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2018年8月29日 (水)

自ら存在意義を薄くする日本メディア

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 少し涼しくなりほっと一息ついているここ数日ですが、またぶり返すのでしょうか。いい加減にしろと言いたくなります。さて、今日は「グローバル化の次に来るものシリーズ」を一旦お休みして別の話題にします。

昨日テレビのクイズ番組を観ていて驚いた事がいくつかありました。まず、電車は何をエネルギーとして動いているかという問題ですが、問題の出し方そのものにも問題があります。(笑)「自動車はガソリンで動くが、電車は何で動くか」と問うたのです。これでは勘違いする人も出るのではないでしょうか。

言うまでもなく自動車はガソリン、軽油、天然ガス、アルコール、水素、電気等をエネルギーとして動きます。ガソリンだけではありません。かなり昔には石炭や木炭で走る車さえありました。それらに比べれば電車の場合シンプルです。文字通り電車ですから電気で動きますし、電気しかありません。

ところが、この問題全員が正解だろうと思っていたところ、30人中6人も間違ったのです。しかもその中に一流大学出のいわゆる高学歴が何人か混じっています。その内の4人は何と、石炭と答えたのですからひっくり返りました。

釜に石炭をくべるシーンを見た事があるので、そう思ったと言うのです。いつの時代の話やねん。(笑)さらにガソリンと答えた人もいたのには参りました。問題をよく聞いていたなら、そういう答えにはなり様がない筈です。

続いて、その電気はどうやって供給されるかという問いに対しては全く答えられません。ほんの数人、パンタグラフから、と言う人がいた程度です。日本人の常識力が疑われます。コンセントの穴はなぜ二つなのかという問いにも大半が答えられませんでした。小学校で習わなかったのでしょうか?不思議です。

さらに天然ガスの問題になり、もっと頭を抱える事になります。どこから採れるのかという問いに、なんと空気中から、あるいはオゾン層からと答えた人がいたのです。別の答え、発電所のようなところで作る、温泉で採れる、は未だましかもしれません。(笑)

しかし、これも問題を出す側にも大きな問題があるようで、石油と同じく天然ガス等の化石燃料は大昔の恐竜などの死骸が熟成したもの(有機成因論)と堂々と言うのですから口あんぐりです。その説は既に否定されたのではなかったのか。

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(従来の考え方である生物の死骸が石油になったという説)

最近では石油は地中のマントルからいくらでも採れるという無機成因説が有力です。それが確定したので国際金融資本が石油関連投機から手を引き、価格が低値で安定したと考えられます。実際掘ればどこからでも出るらしいです。6000メートルの超深度にも存在するという事は化石燃料説ではあり得ないのです。

石油の分布が生物の分布と明らかに異なるという点も無機成因説に説得力を与えます。これらが意味するのは、有機成因論との決定的な違い、石油や天然ガスはほぼ無限だという事です。

この説は1870年代にロシアの化学者が唱え、既に1940年代には、あの大国際石油資本ブリティッシュペトロリアムの研究所内では主要論だったと言います。

もちろんそれは戦略的意味で伏せられて来ました。価格や株価、あるいは使われ方等に大きく影響しかねない大ニュースは簡単には公表出来ません。シェールガス、オイルサンドの出現まではトップシークレット扱いだったのです。

それを知った時、私は心底安心しました。今一魅力がなく、構造上も納得出来ないEVではなくて、好きなガソリンエンジンの車(HV含む)に、少なくとも生きている間は乗れる?と思った訳です。(笑)

トランプ大統領がパリ協定を無視したり、米でガス爆食いの大型のトラック(SUVとしての)が復活していますが、この件と無関係ではないと思われます。おそらくC02による地球温暖化説もフェークだと思っているのでしょう。そう考えないと、米の政策、行動が無責任過ぎて納得がいきません。

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(原油価格の推移、最近やや上がり気味なのは政治的要因による?このまま下がる事を潔しとしない勢力の悪あがきか?)

しかし、この番組を見ていて思った、というより危機感を覚えたのは、無知な事より環境に対する関心の薄さです。石炭を燃やしながら走るSLがどれだけ環境を汚染したか、それがなぜ電気に置き換わったのかを考えれば、このような奇想天外な答えにはなり様がありません。

出題する方も偉そうな事が言えないのです。日頃から絶えず環境問題、エネルギー問題に注目していれば、あのような単純で時代錯誤とも言える何の知的ひねりもない問題の出し方にはならない筈です。

十年も前なら分からないでもありませんが、世の中は常に動いています。メディアがここまで情報に無関心、無能では困るのです。さらに歴史問題では平気で嘘をつき、何かにつけていい加減な情報を垂れ流しています。

さらに報道しない自由とかで、国民が知らなければならない重大な事実は報道されません。これではノー天気で無知な国民が大量に排出されるというものです。特にNHKは公共放送と言いながら全くその責務を果たそうとしません。NHKスペシャルなどは悪意さえ感じられる、完全に一方的な見方で作られています。

言うなれば弁護士のいない裁判でしょうか。検事(戦勝国)の言う事を事実として番組を構成する姿勢は面妖で、とても日本の公共放送局とは思えないのです。最近でも色々やらかしているようで、NHK出身の和田正宗参議院議員が自身のブログで糾弾しています。是非ご一読を。

 

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コメント

日本の新聞や電波のマスコミは、日本人をなめています。又は情報発信源の国際金融資本と社会主義と偽りの仮面をかぶったファシストとの洗脳機関と成り果てている様に見えます。NHKは特に酷い。B国/C国等による日本占領政策を追認する情報に偏向している…なのに料金を徴収するって、BKDそのもの。

投稿: AZ生 | 2018年8月29日 (水) 18時14分

詳しくは分からんが、民放よりもNHKのほうがまともな番組を流すことはあります。朝日新聞もかなり右翼?気味の方にくそみそ言われますが、原発問題に関する限り、上の方で何らかの取引をしていると思う位のマイルドさで記事を書いている事が多いです。

多分利益供与や談合?みたいな印象で。もう五年以上原発事故から経ったこともありますが・・・。

マスコミも政府も官僚も放射性物質の汚染は無かった事にしたいのです…。私の思う限り放射性物質汚染は現在も楽観できる状況ではありません。しかし、あまりテレビは見ていないので、見逃しているかもしれませんが、最近NHKも骨太な番組は減りました。自然科学や原発関係は民放ではできない番組を流していました・・・、最近は安倍政権に迎合しているような印象で原発や放射性物質汚染を取り上げた番組があったかは・・・定かではありませんが・・・。

投稿: nao | 2018年8月31日 (金) 00時06分

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