことは世論を盛り立てること、このブログに書かれていることが常識となることだと思います。
ただ私はAIや暗号通貨のブロックチェーン技術が社会にどんな変化をもたらすのか大変危惧しています。将来どうなってしまうのかできれば田中様の意見もお聞かせいただきたいです。

投稿: 八丈島 | 2018年5月25日 (金) 21時12分

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