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2018年7月28日 (土)

グローバル化の先に来るもの

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---日米 FTA消費増税 /カジノ解禁に反対します ---

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 EUとのEPAが発効すれば、世界の国内総生産(GDP)の約28%、世界の貿易額の約37%を占める世界最大級の自由な先進経済圏が誕生することになる。日本を起点としたモノやカネの行き来は一段と活発化しそうだ。(NHKオンライン)

 既に旧聞に属しますが、サッカーワールドカップで優勝したフランス代表の強さは際立っていました。人類とは思えないような足の速さに超人的シュート連発、でもよく見たら皆色の黒い人がやっているのです。

えっ、この人達フランス人なの?と思った人は五万といるのではないでしょうか。それもその筈サッカーフランス代表メンバー23人中19人が移民かその子孫と言うのですからビックリです。

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何のためのワールドカップなのか、という疑問さえ浮かびます。日本代表の場合は殆どが日本人ですから・・その意味は帰化して通名を使っている人が何人いるかは知らないので、あるいは混血の人はどういうジャンル分けすればいいのかという問題は置いておいて(笑)

一見日本人がやっているようには見えます。しかもいかにも日本人らしい戦い方をしているのですから、この程度は許容範囲です。いえ、誤解されては困りますが、私は人種差別主義者でもないし純血主義を奨励している訳でもありません。

その国のアイデンティティはどこに行ったのかと言いたいだけです。そんなチームが多いとワールドカップの意味さえボケて来ます。フランスチームの戦い方はフランスらしいとは言い難く、アフリカのどこかのチームのようにしか見えません。その人達がフランス国旗に敬礼し、フランス国歌を歌っている姿に違和感を感じたのは私だけでしょうか。

前にも書きましたが、ある人が「私は人種差別などしない。でも娘が黒人と結婚すると言ったら反対する」??と言っていましたが、これは明らかな人種差別です。とても人前で言えるようなセリフではありません。

本人この矛盾に気付いていませんが、一般的日本人の人種問題に対する意識なんてこんなもんでしょう。長い期間維持して来た単一民族ボケでしょうか。免疫もないし、深く考えた事もないと思われます。

反対に面白かったのはドイツ代表です。こんなことを言うと怒られるかも知れませんが、皆白人でハリウッド映画に出て来るナチの親衛隊のような顔つきをしているのです。さすが黄禍論を唱え、アーリア系白人の血を守ろうという人達、と感心したのですが、同じ欧州でも考え方は随分違うようです。

いえ、どちらがいいのか、という選択を迫っているのではありません。他の国が何を選択して何をしようがそれはその国の自由です。我々外国人がとやかく言う問題ではありません。

しかしながら、日本にだけはそうなって欲しくないのです。千年も先の事は分かりませんが、少なくとも私の目の黒い内に激変するような事だけは避けたい、それが偽らざる気持ちです。

保守と言われる人は皆そうですが、あくまでも日本人のアイデンティティを守って欲しいと願っているのです。そのための国家であり、国境線です。その前提を忘れて、安易にグローバル化路線に乗って欲しくありません。

昔からその地に伝わる伝統や文化、習慣を守る事は人類にとって大事な事です。それぞれ地域によって違いがあるからこそ興味深いし、知りたい見たいで旅行にも行きたくなるというものです。皆が同じになってしまう地球を想像して下さい。それこそ、げ~~、でしょう。(笑)

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(これを見れば明らかなように、欧州の狙いは車の部品なのです。日本は元々自動車に関しては関税ゼロです。)

さて、ここからは日欧EPAの話です。表を見ても分かるように大半は他愛のないものです。額にして大したものになりそうもないのです。しかしながら自動車の場合はそうはいきません。元々部品の貿易は日本側の3000億円もの輸出超過です。これに対する関税は決して安くはなかったのです。

それがゼロになってうれしいのは、日本の部品メーカーと言うより、それらの部品が欲しい欧州自動車産業ではないでしょうか。前にも書きましたが日本の優秀な部品によって欧州車は蘇りました。その意味は故障が少なくなったという事です。もちろん車としてのクオリティにも大いに影響します。

シェア100%近いCVT含むトランスミッションや過給器類(ターボ、スーパーチャージャー)ECUなどの電子部品などは引く手数多で、また電子制御燃料噴射装置、などは欧州のお株を奪ってしまった感さえあります。特にディーゼル用ではデンソーのコモンレール技術なくしてディーゼル車の今日はないと言っても過言ではありません。

最近ではガラス部品に対するニーズが多様化し、AGC(元旭硝子)のドラゴントレイルは欧州の高級車に一斉に採用され始めました。理由は一ミリ程度の厚みでも、ハンマーで叩いて割れなくなったからです。元々ガラスの代わりをしていたアクリルなどのプラスチックカバーは傷つきやすく触った感触もプアでした。

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(上がメルセデスベンツ・Eクラスの大画面ディスプレイのインパネ、下はレンジローバー・ヴェラールに採用された三つの液晶ディスプレイ、皆ドラゴントレイルを採用)

高級車のインパネ、今後さらに広くなると思われる各種ディスプレイをリッチな見え方、触感にするにはガラスしかありません。欧州高級車のニーズにAGCが見事に応えました。広く、しかも曲面にも対応出来るガラスのドラゴントレイルは車のインテリアを劇的に変えたのです。

残念なのは日本メーカーです。なぜ最初にそれをやらなかったのか理解に苦しみます。これ程の材料を座視する程想像力がないのか、あるいは部品メーカーに提案していくという前向きな気持ちさえないのか、いずれにしても、これでは先頭に立てません。

話が横道にそれましたが、それらに加え、日本はハイブリッド車やEVパーツに関しても圧倒的世界シェアを有します。ほぼ100%の部品がめじろ押しなのです。それが意味するのは、日本からそれらの部品を輸入しなければ電動車など作り様がないという事です。

こういう単純な事実さえ日本のモータージャーナリストの大半は知らないと見えます。未だに電動車の分野でも欧州車にアドバンテージがあるかのように空念仏を唱えます。全くもって理解不能です。買収されているとしか考え様がありません。

常識で考えれば分かりますが、ハイブリッド車の部品はそのままEVにも使えるのです。これまでトヨタのHVだけで1000万台以上の実績を持つ日本勢が当然、これまでディーゼル本命で来た欧州車より圧倒的優位である事は明らかです。

つまり分かり易く言うと、欧州には、これから大量に作る予定の電動車を製造するための部品や材料のサプライチェーンが皆無と言ってもいいくらいなのです。日本並にするだけで10年はかかるかも知れません。

それまでの繋ぎとして日本製部品を安く買いたい、そのための日欧EPAで、国家、いやEUぐるみで日本に罠を仕掛けているのです。それなのに大量に買ってあげるよという恩着せがましさ、上から目線に腹が立ちます。(笑)日本はとっくの昔から関税ゼロだというのに、鈍い日本人はむしろ喜んでいる。。

いえ、決して大袈裟な話をしているのではありません。彼らは常にしたたかで計算高い人達です。しかも差別主義者と言って差し支えないでしょう。VWとスズキの提携一つ見ても明らかなように、利用するつもりしかありませんでした。

上から目線で提携解消にも難癖を付けまくった事を忘れてはいけません。決して連中と「共存共栄する」などという幻想を抱いてはいけないのです。大戦前からの裏切りの歴史を忘れたのか?と言いたくなります。

長くなりますので、続きは次回になります。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

サッカーの移民と子孫に関しては、考えが合わない所がありますが、日欧EPAの表以降興味深いです。

本日気が付きましたが、先週の池上彰さんの週刊文春の内容と被っていてより興味深く思います。

思うに、多分どちらもこのEPAを鋭く捉え、深い思索があるとは思いますが(どちらも相手の内容を認識せず発したと捉えています)。言及上は似た内容や表現なのが興味深いです。


この続きと池上さんの続きを読めばキャッチは同じで解釈は別物だろうと楽しみです(貶める意図は無いですが…同じ時期なら締め切りの関係上池上さんが2-3週間早い筈です)。

投稿: nao | 2018年7月31日 (火) 00時58分

noaさん

池上さんと比較して頂いて光栄です。(笑)でも私は彼を全く信用していません。なぜなら局によって言う事がコロコロ変わるからです。

さらにNHK時代に反日発言を繰り返していた事もあって、人間としてもいかがなものかと思っています。

自分の商売(電波芸者)のために勉強はしていると思いますが、そのまま鵜呑みにするのは危険です。

投稿: 田中 徹 | 2018年7月31日 (火) 08時52分

池上さんって、n放送協会と良く似ています。公共放送局なのに、反日情報を巧妙に堂々と発信して、日本人を貶めている点ではアカヒ新聞にも似ている様です。お金を払ってまで洗脳されてしまうのは・・・私は避けています。

投稿: | 2018年7月31日 (火) 14時01分

田中様、お返事ありがとうございます。人物評に関してはほぼ同感です(笑)。
現在yahooコメントが入力しても反映しない状況なので、別垢でと考え中ですが、使えていた時にそういう言動をする方の様だと気付かされた遣り取りを(推測ですが)しました。ですので、鵜呑みはせず、あくまで参考に読んではいる状態です。
あと一年以内に彼は文庫本で原発関係の説明のような本を新刊で出しており立ち読みしましたが、あくまで原発推進寄りで不都合な真実には全く言及されていませんでした(笑)。

ご忠告ありがとうございます。本文の続きを楽しみにしています。

投稿: nao | 2018年7月31日 (火) 14時14分

池上彰、彼は本当のことは知っています。何が正しいかもよくわかっています。歴史も。しかし決して本音では語りません。どこまでがTVで許されるか、どこまでならこれからもTVに出してくれるか、よくわっかています。その際を歩いています。そういう意味でしたたかで天才です。でも私から見れば卑怯です。彼本人の人格は別としてメディアでの彼は全く信用できません。ただTV出れて稼ぐことがだけが目的でしょう。

投稿: 八丈島 | 2018年8月 1日 (水) 17時21分

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